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家族+くらし

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家族のこと。その土台になる暮らしのこと。などについて思うことをまとめています。
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記事一覧

我が家を幸せに彩る、週に一度の「お家のパン屋さん」

我が家を幸せに彩る、週に一度の「お家のパン屋さん」

お家のパン屋さんは、子育ての一段落したお母さんが、自宅の一角で開いているパン屋さん。

週に一度、お家のパン屋さんに通う。

7年前頃に始まったそんなささやかな楽しみは、いつしか我が家にとって欠かせない習慣へと変化していた。

❏20年営業してきたおばあちゃんのパン屋さん

我が家の近所には2軒のお家のパン屋さんがある。

このうち1軒は、70代のおばあちゃんがひとりで切り盛りするお店で、20年間

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気持ちを上げてくれる、我が家のガラス製品たち

気持ちを上げてくれる、我が家のガラス製品たち

先日、日本帰国から5カ月を経て、ようやく自宅に戻ることができた。諸事情により、帰国後は仮住まいを転々とする日々だった(自宅は貸していて契約期間が満了していなかった)。

仮住まい生活中、家族そろって体調を崩し続けていたが、自宅に戻るとそれが不思議なほどピタっと終息し、ようやく落ち着いた生活を楽しんでいる。先日は、久しぶりに取り出したお気に入りの品々で自宅を埋め尽くした。

❏ラップランドの極夜が蘇

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アメリカ滞在中、アジア系差別と思われる出来事を前に思ったこと

アメリカ滞在中、アジア系差別と思われる出来事を前に思ったこと

少し前、アカデミー賞授賞式でのアジア系差別が話題になっていた。報道を傍観しつつ、心の中は様々な思いが駆け巡っていた。

記憶のすみに追いやっていた、アメリカ滞在中のシーンがいくつか蘇る。

2年間のアメリカ滞在中、たくさんの素敵な出会いがあったし、様々な国の興味深い文化に触れることができた。

ただネガティブなことが一切なかったというと嘘になる。人種差別の多くは見方によって変幻自在で、ジャッジが難

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アメリカの図書館と、そこで出会った日本の絵本たち

アメリカの図書館と、そこで出会った日本の絵本たち

今日図書館いこっか。
うん。行く!

アメリカへ転居した頃、娘は通園する先が無かった。月齢条件を満たしていないという理由で公立のプレスクールには入園できず、かと言って月謝が20~30万円のアメリカの保育園に通うのは経済的に無理なため、9月のキンダーガーテン(義務教育)入園まで家で見ることにした。

子連れで外を歩いていると、満面の笑みをたたえたアメリカ人が子供にフレンドリーに話しかけてくれる。それ

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アメリカで感じた「正解を当てるより大切な、理由を考える力の育み」

アメリカで感じた「正解を当てるより大切な、理由を考える力の育み」

2年弱のアメリカ滞在中に「これはいいな。真似したい」と思ったポイントを書いていく、アメリカの「これいいな」シリーズ。

第2弾は"小学校の授業"。小3息子と保育園年長(アメリカでは小1)娘から聞いた話が興味深かったので、子供達との対話をそのままご紹介します。

◎答えが合ってる子より、良い理由を考えられた子が褒められる

夕飯時、子供達の学校生活の話を聞くのが楽しい。

先日、息子がエビグラタンを

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アメリカで感じた「小学生の持ち物は3つだけでよい」

アメリカで感じた「小学生の持ち物は3つだけでよい」

2年弱のアメリカ暮らしを経て、昨年末に日本帰国したLarge cedarです。

先日の記事で、日本暮らしを再開して噛み締めた日本の良いところ・好きなところベスト6を書きました。

今度はアメリカ滞在中に、「これはいいな。真似したい」と思ったポイントを書いていきたいと思います。題して、アメリカの「これいいな」シリーズ。第一弾は"小学生の持ち物"です。

❏小学生の息子がバックパックに入れてたのは「

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創作大賞2023発表で個人的に思ったことのつぶやき

創作大賞2023発表で個人的に思ったことのつぶやき

note創作大賞2023の発表記事で、フォローさせて頂いてるせやま南天さんの作品『クリームイエローの海と春キャベツのある家』が見事に受賞されているのを見て、なんだか嬉しくなった。きっとあの作品は受賞するだろうなと勝手に期待していた。

