灰色の単細胞

残念ながらイケメンです。※私の世界観には中毒性がございます。用法・用量を守り正しくお付…

灰色の単細胞

残念ながらイケメンです。※私の世界観には中毒性がございます。用法・用量を守り正しくお付き合いください。

記事一覧

目標は口に出さないほうがいい

「目標は口に出したほうがいい」 というアドバイスをする人がいる。 私は10代の頃から周囲に対して目標を口に出すことはダサいと思っていたし、「目標は口に出したほうが…

5

法律事務所や弁護士のウェブデザイン 日本と海外の違い

最近、お世話になっている弁護士の先輩のウェブサイトを作ることがあり、弁護士を表現するwebデザインってどんなものがあるのか、気づいたことなどをまとめようと思う。 …

灰色の単細胞
1か月前
45

アタッチメント障害とHSPが生きにくさとして露骨におれの邪魔をするようになった

ネガティブなことを書くと、周囲の人は避けていくし、付き合うのはめんどくさいと思うだろうし、情緒について裏であれこれ言われるので、書かないほうがいいのだろうが、す…

灰色の単細胞
4か月前
7

ユーザーの本音が見える!自分で実際に行ってみて見えたユーザーインタビューのススメ

こんにちは。 現在、初心者向けの無料の金融教育サービスを作っています。サービスを進める中で、まず顧客開発が大事だと考え、ユーザーインタビューを行いました。 今回…

灰色の単細胞
7か月前
5

尋ねる文化 vs 察する文化|Ask culture vs Guess culture

周囲から無理な頼みごとをされた経験はありませんか? 例えば、紹介したくない相手に「〇〇さんを紹介してくれ」と頼まれることや、泊めたくないのに「終電がなくなったか…

灰色の単細胞
9か月前
9

HelveticaとArial:書体の歴史と特徴の比較

「Helvetica」 と「Arial」 、この二つのフォントの違い、素人にはぱっと見ではわからないですよね。 ArialはWindows、macOSともに搭載されているので、普段フォントを意識…

灰色の単細胞
9か月前
40

なぜ日本のウェブサイトはこんなにゴチャゴチャしているのか 日本特有の情報過多デザイン

海外のウェブデザインはすっきりとした印象でかっこいいけど、それに比べて日本のデザインって妙にごちゃごちゃしていてカッコわるいよね……と思ったことがある人も少なく…

灰色の単細胞
10か月前
59

「冷たい収容所」

家に帰ると、新しく買った冷蔵庫が家に届いていた。AIが搭載された最新鋭の冷蔵庫で、会話をすることもできれば、必要なものを冷蔵庫内で生成することもできる優れものだ。…

灰色の単細胞
11か月前
5

学習アプリに求められるデザイン - DuolingoのUXリサーチとケーススタディ

DuolingoとはDuolingoは、英語だけでなく中国語や韓国語など、さまざまな言語が学べる言語学習アプリです。スマホ版とWeb(ブラウザ)版の2種類があり、1日数分間の言語学…

49

「活」という字

「活」は忙しい。 朝活、婚活、就活、妊活、離活、恋活、ヲタ活、etc…… 「活」という言葉が苦手だ。なぜなら、「活」と言われると、なんだかとても頑張らないといけない…

7

AIが人間的になる以前に、人間がAI的になる

ChatGPTの登場によって、より注目を浴びることとなったAI業界。 以前から、「AIによって仕事が奪われる」「AIによってエンジニアはいらなくなる」と言われていましたね。 …

10

花燃えて、亡霊の涙

「美奈子は身長高い人が好きだからねー。難しいかもね」  美奈子と仲が良い友達に恋愛相談。恋愛相談なんて野暮なことを女友達したのは初めてだった。しかし、友達からの…

5

エストニアへ単身留学 日本人が当時ほとんどいないエストニアで5年生活した

 最近飲み屋で久々にエストニアにいた頃について長く話す機会があり、いろいろ思い出したので、簡単にまたまとめておきます。 過去記事 エストニアで過ごした4年を振り返…

