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耐えた犬

時々、目の奥が痛くなる頭痛に見舞われる。
『群発頭痛』というらしい。病院で診察してもらったわけではなく、『目の奥が痛い 頭痛』で出てきた検索結果から、自分の症状に1番近いと思っているのだが、もしかしたら違うかもしれない。

例えるなら、眼球から矢が刺さって反対側から抜けるってこんな感じかな?という動きをする痛みを伴う頭痛なのです。(個人の感想です)
ちょうど眼球の真裏より少し上のあたりの頭皮が痛い。普通の頭痛とちょっと違うので、今度医者に相談しようと思ってる。

ゆうちゃんは緑内障と白内障の両方にかかっていたのだけれど、特に病気になってすぐの頃、目を瞑ったまま動かなくなってしまって、心配して夜間病院に駆け込んだ事がありました。

結果としては、病気による眼圧の上昇で痛くて動けないということでした。その場で眼圧を下げる目薬を使って処置をしてもらい、なんとか下がったので、家に連れて帰って、そこから2時間おきに目薬をしてあげて、大丈夫なところまで眼圧を下げることが出来ました。

その時に獣医さんに言われたのは、ゆうちゃんはとても我慢強く、本当はかなり痛いはずなのに鳴かないで耐えていて、ちゃんと処置もさせてくれてとても性格の優しい良い子ですね、ということです。

その時は、褒められた事が嬉しかったのですが、今、思い返してみると、痛いのに全然吠えたりもせず、じっと耐えていたいじらしさに胸打たれます。我慢しなくてよかったのよ…。

本当に、認知症が酷くなるまでは無駄吠えが一切ない子でした。だからこそ、認知症が悪化した時は、ずっと吠えていたのかもしれません。

ゆうちゃんはしばらく、目薬をする生活になったのですが、目薬が痛いのか痒いのか、目の周りを脚で擦るようになって、毛が禿げてパンダみたいになってしまいました。

その後、目薬からサプリメントに治療を切り替えたところ、症状も落ち着き、徐々にパンダではなくなりました。結局、目は見えなくなってしまいましたが、これ以降、痛くて動けなくなることはなくなりました。

見えなくても、つぶらで可愛い瞳は、いつもじっとこちらを見ていました。
介護をしていて、症状が落ち着いている時は、本当に穏やかで優しい顔をしていて、まだ生きているのに泣きそうになってしまった事が何度もありました。

未熟な世話係の私を受け入れて、許してくれているように感じたからです。

世話係はTwitterに泣き言を書き込んで、お友達に労ってもらう甘ったれですが、小さな体で痛みに耐えていたゆうちゃんは、本当に誇り高い柴犬だったなと改めて思うのでした。

こんな事を思い出せるなら、頭痛もちょっと悪くない。(でも心配だから病院行くけど)

1番パンダだった頃

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