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瞳そらさないで

 先週右目から涙が止まらなくなり痛みが激しくて妻に眼科に連れて行ってもらって一週間が経った。

 そのあいだ毎日一日四回の点眼と寝る前に目に軟膏を塗り続けた。

 治療を開始して三日目くらいまでは目のゴロゴロとした違和感とちょっとした痛みがあったがそれも徐々に回復してきた。

 それで今日治療の経過がどうなっているのかの確認で眼科に行ってきた。

 いつ行っても劇的に混んでいるので朝一番に出かける事にした。

 開院は九時なのだが調べると八時から受け付けをしてくれるみたいだったのでそれよりも早く七時四十分に眼科に辿り着いた。

 まだだれも来ていないだろうと高をくくっていたがすでに六人の方が受付開始を待ち構えていた。

 おおっ、早いなぁと思いつつその行列の最後尾に並んだ。

 八時になったら受け付けのお姉さんが出てきて順番に保険証と診察券を回収し始めた。

 私も自分の保険証と診察券を渡して後は開院まで一時間の待機。

 その間にも受け付けをしようとする患者さんが続々とやってきてあまり広くない外の待合スペースはぎゅうぎゅうになった。

 ほとんどがお年寄りでご夫婦で来られている方も多くて自分が待合の椅子にふんぞり返っているのが申し訳なくなってきたので開院直前まで車で待つことにした。

 暇つぶし用に電子書籍とswitchを持ってきていたので時間を持て余すことはなかった。

 こうやって本を読んだりゲームをすることも一週間前はとても出来なかったので症状はよくなってきているんじゃないかなと思った。

 久しぶりにスイカゲームで遊んだが腕が落ちていて二千点台でゲームオーバーになってしまった。
 
 ええい、もう一度と繰り返しプレイしていると九時前になったので外の待合スペースに戻ると黒山の人だかりだった。

 まあ、予約は済んでいるので気分的には余裕があった。

 やがて九時になってようやく開院。

 吸い込まれるように多くの人が中に入っていく。

 その流れに沿って私も中に入った。

 受け付けの順番が七番目なのでそんなにすぐには呼ばれないだろうと踏んで本を読んで時間を潰した。

 三十分くらいしたら名前を呼ばれたので診察室に。

 今回は検査は無しでいきなり先生の問診。

 薄暗い診察室に入るとすぐにメガネを外して診察台に顎を乗せて右目を見せてと言われたのでその通りにすると、うん傷はふさがっているねと嬉しいお言葉を頂いた。

 もう治っているので処方した目薬と軟膏は廃棄してくださいねと言われて診察は終了。

 全治一週間という先生の見立てはピッタリ当たっておりさすがにプロだなと思った。

 大事にならなくて良かったと思うのとちょっとした事で目ってダメージを受けるんだなと思って気をつけたいと思った。 

 健康というのは当たり前と思わないようにしないといけないなと感じた。
 
 そんな私の昨日の晩御飯がこちら。

 昨日は久しぶりにお好み焼きを作った。

 まずはキャベツを太めのざく切り。

 最近ようやくキャベツの値段が落ち着いてきてくれたので遠慮なく使う事が出来る。

 次に長芋をすりおろす。

 なるべく太目でずっしりしたものがいい。

 ボウルにすりおろした長芋、卵、顆粒の昆布だしと小麦粉をほんの気持ち程度振り入れる。

 そこに刻んだキャベツを加えてよく混ぜる。

 これで下ごしらえは完了。

 副菜はキュウリと人参の野菜スティック。

 ホットプレートと食材を居間に運んでご飯の始まり。

 いただきますをして何はともあれビールで乾杯。

 シュコッとプルタブを起こしてグラスにテッテッテー。

 キュビッと飲むと一日の疲れが吹き飛んでいく。

 ああ、ビールって神様からの贈り物だなぁと大仰な事を考えつつお好み焼きを焼いていく。
 
 ホットプレートに油を敷いて薄く煙が出るまで温める。

 そこに生地を二人分丸くなるように流し込む。

 ジュジュワーッと香ばしい音がする。

 そこですかさず豚バラ肉を上に乗せて焼いていく。

 焦げないように注意しながら野菜スティックを味噌マヨネーズでポリリ。

 もういいかなという頃合いでひっくり返す。

 こんがりと焼けた表面が食欲をそそる。

 ウチは蒸し焼きはせずにそのまま普通に焼いていく。

 豚肉に香ばしく火が通ったら出来上がり。

 はいよっと妻のお皿にお好み焼きを移して食べてもらう。

 妻は最初はソースオンリー派。

 私はソースとマヨネーズの混合軍。

 ソースは我が家御用達のオタフクソース。

 熱々を箸でちぎって口に運ぶ。
  
 ホフホフと口の中で熱さを楽しむ。

 生地がほぼ長芋なのでトロトロでふわりととろける。

 小麦粉は繋ぎ程度にしか使っていないので食感の軽さは特筆ものである。

 なので一枚食べるのはあっという間だ。

 もちろん二枚目をいそいそと焼く。

 ビールは二本目をペシュッ。

 二枚目は鰹節と青のりを散らしていただく。

 味わいがリッチになってプレーンなお好み焼きがグレードアップする。

 パクパクッとすぐに胃袋に送り込まれる。

 野菜スティックも最後まで食べてご馳走様。

 はぁ、美味しかったと妻が満足そうに行っていたのが嬉しかった。

 食後のホットプレートの片づけがちょっとだけ面倒だったが、なに慣れたものである。

 片付け終えてからお風呂に入って就寝。

 それにしても目の傷というのはちゃんと治るものですね。

 寝る時に目を閉じるためにはどうしたらいいのだろうか。

 いっそのことセロテープで止めてみてやろうかしら。

 往年の清水アキラさんの物まね芸の要領で。

 あれは革命的な発明でしたねぇ、腹がよじれるほど笑ったもんです。

 淡谷先生いつも怒ってたなぁ。

 

 

 

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