10

哀々傘

 その日は朝からだるいくらいの快晴だったが、おれが仕事を終えて職場を後にしようと建物の外に出ると、憤っているような凄まじい雨が道路のアスファルトではじけていた。…

4

傷つきやすい人に秘められた力

 おれ自身、かなり「気にしやすい」性格なので、あまり気持ちの強い人間ではありません。いわゆるこういった「センシティブ」「傷つきやすい」「感受性が高い」といった性…

10

ストレスの節約

 おれの住む東京は美しい街なのだろうか。  大手町、午後6時半。東西線は仕事帰りの社会人で満員となっている。朝の満員電車は殺人的な混み具合で、精神的にも窒息しそ…

3
目標は口に出さないほうがいい

目標は口に出さないほうがいい

「目標は口に出したほうがいい」
というアドバイスをする人がいる。

私は10代の頃から周囲に対して目標を口に出すことはダサいと思っていたし、「目標は口に出したほうがいい」という話を受けても、目標は口に出したほうがいいとは思わなかった。

「目標は口に出したほうがいい」と言っている人のほとんども、目標、あるいは夢、叶ってないと思う。

「目標は口に出したほうがいい」で言われる目標というのは、
「おれ

もっとみる
法律事務所や弁護士のウェブデザイン 日本と海外の違い

法律事務所や弁護士のウェブデザイン 日本と海外の違い

最近、お世話になっている弁護士の先輩のウェブサイトを作ることがあり、弁護士を表現するwebデザインってどんなものがあるのか、気づいたことなどをまとめようと思う。

基本的な要素まず法律事務所や弁護士のウェブサイトを作る上で、基本的なことをまとめておく。

1. クリアでブランドを表現する

サイト訪問者は通常、ページをざっと見て、興味を引く単語、文章、画像を探すため、核となるメッセージをできるだけ

もっとみる
アタッチメント障害とHSPが生きにくさとして露骨におれの邪魔をするようになった

アタッチメント障害とHSPが生きにくさとして露骨におれの邪魔をするようになった

ネガティブなことを書くと、周囲の人は避けていくし、付き合うのはめんどくさいと思うだろうし、情緒について裏であれこれ言われるので、書かないほうがいいのだろうが、するとこちらとしては吐き出す場所もなく、誰にも理解も共感もされないので、余計に苦しくなる。

実際、昔の知人はおれが病んでいたことを裏で話題にしていたらしい。
逆の立場なら、「最近元気ないみたいだけど、大丈夫か?」と連絡をするのだが、世の中は

もっとみる
ユーザーの本音が見える!自分で実際に行ってみて見えたユーザーインタビューのススメ

ユーザーの本音が見える!自分で実際に行ってみて見えたユーザーインタビューのススメ

こんにちは。

現在、初心者向けの無料の金融教育サービスを作っています。サービスを進める中で、まず顧客開発が大事だと考え、ユーザーインタビューを行いました。
今回は、自らユーザーインタビューを行って気づいたことや大切だと感じたことを共有したいと思います。

ユーザーインタビューの意義定量リサーチは客観的な事実を計測するのに優れていますが、人間の内面や思考にはなかなか当てはまりません。
例えば、

もっとみる
尋ねる文化 vs 察する文化|Ask culture vs Guess culture

尋ねる文化 vs 察する文化|Ask culture vs Guess culture

周囲から無理な頼みごとをされた経験はありませんか?

例えば、紹介したくない相手に「〇〇さんを紹介してくれ」と頼まれることや、泊めたくないのに「終電がなくなったから泊めてくれ」と言われて、渋々友人を受け入れることになることなど、様々な場面を想像できるかと思います。

こうした頼みごとを受けると、真剣に考えなければいけないという気持ちや、自分の快適さを犠牲にしてでも要求に応えるべきだという義務感が生

もっとみる
HelveticaとArial:書体の歴史と特徴の比較

HelveticaとArial:書体の歴史と特徴の比較

「Helvetica」 と「Arial」 、この二つのフォントの違い、素人にはぱっと見ではわからないですよね。
ArialはWindows、macOSともに搭載されているので、普段フォントを意識しない方でも、よく見る形ではないでしょうか?

これらのフォントは、文字のデザインにおいて重要な役割を果たしており、デジタル時代のタイポグラフィにおいても欠かせない存在です。

本記事では、Helvetic

もっとみる
なぜ日本のウェブサイトはこんなにゴチャゴチャしているのか 日本特有の情報過多デザイン

なぜ日本のウェブサイトはこんなにゴチャゴチャしているのか 日本特有の情報過多デザイン

海外のウェブデザインはすっきりとした印象でかっこいいけど、それに比べて日本のデザインって妙にごちゃごちゃしていてカッコわるいよね……と思ったことがある人も少なくないはず。
単純に比較してしまうものではありませんが、どうにも海外のデザインに比べてダサいと感じてしまいますよね。