アメリカ生活を始めて、英語スキルの向上という平坦ではない道をたどるなか、「日本語の誘惑」に溺れるのを恐れて、日本語コンテンツを意識的に遠ざけている時期があった。

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週末の朝をちょっぴり豊かにしてくれるのは、近所のパン屋さん 〜ボストンのパン屋さん「Iggy's」

週末の朝をちょっぴり豊かにしてくれるのは、近所のパン屋さん 〜ボストンのパン屋さん「Iggy's」

その土曜は完璧な朝だった。だから私はいつも通りの朝ごはんで一日を始めるのをやめてみた。

近所のパン屋さんでスモークサーモンとクリームチーズのたっぷり入ったベーグルサンドを買って朝ごはんにしよう。きっと完璧な朝食になる。

朝に弱い夫が出張中だったので、子供達と特別な朝をつくる絶好の機会だった。

❍真面目なパン屋イギーズ

パン屋の名はイギーズ。 いつ行ってもパンを焼く匂いの漂うレンガ建ての大き

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学び直しウェルカムなアメリカで、   学び直しにチャレンジした話

学び直しウェルカムなアメリカで、 学び直しにチャレンジした話

半年間、スキマ時間限定ではあるが日本語断ちをしていた。それくらい英語学習が停滞していたし、だからこそ真剣に向き合えたんだろう、と今なら素直に思える。

多くの人が言うように、アメリカに住んでいるだけで英語力が劇的に向上するなんてことは、ほぼ不可能だと思う。

いまどき、分からないことがあってもネットで調べればたいていのことは解決できるし、Google翻訳やGoogle Mapのクオリティだってだい

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嬉しいご報告&ご紹介頂いた記事のこと

先日光栄なことに、note界もっともcoolなnoter「北欧の街角で」さんの医療過誤の記事の中で、私の記事もご紹介頂きました。ありがたいことです。

北欧の街角でさんは、誰もが引き込まれる神秘的かつ幻想的なストーリー(ノンフィクション)のなかで、社会的課題をそっと示される貴重な才能の持ち主。記事を読むのが毎回楽しみな方の一人です。

■当時の空気を感じ取れる文章を、今の言葉で残しておきたかった

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2023年、学び直しの誓い。

2023年、学び直しの誓い。

大人になっても学びを深められる人は、素敵だ。

その人が年を重ねていればいるほど、素敵とかの域を超えて、尊敬の対象になってくる。

noteを読んでいると、年齢を経てなお新たな学びに楽しそうに挑戦している人をよく見かける。そんな記事に引き込まれてしまうのは、私だけではないはず。

効率化を語るコンテンツが溢れる一方で、その対極にあるかのような「大人の学び直し」に惹かれる人が多いのは、不思議な事実で

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小学生でもウケるギャグ10選(小1息子の笑わせ係レポート)

小学生でもウケるギャグ10選(小1息子の笑わせ係レポート)

小1息子が、クラスの「笑わせ係」に立候補したのは10月下旬のこと。

それから2学期が終わるまで、木曜朝は毎回、クラスメイト達の前でギャグを披露し続けました。一度も休まないと誓い、やり抜いた息子を、まずは褒めたいと思います(パチパチ)。

「今日のギャグは、当日朝仕込みで、さすがにウケないんじゃないかなぁ…」という日もありましたが、ドキドキしながら息子にたずねてみると、「ウケた!ガハハハッって皆笑

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紆余曲折の4年を経て、ようやくの海外赴任へ

紆余曲折の4年を経て、ようやくの海外赴任へ

「ボストンへ転勤することになった」。夫からそう告げられたのは4年前。海外勤務はかねてからの夫の希望だったので、家族としては喜ばしいことではあった。

その後、理由を異にする3回の延期があった。直近の延期は昨年で、コロナが原因。引っ越し屋さんとの打ち合わせや予防接種もすべて完了していたので、かなり拍子抜けしたのを覚えている。

そして4年経つ今も、ぜんぜん日本にいます(笑)。

■心構えの積み重なり

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優しい魔女は母をシンデレラにしてくれた

優しい魔女は母をシンデレラにしてくれた

先日、母の付き添いで大学病院を訪れた。何十年も前から持病のある母だが、歳を重ねるにつれ受診する診療科も増えてきた。先日は眼科だった。

ここ十数年くらい、大学病院は次々とリフォーム工事をして綺麗なビルに生まれ変わってるが、母の行きつけの大学病院はコロナ禍で工事をし損ねてしまったようで、かなり老朽化している。

黄ばんだ壁、冷たい白熱灯、窓が少なく風通しの悪い構造。そこに高齢の患者さんがすし詰めにさ

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