マガジンのカバー画像

浜辺でいろいろと拾った。

152
ノートで拾ったお気に入りを置いておきます。
運営しているクリエイター

記事一覧

「生成AI」のよくある誤解 ~そしてその根本的な原因~

誤解1. 「生成AI」は無断学習しているからダメ

A. 機械翻訳やメール自動振り分け(スパムフィルター)等も「無断学習」を行なって作られている
意見変更しました。

誤解2. 生成AIがダメと言うなら機械翻訳も著作権的問題を起こすからダメになるA. 翻訳には「機械的」面と「創作的」面があり、現在の機械翻訳は「機械的」な翻訳しか行なえない

例えば「This is a pen」「My name

もっとみる
【出家】ただの女子大生がなぜ出家を決意したか?

【出家】ただの女子大生がなぜ出家を決意したか?

突然出家するなんて、何かよっぽどのことがあったに違いないと思われることでしょう。気になってしょうがないと思われますので、ここにまとめておきます。

その前に、ミャンマー人はどんな時に出家するのでしょうか?

まず、男子の場合は10歳前後で一度は出家します。出家を経験することで一人前として認められるようです。現在は、感覚としてもはやイベント化しているようですが。まさに日本でいう七五三のような感覚かも

もっとみる
伊豆のわさび田はなぜ石を敷き詰めるのか? 江戸時代はそうではなかったのに。

伊豆のわさび田はなぜ石を敷き詰めるのか? 江戸時代はそうではなかったのに。

このシリーズをここまで読み進めてくださっている方は、わさびに関心の深いかたばかりかと思うので今更説明の必要は無いかも知れないが、「わさび栽培法の確立が握りずし誕生を可能にした」の回で記したように、江戸でにぎり寿司が考案されてわさびが庶民の生活に普及する前段階として、わさびの栽培方法が伊豆半島に伝わり江戸へ出荷されたことがあった。
 伊豆半島は今でもわさびの一大産地であり、一度は訪ねて見たいと思って

もっとみる
「元祖🇯🇵日本 オタク」…と、呼ばれた🇫🇷フランス人  アンドレ・マルロ〜 🐧💦って誰だぁ〜?

「元祖🇯🇵日本 オタク」…と、呼ばれた🇫🇷フランス人 アンドレ・マルロ〜 🐧💦って誰だぁ〜?

下記は田中英道氏の講座PRメールよりの転載です。(こちら👆のPRビデオ公開はもう終了しましたのであしからず…。ただ、試しにクリックしてみると、また別の案内などがあるので、ちょっと覗いて見るのも良いかもしれませんね〜 🔍🐧)

「元祖日本オタク」と呼ばれる男

日本食ブームも、漫画ブームやアニメブームも、
世界で全く起きていなかったころ…

世界に先駆けて日本の文化に注目し、
日本に魅了された

もっとみる
note甲子園準決勝作品『note甲子園準決勝』

note甲子園準決勝作品『note甲子園準決勝』

びっくりするほどの内輪向けの話を描きましたw。本当なら、色んな所に注釈をつけなければいけないとは思うのですが、ぎりぎりまで製作していたのでその時間が取れませんでした。分からない所は人に聞いて下さいw。

この作品は『30分連載』を予定しています。30分ごとに2ページづつ追加されていき、合計8ページで完結の作品となっております。

という予定ですが、時間の都合で、もしかしたら途中で一度に全ページアッ

もっとみる
泣けばよかった

泣けばよかった

#思い込みが変わったこと

私は看護師として約30年勤務している。
新人の頃は先輩看護師に怒られてばかりで毎日が苦痛だった。
そんな中、初めての夜勤で患者さんが亡くなった。
初めて人が亡くなるところをみた私は大きく動揺し、涙が出た。
すると一緒に夜勤をやってた先輩看護師が
「泣くんじゃない!看護師は泣いちゃいけないの!あなたより家族のほうが何倍も悲しいのよ!あなたが泣いちゃったら、誰が家族を支える

もっとみる
雨晴海岸の宵 節目のない十年目

雨晴海岸の宵 節目のない十年目



 2011年秋、雨上がりの雨晴海岸の夕暮れ。

 車が一台も停まっていない海岸駐車場は、太陽の照り返しを受けて輝いていた。

 日本人にしては脚が不調和に長い本庄さんの背を追いながら、私は寿司屋に向かって足早に歩いていた。本庄さんは時々、そのゴルフ焼けした顔にて振り返り、私が付いてきていることを確認していた。

