読書メモ 2023.8.31 佐々涼子「エンド・オブ・ライフ」
京都で在宅医療を行う医療チームの森山さんの話と、作者自身の家族の話が、人生の終わりというテーマを共通項としてパラレルに話が進行していく。森山さんは、余命を宣告された患者がその人らしく生きられるよう、在宅医療で支える看護師だ。余命が残り幾ばくも無いほど体弱った女性が、家族と海水浴に出かけたいという。海水浴に行けば生命の保証はない。そのことで死ぬかもしれない。どうするか。森山さんのチームは患者の意思を尊重する。たとえ生きる時間が短くなったとしても、「いま」家族と楽しい時間を過ごし