貪欲さが足りない
高校生ぐらいから頭でばかり考えてしまっている。
やりたいことに理由付けしないと、それはやりたいことではないような感覚になっている。もっと瞬間的な感覚で、
いいなあ!これだ!好き!嬉しい!面白い!
そう感じたままでいいのに、それよりも先に思考が来てしまっている。
だから、自分がこうだ!こうしたい!と思うものに対して変に制限をかけてしまって、全部中途半端な行動になってしまっている。
たまたまさっき、夏の高校野球神奈川県大会を観ていたのだが、横浜高校の2年生と1年生のプレーから、「自分ももっと前のめりに意思表示してもいいんや」と気付かされた。
一打同点のピンチの場面で、横浜高校の2年生キャプテンがダイビングキャッチでチームを救った。キャッチと同時に、グラブで地面を叩いて喜びを全面に表現し、それを観てスタンドやベンチから大歓声が上がった。完全に相手の流れを食い止め、その裏の攻撃では、キャプテンが試合を決定づけるダメ押しタイムリーを放った。
また、名門横浜で1年生レギュラーを張っている選手の立ち振る舞いにも感心した。チャンスの場面で相手投手の間合いに飲まれず、自分のペースを保つために、自らタイムを取ったり、不自然な相手投手の動きを指摘したりと、いい意味で遠慮せず、自分の思い通りに意思表示していた。
この2人の立ち振る舞いを見て、もし自分ならどうするだろうか、と考えてみたが、エラーしてしまったらどうしようとか、1年生だからあまり目立つようなことをしてはいけないとか、完全に周りの雰囲気に飲み込まれて、自分はこう思う!こうしたい!こうだ!といういい意味での貪欲さを表現できないだろうなと思った。
この2人は、野球だけじゃなく、普段の私生活の些細な言動から自分の意思をしっかり表現できる人なんだろうなと想像できる。でないと、名門横浜高校で1年生からレギュラーを張ったり、2年生でチームのキャプテンになどなれないと思うからだ。行動に移す前から、こう思われたらどうしよう、こんな悪い結果で終わってしまったらどうしよう、完璧にできるかな、などと考えていないはずだ。むしろ、俺がやったんねん!絶対やれるわ!任せとけ!ぐらいに思っているだろう。
勿論そこにはある程度根拠のある自信があるはずだ。自分なりにこう考えているからできる、普段からこんだけ積み重ねているんだからできる、という自負。
思考することも勿論大事だが、考えすぎて行動する前に頭の中で完結させてしまうと、それはそれで自分の行動に変なブレーキをかけてしまう。だからもっと感覚的になってもいいから、少し前のめりに、積極的に、楽しみながら、俺はこうだ!と力強く意思表示していきたい。
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