十二国記②『風の海 迷宮の岸』『東の海神 西の滄海』初読時の感想(ネタバレあり)

この作品はネタバレしないほうが展開が読めなくて主人公に感情移入できて断然楽しめると思うので、未読の人は要注意です!!
以下、ガッッッツリネタバレしています!!!!いざ入国!!!

前回までの感想はこちら。


『風の海 迷宮の岸』(エピソード2)

実況

・プロローグの「雪が降っていた」という書き出し、『魔性の子』と同じだ!
・女怪・白汕子誕生☆ なんかいろんな動物が混ざっててキメラっぽくてカッコ良……ライオス(ダンジョン飯の主人公で魔物が大好きなキャラクター)が大喜びしそう
・女仙の長の玉葉って飴売りの親子の娘と同じ名前だから密かに見守ってたのかな
・女怪は麒麟の乳母というか親代わりなのね
・楽しみにしていた泰果が目の前でなくなって汕子可哀想(´;ω;`)ブワッ
・っていうか黒麒麟と言ったら聞仲なのよ(封神演義)
・肩身が狭かった蓬莱国とは違って女仙に愛されて甲斐甲斐しくお世話をされ、それでいて謙虚な泰麒くんいい子すぎる
・泰麒は転変できない(麒麟の姿になれない)から角を無くしたとかいわれてたのかな
・醐孫、いきなり侵入して「捕まえた!」とか「麒麟を賜りたい」とか印象最悪なんだが 女仙たちもオコだしわたしもオコだよ😠
・麒麟が王を選ぶシステムのせいで王になりたい希望者を面接しないといけないのか……まだ子どもなのに大変だね
・泰麒&汕子&女仙たちのほのぼの蓬廬宮(ほうろぐう)ライフでこの一冊が終わってもいいくらい和んでいます
・転変できないし使令もいないのに麒麟旗があげられたと知ったらプレッシャーすごそう
・景麒でてきた!wktk ……なんかクールっていうか愛想ゼロなんだが
景麒と泰麒、会話弾まな過ぎて草 こっちまで気まずい
・時系列的にはこの時の景王は予王なの?陽子なの?どっちなんだろう。→予王でした
・ほら~~~泰麒泣いちゃったじゃん!!(すでに女仙目線になっているわたし)
・あっ延麒も蓬莱生まれなんだね!そっちのほうがアドバイザーとして良かったのでは?見た目年齢も近いし
(→『月の影 影の海』(下巻/p.220)に説明があった。
「延麒も胎果なんでしょう?」「そう。おれと尚隆と泰麒と。陽子で四人目だな」)
景麒、正論マンかよ 相手子どもだぞ
・泰麒をなぐさめられるようになったんだね!その調子だ!転変の実演もしてくれて、不器用だけど優しい!しかも背中に乗せてあげましょうだって!やさし~い やっぱツンデレなのでは ツンデレというかクーデレ
・景麒が折伏のお手本を見せてくれるのって部活の合宿に顔出しして指導してくれるOB(大会優勝経験あり)みたいだな 蓬山OBだからあながち間違ってもいないか
・臨兵闘者皆陣烈前行!!他にもいろいろあるけど呪文が長すぎて難しいよ〜
・結局、まだ転変もできないし使令(捕まえた妖魔)ゼロのまま夏至になっちゃった
・景麒、女仙にからかわれる時はクール成分多めですな
・李斎(女性の将軍)はどう?泰麒くん?だめか〜
・天啓って言われてもどんな感じか分かんないよな
・紅い目で麒麟を怖がらせるほどの存在感がある驍宗(ぎょうそう)、王気あるっぽい 威圧感があって怖いおじさんだわ
・泰麒くん、驍宗と李斎に転変できないことと使令がいないことをバラしちゃうから素直すぎて心配
・驍宗に頭を撫でられて嫌な気分にならないってことは、泰麒は無意識では彼のことを王だと認めているのでは?
・饕餮(種名:とうてつ)の傲濫(個体名:ごうらん)、初めての折伏おめでとう🎊傲濫、『魔性の子』でパワフルに大暴れして人を〇しまくってた妖だわ
・驍宗帰っちゃうの😥しかも戴を出るとか😥
㊗転変㊗ 黒麒麟カッコいい~~~
で、選んだもののなんか罪悪感がすごいけど驍宗でほんとに大丈夫なん???王を選んだことが罪だなんて……
・高里「要」っていうんだ、下の名前!
・えー驍宗を偽りの王だというのはちょっと自信なさすぎなんじゃないの まぁ自分の決断した結果が重すぎるとビビるか… まだ子どもだしね
・泰麒、蓬山卒業しちゃった😭
・もし驍宗が偽りの王ならば、泰麒は自分に自信が無さすぎて自信満々に見える人に惹かれるという心理なのかな でも驍宗は人間からも女仙からも評価いいし、もともと王に選ばれると思われてたくらい人望があつい人だから安心しても大丈夫だと思うよ!
・大人になったのだからもう添い寝はできないといいつつ、姿を見せずに手を握って安心させてくれる汕子、優しい😭
・なんだかんだいっても驍宗、堅実っぽいししっかり者で大丈夫そうじゃん
・景麒「本当に残念です」ってこう、もう少しこう言い方~~~!!!
・延王にはどうしても頭を下げる事ができない泰麒くん
延王、演技派である 剣技も上手だし多方面で才能がありますな
・そうだよ!そもそも景麒が「天啓」の説明不足だったから泰麒が不安になっちゃったんだよ!
・泰麒の告白を聞いても微笑んでいる驍宗、さすが王の器ですわ
・延麒の六太って500年前に生まれたんだ!すご!
・いや〜罪悪感が無くなって良かったね 一件落着 泰王即位おめでとう🎊
𝑯𝑨𝑷𝑷𝒀 𝑬𝑵𝑫__

