さくらまりか  

気がつけば51歳。2度の離婚と大人の失恋いくつか、子宮全摘を乗り越え、躁うつ病となかよ…

さくらまりか  

気がつけば51歳。2度の離婚と大人の失恋いくつか、子宮全摘を乗り越え、躁うつ病となかよく共存中。マッチングアプリにお見合い、合コン、あれこれ五十路の恋活に励んでいます。両親と伯父夫婦の介護に振り回されながらの仕事と恋バナ、よかったらおつき合いくださいませ。 本業は社会福祉士。

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ありがとうが似合う別れになるように

「最初に私、言ったよね。 相手に合わせすぎちゃって、黙って我慢して、突然、爆発しちゃう」 「ごめん、何か違うなって思っていた。ごめん」 「もう終わっているから。私…

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身代わりタイヤ

「さくらさん、これタイヤ見てもらった方がいいよ。 空気圧が低そうで、何ならパンクしてるかも」 「えっ」 朝、いつものようにシニアのシニアのみなさんが集まるラジオ体…

4時の目覚ましでウォーキングのはずが、どうにも起き出せない。
歯医者さんのあとは、スタバでまったりと思ったが、どうにも起きていられない。
仕方ないから、近くのスーパーで野菜を買い込み、数品常備菜をつくり、冷麦を食べてお昼寝。
体温計が37.1℃を指していた。

今日は早寝しよう。

口内炎、頭皮や耳の吹き出物。
旅の高揚感で忘れがちだけど、これ、まりかのカラダとココロのSOS。
今週末はきちんと休もう。

恋活も、しばらくお休みかな。

思い違い

「ごめんなさい、ご自分のペースで行ってください」 「わかりました。気をつけていらしてくださいね」 なぜまりかは、このやりとりだけで彼女に嫌われたと思ったのだろう…

親を捨てよう その後

「私、父と母のことが自分のせいだと思うのをやめようと決めました。 父も母も、私のせいで在宅で生活できない、と、思うのをやめます」 「いいと思います。 そうですよ、…

頭のよさと情の厚さ

「少し前に、まりかさん、noteでまりかの強みを教えてください、って言ってたでしょ? たくさんあるじゃないですか」 「そうかなあ。それが自信を持てないのよね。たとえば…

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ひとりで背中は洗えないから、人は恋を求める

「まりかさ、きちんと別れ話をして別れるのって、初めてだよね。 いつも、まりかが溜め込むだけ溜め込んで、メールやLINEでぽーんと突き放して終わっちゃって、だったでし…

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教えてくださいまりかの強み〜気がつけば15万回見ていただきました

ありがとうのハグで、タカシとの恋が終わって1週間。 気がつけば、さくらまりかのnote、15万回を見ていただいていました。 多く読んでいただくことを目指しているわけでは…

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君からのLINEが来ない朝7時ああこれを世は失恋と呼ぶ

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9年前の今日、まりかは倒れた。
ココロもカラダもズタズタだった。
ホームに駆け込んだら、すでに電車がいたから、その電車からご相談者が降りてきたから、まりかはいまも生きている。
生きることって、小さな偶然の積み重ね。
さくらまりか、いろいろあるけど今日も幸せです。

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さよならを預けるアイスコーヒーの溶ける氷をそっと見ている

14

今日はお休み。
父や伯父、子ども食堂関係の書類たちを片して、まつ毛をつけたら上京。
神社におまいりしてから、タカシと東京駅で待ち合わせ。

会ってどうするんだろう。
当然、彼からドタキャンと思っていたら、夕べまさかのリマインド。
彼は何がしたいのだろう。

考えても仕方がないや。

14

すごくすごく眠い。
身内4人の面倒に追われたこの4年ちょっとの疲れが、どっと出たのかも。
マッチングアプリも、気を使ったしなー。

忙しさの中、行方不明になった私を探す旅に出よう。

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あの人たちと関わると、一気に波長が狂う。

話題にするだけでももちろん、ましてや今日のように顔を合わせ、ことばを交わさなくてはならないと、なおさらだ。
帰りのクルマで、「もうどうでもいい!」と何度も叫んで、どうにかバランスを取る。

あの人たちとは、まりかの父と母である。

15

「待ち合わせ、東京駅でいかがですか」
「まりかんちの電球の交換はしなくていいの?」
「ほかの人に頼んだので、大丈夫です」
「わかりました。東京駅ですね」

おしまい。

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ありがとうが似合う別れになるように

ありがとうが似合う別れになるように

「最初に私、言ったよね。
相手に合わせすぎちゃって、黙って我慢して、突然、爆発しちゃう」
「ごめん、何か違うなって思っていた。ごめん」
「もう終わっているから。私の中では終わっているから、大丈夫」

まりかはひと息で言い切ると、左隣のタカシをちらりと見た。
タカシは泣いていた。
左の手の指を目頭にぎゅっと当て、じっと空を仰いだ。
金曜夕刻の東京駅丸の内駅前広場。
目抜通りの街路樹と、レンガ作りの駅