 その寿司屋は、注意しながら探さないと民家と間違えるような外見の建物であった。

もっとみる
【林業の話をしよう】私の仕事は

【林業の話をしよう】私の仕事は

林業の現場作業員である。
山に行って働き、そして休日はプライベートで山に登る。

「いやどんだけ山好きやねん」とよく言われるが、
私は周りの人が思っているほど自分のことを山狂いだとは思わない。

私にとっては山は「好き」の一言で片付けられる存在ではない。

今回は、
山から一体何を教わったのか、私の話にお付き合いいただこう。

新卒でこの仕事を選んだのはサラリーマンしたくなかったからであって山が好

もっとみる
水俣病患者とは誰かー原田正純インタビュー

水俣病患者とは誰かー原田正純インタビュー

今日は、原田正純さんの命日です。水俣病に携わり、胎児性水俣病研究の第一人者で医者の原田さん。水俣病に関心を持ち始めた若い頃、質問をしに行った私に3時間近くユーモアを交えて水俣病事件の基礎を語り、叩き込みました。溝口秋生先生の裁判(棄却取り消し認定義務付け訴訟にて最高裁勝訴判決)で医者として証言台に立ちました。水俣病を治すということが今の医学ではまだできていないけれど、そういう中で、医者や私たちがど

もっとみる
散歩びより … かんなみ仏の里美術館

散歩びより … かんなみ仏の里美術館

この美術館は近いので度々訪れています。
有り難いことに今回は解説ボランティアの方から、
開館までの苦労話も含め色々とお伺いすることができました。         (上の画像は美術館の切符の一部で、絵葉書としても使えます。)

場 所
JR函南駅から車で5分ほど行くと、桑原の穏やかな里山の中に、簡潔な三角屋根二つの美術館があります。館内はじっくり鑑賞するのに良い手ごろな広さです。

開館まで

展示

もっとみる
浅草で、頭の中のババァが死ぬ

浅草で、頭の中のババァが死ぬ

自分の肉体(25歳、女性)の中に、童貞の男子校生と中年の女が住んでいる。

昔からそうだった。

世の女性の例に漏れず、私の中のおばさんという存在は母であった。昔は。

20数年で母との闘争にひと段落つくと、
私の中のおばさんは母ではなく、今まで嫌味を言ってきたおばさんたち(ここではおばさんと表記しますが、何も妙齢の女性に限りません。若いババァもいれば、男のババァもいます。年齢と性別は関係ありませ

もっとみる
[全文無料] 無為と魂魄の調べ

[全文無料] 無為と魂魄の調べ

眩景を映す銀幕幻灯機
風に吹かれて揺らぐ結晶

一、眩景を映す

端的に言って何もしたくない。

と言っても、何もしなかったら死んでしまうので、死なない程度には何かをするには違いない。

つまり、生きて行くために最低限必要なこと以外はしたくないということだ。

ほんの暇つぶしに文章を綴ってはみているものの、それだって本当にしたくてやっているというよりは、誰かにかまってもらいたい、た

もっとみる
なぜ、過去を書くのか

なぜ、過去を書くのか

はるか昔、人類がまだ言葉を持っていなかった頃、ヒトには嘘をつきたい感情が高まっていた。でも、言葉がないので嘘をつけない。臨界に達したとき、ひとりのヒトがとうとう嘘をついた。こうして言葉は生まれ、急速に広まった。

話すよりも書く方が嘘はつきやすい。例えば私が浮気をしていて、話せばぽろっとバレる嘘でも、LINEで伝えればバレない。こうして文字は生まれ、急速に広まった。

何万年もたった今、書くことに

もっとみる
うろぼろす

うろぼろす

自己分析のためのおそらく有益な補助線として、坂口安吾という男をダシにつかう。彼を辿りながら、私自身を俯瞰しようとする。あくまでダシだ。取ったら棄てよう。

事、ことばに向き合えば、私はいつだって自分本位で生きてやる。

**

親友の長島萃は、脳炎で譫言を言いながら縡切れた。
親友の河田誠一は、肋膜を患って急死した。
師の牧野信一は、納戸で首を縊った。
快活な姪は、結核が快癒した後に堀に身を投げた

もっとみる