読了後

泰麒くんのすこやか成長記録だったし、わたしはすっかり女仙目線で泰麒の成長見守り隊に加入していたし、なんなら「泰麒はワシウチらが育てた」って存在しない記憶まである。
うまれて早々に蝕で泰果を失ってしまった白汕子が可哀想すぎて、ず~っと沈黙したまま探し続けてて、ようやく会えて10年ぶりに発した言葉が「……タイキ」(p.54)だったんだよ!!😭
『魔性の子』での白汕子の過保護ともいえるような暴走は、10年も離れ離れで泰麒を探し続けてたんなら、そりゃあ悪意を持つ者すべて〇すモンスターペアレントにならざるをえないと完全に“理解”したッ!!

泰麒くんが初めて折伏と転変に成功したときは頭の中で「㊗折伏㊗」「㊗転変㊗」ってうちわ持ってたわ。

あと蓬山はなんか保育園っぽくなかった?(新潮文庫版表紙に描かれている泰麒が10歳よりもだいぶ幼く見えるのが「蓬山保育園きりん組」感が出ている要因だと思う)(泰麒は蓬莱から蓬山に来て若返ったの?)
泰麒が蓬山を去るとき、卒園式は……?って寂しかった😭
せめて泰麒の卒アルだけでも作らせてほしい🥺
てか女仙、絶対、歴代麒麟のアルバム作ってるでしょ。新しい麒麟の実がなるまで卒アル見て思い出話に花を咲かせてそう。

泰麒が驍宗を選んだ時の罪悪感がすごくて、自分で選んだのに「偽りの王」とまで呼んでて、(驍宗で大丈夫なのか……?)ってわたしまで心配になっちゃったよ。
そもそも景麒が天啓について説明不足だったのが良くなかったのでは。もし実際には何のオーラもみえないと知ってたら、一生に一度の雲梯宮イベントも罪悪感なく楽しめただろうに。
なんだかんだいっても、初めての折伏は驍宗を守るためでもあったし、初めての転変も驍宗に会いたいがためだったし、本人は罪悪感でいっぱいだったけど、無意識では王だと認めてたんだと思うよ。

泰麒はずっと転変できないままだから「角を失った麒麟」呼ばわりされてたのかと思ったら、今回でちゃんと転変できててその時は角があったから、泰麒は後々そういう辛い目に遭うのかな。
驍宗の「あれほどの力をお持ちにしては、覇気が薄い。御自分に自信がおありでないのか、それともほかに理由があるのか……。いずれにしても、今後の御成長が楽しみなような、不安なような」(p.280)という言葉が、後々のフラグになりそうで心配🥺
泰麒に酷いことするやつは容赦しないからな!😠(泰麒のモンペになりつつあるわたし)

『東の海神 西の滄海』(エピソード3)外伝

実況

・いきなり4歳ちょいの子が口減らしで親に捨てられるというハードモード 可哀想😥しかも二人😥
・六太は見た目13歳で中身33歳なのね それにしては挿絵の六太って小柄すぎでは?13歳ってもうちょい大きくない?
・容姿の描写がそこまで詳しくないからキャラクターに自分の好みで脳内キャスティングできるところがいいわね
・朱衡(しゅこう)も帷湍(いたん)も、王の適当さにブチ切れである
・反省の書写する王も麒麟もなかなか居ないって
・尚隆、博徒かよ
・帷湍ハートが熱い!!!クソ真面目!!
・王宮を解体して売り払うなんて尚隆、剛毅すぎる
~雁国(えんこく)の四重臣を紹介するぜ!~のコーナー
無謀 朱衡(しゅこう) 職:秋官朝士 警務法務(特に諸官の行状を監督する)
猪突 帷湍(いたん) 職:遂人 地を整える
酔興 成笙(せいしょう) 職:大僕 王の警護