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身代わりタイヤ

身代わりタイヤ

「さくらさん、これタイヤ見てもらった方がいいよ。
空気圧が低そうで、何ならパンクしてるかも」
「えっ」

朝、いつものようにシニアのシニアのみなさんが集まるラジオ体操に行ったら、参加者のひとり、マサオさんに声をかけられた。
マサオさんは70になったばかり、ユーモアある人柄と、きめ細やかな気配りで、80代、90代のお姉さま方にも、おじいちゃま方にも絶大な人気を持つ。
もちろん、まりかとて例外ではなく

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4時の目覚ましでウォーキングのはずが、どうにも起き出せない。
歯医者さんのあとは、スタバでまったりと思ったが、どうにも起きていられない。
仕方ないから、近くのスーパーで野菜を買い込み、数品常備菜をつくり、冷麦を食べてお昼寝。
体温計が37.1℃を指していた。

今日は早寝しよう。

口内炎、頭皮や耳の吹き出物。
旅の高揚感で忘れがちだけど、これ、まりかのカラダとココロのSOS。
今週末はきちんと休もう。

恋活も、しばらくお休みかな。

思い違い

思い違い

「ごめんなさい、ご自分のペースで行ってください」
「わかりました。気をつけていらしてくださいね」

なぜまりかは、このやりとりだけで彼女に嫌われたと思ったのだろう。
彼女は疲れたから先に行ってと行っただけなのに。
まりかの認知機能はどこかでそれを曲解し、「あなたとは口も聞きたくないから先に行って、いまなら私が疲れたせいにしてあげるから」と、翻訳してしまったのだ。

まりかはこの日、ひとりでバスツア

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親を捨てよう その後

親を捨てよう その後

「私、父と母のことが自分のせいだと思うのをやめようと決めました。
父も母も、私のせいで在宅で生活できない、と、思うのをやめます」
「いいと思います。
そうですよ、それでいいです」

発症から9年間診ていただいていた精神科のドクターが、定年退職することになった。
なかなかしっくりくる医師と出会えない精神科の通院、まりかは幸せなことに、一発で心を預けられる先生に出会うことができた。
この9年間、何度、

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頭のよさと情の厚さ

頭のよさと情の厚さ

「少し前に、まりかさん、noteでまりかの強みを教えてください、って言ってたでしょ?
たくさんあるじゃないですか」
「そうかなあ。それが自信を持てないのよね。たとえば?」
「まずは頭のよさ。それから情の厚さ。
両方を兼ね備えたまりかさんは最強です。
もっと自信持ってください」

ゴールデンウィーク後半の真ん中、電車を乗り継いで2時間、まりかは東京の反対側に来ていた。
去年の秋、亡くなった伯父も眠る

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ひとりで背中は洗えないから、人は恋を求める

ひとりで背中は洗えないから、人は恋を求める

「まりかさ、きちんと別れ話をして別れるのって、初めてだよね。
いつも、まりかが溜め込むだけ溜め込んで、メールやLINEでぽーんと突き放して終わっちゃって、だったでしょ」
「そうなのよ。いつも一方的に通告して、相手の話も聞かないし、自分の気持ちもきちんと伝えなかったから。
アカリ、よくそれに気づいたわね」
「そりゃね、13歳から40年近く一緒なんだからさ」

4月の祝日の昼下がり、まりかは中学2年生

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教えてくださいまりかの強み〜気がつけば15万回見ていただきました

ありがとうのハグで、タカシとの恋が終わって1週間。
気がつけば、さくらまりかのnote、15万回を見ていただいていました。
多く読んでいただくことを目指しているわけではないですが、ひと区切り、うれしいです。
50歳オーバーのちょいぽちゃオバさんの恋活に、興味を持ってくださって、本当にありがとうございます。

もうマッチングアプリには手を出さない、と、思いつつ、明日も明後日もお見合いパーティの予定が

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9年前の今日、まりかは倒れた。
ココロもカラダもズタズタだった。
ホームに駆け込んだら、すでに電車がいたから、その電車からご相談者が降りてきたから、まりかはいまも生きている。
生きることって、小さな偶然の積み重ね。
さくらまりか、いろいろあるけど今日も幸せです。

さよならを預けるアイスコーヒーの溶ける氷をそっと見ている

今日はお休み。
父や伯父、子ども食堂関係の書類たちを片して、まつ毛をつけたら上京。
神社におまいりしてから、タカシと東京駅で待ち合わせ。

会ってどうするんだろう。
当然、彼からドタキャンと思っていたら、夕べまさかのリマインド。
彼は何がしたいのだろう。

考えても仕方がないや。

すごくすごく眠い。
身内4人の面倒に追われたこの4年ちょっとの疲れが、どっと出たのかも。
マッチングアプリも、気を使ったしなー。

忙しさの中、行方不明になった私を探す旅に出よう。

あの人たちと関わると、一気に波長が狂う。

話題にするだけでももちろん、ましてや今日のように顔を合わせ、ことばを交わさなくてはならないと、なおさらだ。
帰りのクルマで、「もうどうでもいい!」と何度も叫んで、どうにかバランスを取る。

あの人たちとは、まりかの父と母である。

「待ち合わせ、東京駅でいかがですか」
「まりかんちの電球の交換はしなくていいの?」
「ほかの人に頼んだので、大丈夫です」
「わかりました。東京駅ですね」

おしまい。