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静岡県総合計画審議会 評価部会

10月8日〜9日の2日間に渡り静岡県庁で行われた「総合計画」に対する審議会。毎年6名の委員が選任され、静岡県の施策についての進捗状況のチェックを行い質問などをしながら現状把握そして改善などを促していくもの。その6人の中の1人として今年も呼んでいただいた。

今年度の特徴としては、「人が足りない」というワードが多く飛んでいたということ。例えば観光部門ではお客様は増えているのだが、宿泊施設が抱える人手不足によりお客様の受け入れができず稼働率100%とすることが難しいという話だった。また産業部でも人が足りないという事情から技能実習生などの活用を考えているとの話題が上がるなど「人・ひと・ヒト」の話ばかりだった。

「外国人」の方が増えることにより人員の問題は解決の方向に向かうかもしれない。しかし多くの問題がそこには発生し始める。例えば地域コミュニティの問題、ゴミ出しのルールや暮らし方のこと、またやはり文化の違いというのは大きいかもしれない。近所との交流ができなければ、その国の人だけで固まったりする。そのことにより距離感などが生まれるなど多くの問題を含んでいる。さらに医療に関しては診察が困難だったり保険の問題などがある。先日もたまたま自分の母親が入院をしたのだが、同室にまったく日本語が話せない外国人の方が入院され病院スタッフが困っている姿まそこにはあった。問題はこれだけではない、例えば35市町ある静岡県の中で人口に対して一番外国人の方が多いのが「静岡県菊川市」 4万7000人ほどの市において「8%」の外国人比率となっている。すぐに10%にたどり着くと予想される、それは30人学級ならば「3名」が外国人ということになる。もし日本語が話せない子供だったら授業に参加することすら困難である。ちなみに菊川市で一番多い外国人は「ブラジル人」 2位「フィリピン人」3位「中国人」の皆さん。共通言語が見当たらないというのが実際の感想。これを教えてくれたのは多文化共生を生徒たちが学んでいる静岡県立小笠高校。学習の中間発表にお招きいただきその場でこの情報を得ることができた。

今後日本は加速度的に人口が減っていく、しかし世界全体では人口は爆発的に増えていく。そんな中で外国の皆さんの雇用に希望を見出すというのは一つの方向性としては間違ってはいないと思う、しかしながら「受け入れする体制」が取れていないのの事実。工場での勤務や農業での技能実習の場合、そもそも地方に来られるケースが多いと思う。その場合に多くの困りごとが浮き彫りになってくると予想される。 さらにただ「外国人労働者」と一括りにすること自体が「危険ではないか」と感じる。ならば「日本人労働者」と一括りにしているようなもので、実際にはそのスキルの違いなどがそこには存在する。だからこそ企業は面接をしたり個人は資格を取ったりと自分が有利になるように頭や行動でクリアをしている。しかし外国人労働者という枠で考えれば クオリティーの差をまったく考慮していないことになるような気がする。

今後さらに時代はすすみ多くの課題が表面化してくるだろう。そんな時に10年計画とかが必要なのだろうか。10年前と今では時代背景が違っている、ましてこれからの10年はまったく新しいモノコトヒトが現れてくるのではないだろうか。となればやること やれることを決めて動いていくべきだと思う。

今だからこそできる動きが重要だと思う。

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