馬鹿 六太 職:台輔(麒麟) 王と一蓮托生
馬と鹿の中間みたいだからって麒麟に「馬鹿」ってあだ名つけるのはひどいw 尚隆は「もう少し洒落た名前を考えてくれ」(p.42)って言える立場じゃないと思う😅
・フットワークの軽さはこの頃からだったか
・妖魔に乗った子どもは海客なのかな 違った 蓬莱に行きたがってる子どもだわ
・更夜、どうなっちゃうの~~~~って思ってたらいつの間に大きくなってたし、六太を拉致ってもうた………
・妖魔に「ろくた」って名付けるの不敬すぎるし、よりによって目の前で呼ばなくてもよくない?
・亦信(えきしん)死んじゃった(´・ω・`)出てきてまだ5ページしかたってないのに
・更夜の幼少期切ないな 本当の名前は何なの
・頑朴に到着~~
斡由は、ただ王になりたいだけではなさそうな気がするよ
・冒頭の治水事業の決裁を伸ばし伸ばしにしていたツケがここにきたか~~
・六太の角が封じられちゃったよ(´・ω・`)
・驪媚(りび)と六太の育児パート始まるか?→始まりませんでした
斡由は一見いい人なのかな? vs 表に出てこない父親は実は軟禁or死亡していて、実権を握っているのでは? 説がわたしの中で割れてます 封印の手際もやたらいいし、油断してはいけなさそうな雰囲気
「殺して穏和しく死ぬような餓鬼か、あれが」(p.124)尚隆は六太を信頼してるんだね!!🥺
・王の決裁が遅いからだ(意訳) それはそう
・天帝を信じない斡由くん
・「王というものがいないほうがいい」という六太は随分アナーキーな麒麟だな 麒麟の存在意義とは………
延麒は蓬莱で延王a.k.a.小松尚隆をスカウト(違)したのね。小松の若に運命感じちゃったなら仕方ない。
・「他国侵略は覿面の罪といって、麒麟も王も数日のうちに斃れるほどの大罪」(p.157)なら、 『月の影 影の海』で陽子の手を刺した塙王と塙麟やばいのでは
・元州のクーデターだ!謀反じゃ~~~~!!
・「お前、王より詐欺師に向いてないか?」(p.175)ってツッコミ草
・王みずからが賊軍のスパイになってるの、フットワーク軽すぎにも程がある
驪媚〜〜〜😭😭😭死にざまがすごい状態だよ😭😭😭
・斡由の分が悪くなってきてるな
斡由、やっぱパッパ監禁しとったわ パッパじゃなかった じゃああれ誰
・………監禁以上に酷いことしてんじゃん!!!完全にヤバい奴だったわ サイコパス!
・更夜も利用されてただけなのか、切ない
・尚隆にスーパー攻の風格を感じる――(突然の腐目線)
・斡由は言うこととやることが違うんだよな
斡由、全部人のせいにするやん😅他責すごいな😅
自分で父親を幽閉したくせに「至急、人をやって調べさせましょう」じゃねンだわ😅白々しいな😅
・六太と尚隆の契約の場面、これが読みたかったんだよ!!
・尚隆は他の国(蓬莱も含む)の良いところを参考にして取り入れるから500年も長く治めて豊かにできたんだね!😊~Fin~

読了後

二代目対決☆「王軍 VS 賊軍」という構図で歴史小説のようだった。
名前のあるキャラが結構あっけなく亡くなったので「もう死んじゃうの!?」ってびっくりしちゃった。

終盤でどんどん斡由のサイコパスみが明らかになっていくもんだから、頭の中で(えぇぇぇ……???)と困惑&ドン引きが上書きされ続けたわ。
それにしても、斡由は言ってることとやってることが違いすぎし、最後の悪あがきで全部他人のせいにしてるところがあまりにも小物
都合の悪い人を粛清しておいて人望も何もないでしょ。王に向いてないよ。
そもそも王に任命されないとなれない州候からして世襲制じゃないし。勘違いしちゃったのかな。
死んでこんなに悲しくならないキャラも逆に珍しいかも😅
どういう生い立ちだったのかとか梟王時代に父親がまだ州候だった時はどんな雰囲気だったのか、斡由のパーソナリティをもうちょっと知りたい。

更夜はソシオパス感があったけど、小さい頃から妖魔に育てられた背景を考えると仕方ない面もあると思う。生き延びるだけで精一杯だっただろうし。もし斡由じゃない人に引き取られたらまた違った人生があったかもしれないね。

序章での棄てられた子どもは六太と更夜で、二人とも妖魔を使うようになってそれぞれが信じる人の側近になったというところが似ていたし、尚隆と斡由は周囲からの期待を背負う二代目という境遇が似ていたのに、なぜこんなに差が出てしまったのだろう……
斡由にはできなかった、自分の失敗を認められるかどうかなのかな。
尚隆はとにかく器がでっかいし、何も考えてないようで色々作戦を考えてるし、自分でひっそりとスパイにもなる行動派ということが分かった。
……尚隆って欠点がなくない?

以上です!
次はエピソード4の『風の万里 黎明の空』を読むよ~~~!!


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