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二十文字の勇者の大冒険。
今日は家庭用ゲーム機の覇者ファミリーコンピューターでドラゴンクエストが発売された日なのだそうだ。
今から三十七年前のことで当時はRPGというジャンルはそれほど人気はなかった。
子ども達の間ではアクションゲームやシューティングゲームの人気が高くて私が友達と集まって遊ぶのもそういったジャンルだった。
ドラクエの発売からしばらくしてどうもこれは今までのゲームとは全く違うものだぞと言うのが口コミで広まっていった。
主人公が王様から悪の親玉を倒すことを命令されて長い旅に出る。
説明書もろくに読まずに人とも話さずにお城を出てウロウロしているとスライムに出会って戦闘になる。
コマンドの戦うを選ぶと攻撃が出来る。
スライムを倒すとわずかな経験値とお金がもらえる。
それだけでもう十分に楽しくてお城の周りを歩き回ってスライムを倒していた。
そのうちに自分の体力が減ってきてとどめの一撃を貰って主人公はやられてしまう。
するとお城に場面は移り王様に叱られて再度冒険をするように命令される。
ここまでのプレイ時間は大体十五分くらいで続きが気になる。
お城のすぐ横に町があるのでそこに入ると軽快な音楽が流れており住人が沢山いる。
一人一人に話を聞くとどうやら武器と防具というものがありそれを装備しないとすぐに死んでしまうという耳寄りな話が聴ける。
そこで少ない軍資金でこんぼうを買って装備して町の外に出るとスライムとの戦闘になる。
武器を装備しているのでスライムは一撃で倒すことが出来る。
おっ、いいじゃんと思いながら適当にフィールドを歩いていると
スライム以外の敵に出会う。
こんぼうの神通力で倒そうとするがあっさりやられてしまう。
ううん、難しいと思いつつ再びお城からのスタート。
それでも粘り強く戦っていると軽快な音でレベルアップを知らせてくれる。
ステータスが上昇して強敵に少しづつ歯が立つようになる。
その頃には少し疲れてくるので一旦中断しようと思う。
ドラクエが画期的だったのは冒険を中断できるふっかつのじゅもんを王様が教えてくれることで、これをメモっておくといつでも再開できる事だった。
それまでのゲームは電源を落としたら再開はできなかったので中断機能はとても便利だった。
ふっかつのじゅもんのおかげでカセットさえあればどこの友達の家でも続きから遊べるので夢中になった。
そうやって爆発的ヒットになったドラクエは子どもたちの遊びさえも変えてしまった。
ゲームは一日一時間と言う連射の得意な某名人の言葉を根拠に親から遊ぶ時間を制限された私たちはカセットとふっかつのじゅもんを書きとったメモを持って友達の家を巡回して回った。
そうやって一日のプレイ時間を作り出して一気に攻略していった。
そして晴れて敵の親玉を倒した時はみんなでバンザイをしたものである。
ドラクエのインパクトは多大なものがあり、他社からRPGが雨後の竹の子のようにバンバカ発売された。
そのうちの何本かに手を出してみたが正直ドラクエを超える作品は一本もなかった。
それもそのはずでゲームのキャラクターデザインはドラゴンボールの鳥山明、音楽はクラシックの重鎮すぎやまこういち、そして全体をまとめ上げる役割を堀井雄二がつとめており、一部の隙も無い。
いわゆる大人の本気をまとめ上げた傑作で、改めて完成度の高さに驚く。
私も遊び倒したが待望の続編のドラゴンクエスト2が発売されると再びドラクエフィーバーが巻き起こるのであった。
今でも続編の発売が待たれているビッグタイトルである。
ドラクエは間違いなく私の青春の大部分を占めている。
最後にちょっと豆知識。
ドラゴンクエストの容量はわずか64キロバイトなのだそうです。
これは昔の携帯電話の待ち受け画面以下の容量だとのこと。
あの広大だったアレフガルドの地がそんなにもコンパクトなメモリに収まっているとは驚くよりほかは無い。
あれは手のひらサイズの大冒険だったのだなぁ。
いやはや色々とすごいドラゴンクエスト、未プレイの人はぜひ遊ばれてみてはいかがでしょうか?
勇者を剣を取れ。
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