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お別れ

さくらももこさんが亡くなりました。

さくらももこさんの訃報のニュースを見て、思います。

「これが最後」ということが分かっている。
それはある意味で幸せなことなのではないか、ということです。

だいたいのことは終わってしまいます。

「いいとも」だって、「こち亀」だって終わってしまいました。

でもそれは「◯年◯月◯日で終わります。」ということが分かっていた終わりです。

嗣永桃子の引退もチャットモンチーの完結も癌だったおばぁちゃんも。

終わりを覚悟して、受け入れて、場合によっては祝福する時間ができるのです。

この終わり方は当たり前のようで、実は特別なことなんだと僕は考えます。


実際、ほとんどの終わりは突然です。

堀北真希は突然引退しましたし、SMAPも解散ライブはしませんでした。

ジェームズ・ガンは突然ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの監督をクビになってしまったし、忌野清志郎も突然いなくなりました。

とても好きだったガールズバーの女の子も突然辞めてしまいました。

久しぶりにお気に入りの飯屋に行ったら閉店していたりします。

僕は終わってしまってから「あの時のアレが最後だったのか」と気がつくのです。

「あの時に見たあのライブが最後に見たライブだったのか。」

「あの時に食べたあのカッパ巻きがあのお店で食べた最後のお寿司だったのか。」

だから「今度のラスト公演がアイドルももちの最後です。」というのは、とても貴重で、幸せなことなんだと思うのです。

大切な人との別れ際に「また今度ね!」と言って、その「今度」が来るとは限らないのです。

だからこそ毎日を大切にしないといけない!…みたいなことは僕は思いません。

そんなことしたら疲れるし。
たぶん実際に毎日を大切にするなんてできないし。

僕は「あの時が最後だったのか。」と思うこと、思い出すことしかできないし、それが大切なような気がします。

それでは聴いてください。
RCサクセションで「ヒッピーに捧ぐ」
お別れは 突然やってきて〜♪

RCサクセション「ヒッピーに捧ぐ」

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都内の大手企業子会社の係長 35歳 メガネ