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憂鬱とハローセプテンバー

syrup16gのCOPYを聴いていた。ひとりでぐるぐるぐるぐるいろんなことを考えていた。だんだんとどうしていいか分からなくなってきて真夜中、思わず外に飛び出した。スマホをポケットに入れてイヤホンはつけたまま適当なサンダルをつっかけて、玄関のドアを開けた瞬間、月の白い光に照らされた。まるでもなくて半分でもない形の月が綺麗だった。 自転車に乗って町内をぐるぐるまわった。夜に出歩くことがあまりないから今まで知らなかったのだけど、この町は街灯がやけに多い。街灯がなければ、光の少ない

    • たぶんすべてはひかり

      午前8時45分、すこし遅刻して教室に入る。いつものことだから先生にはもう何も言われない。教室ではすでに朝のホームルームが始まっていて、今日も消えてしまいたいなと思う。リュックをおろして自分の席に座りながら毎日同じことを考えている。 1日のなかで朝がいちばん消えてしまいたい。お腹の奥のところから始まって頭、手指、足の先までじりじりと広がっていく不快感。自分のからだが存在することが気持ち悪い。朝だからまだ自分の持つ質量や肉感に慣れていなくて、脳と身体がつながりを絶っているみたい

      • いい天気だから早退しました

        こんなしょーもないカメラじゃおさめきれないきらきらをわたし知っちゃってるから、みんなは知らないでしょ、知らないでしょ、ぜんぶのことはうそだもん、私だけが知ってるほんとのこと、今日はいい天気だから良かった、早退して学校の近くの公園でブランコ漕いでるよ、雲がひとつもないな、永遠みたいな青色がただただ空を埋めつくす、空の色をあおって決めてくれた神さまありがとう、もし今見上げてる空がまっすぐなあかだったらわたし自殺してると思うし、みどりだったらどうしてるんだろう、きいろだったら家に帰

        • 学校なんか大嫌いだし、わたしどうしたらいい?

          今日は学校を早退するって昨日の夜から決めてた。朝起きて「今日休む」って言うとお母さんは毎回すごく悲しそうな顔をするから、それが嫌で、あのお母さんの顔を見れなくて、だからとりあえずは学校に行ってそのあと抜け出す方法をとることにする。 なんだかすごく寒かったから、制服の上に着るカーディガンをひっぱりだした。大きいほうがゆったりしてかわいいよねって思って買ったLLサイズのそれは、去年のわたしには似合っててかわいかったんだろうけど、今のわたしにはただ重いだけでかわいいとかそんなの

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