海外で見られるモダンなウェブサイトはシンプルであるものが多いです。2000年代初頭のウェブデザインでは一般的だったリンク、

もっとみる
「冷たい収容所」

「冷たい収容所」

家に帰ると、新しく買った冷蔵庫が家に届いていた。AIが搭載された最新鋭の冷蔵庫で、会話をすることもできれば、必要なものを冷蔵庫内で生成することもできる優れものだ。
冷蔵庫の外につけられているスクリーンには、「何かお探しですか?」というテキストが表示されていた。
おれが「ビールを飲みたい」と声をかけると、ぶおーんという音ともに冷蔵庫が反応した。そして、冷蔵庫の扉が自動的に開くと、そこには冷えたビール

もっとみる
学習アプリに求められるデザイン - DuolingoのUXリサーチとケーススタディ

学習アプリに求められるデザイン - DuolingoのUXリサーチとケーススタディ

DuolingoとはDuolingoは、英語だけでなく中国語や韓国語など、さまざまな言語が学べる言語学習アプリです。スマホ版とWeb(ブラウザ)版の2種類があり、1日数分間の言語学習がテンポよくでき、世界で最も使われている言語学習アプリです。

Duolingoは、2011年にカーネギーメロン大学の教授でありReCAPTCHAの創始者のルイス・フォン・アン(Luis von Ahn)氏と、彼の大学

もっとみる
「活」という字

「活」という字

「活」は忙しい。

朝活、婚活、就活、妊活、離活、恋活、ヲタ活、etc……
「活」という言葉が苦手だ。なぜなら、「活」と言われると、なんだかとても頑張らないといけない気がするからだ。

「ちゃんとやれ!頑張れ!」「さぼるな!さもないと遅れをとるぞ」と脅されているような気持ちになる。

大人になるに従って「自分なりの『自分自身』の楽しみ方」を手に入れていった。
それは本当に時間のかかる作業で、試行錯

もっとみる
AIが人間的になる以前に、人間がAI的になる

AIが人間的になる以前に、人間がAI的になる

ChatGPTの登場によって、より注目を浴びることとなったAI業界。

以前から、「AIによって仕事が奪われる」「AIによってエンジニアはいらなくなる」と言われていましたね。
よりAIの人間性の再現度が高まり、ChatGPTに関していえば、「ちょっと知ったかぶりをしている人間」くらいには感じてしまいます。

私の知人の中には、
「 人の感情もAIに取り込まれている」
というデタラメなことを言ってい

もっとみる
花燃えて、亡霊の涙

花燃えて、亡霊の涙

「美奈子は身長高い人が好きだからねー。難しいかもね」
 美奈子と仲が良い友達に恋愛相談。恋愛相談なんて野暮なことを女友達したのは初めてだった。しかし、友達からのはっきりとした一言に、感情のチューニングが狂う。ト音記号は歪んで、思わず言葉が早口になり、頭の中をひたすらにクロールする。
「身長低い人は興味ないって言ってたよこの前! あははは残念」
 いつになく当たりの強い言葉を放つ友人に嫌悪感を抱くが

もっとみる
エストニアへ単身留学 日本人が当時ほとんどいないエストニアで5年生活した

エストニアへ単身留学 日本人が当時ほとんどいないエストニアで5年生活した

 最近飲み屋で久々にエストニアにいた頃について長く話す機会があり、いろいろ思い出したので、簡単にまたまとめておきます。
過去記事
エストニアで過ごした4年を振り返って……

エストニアに行った動機 2016年から2021年の間、今でこそ世界中に「電子国家」として世界に名を馳せた「エストニア」という東欧の小国で、凍てつく寒さの中、私は一人で生活していました。

 日本で大学を卒業後、どこかへ就職した

もっとみる
哀々傘

哀々傘

 その日は朝からだるいくらいの快晴だったが、おれが仕事を終えて職場を後にしようと建物の外に出ると、憤っているような凄まじい雨が道路のアスファルトではじけていた。
 天気予報も一日晴れだったはず。カバンを頭に抱えた人々が、逃げるように目の前を横切っていく。通り過ぎる車は、道路に浸る雨水を礫のように蹴散らしていく。

 雨の中駆け出すか、もう少し会社で雨宿りをするか悩んでいると、隣から一人の女性が声を

もっとみる
傷つきやすい人に秘められた力

傷つきやすい人に秘められた力

 おれ自身、かなり「気にしやすい」性格なので、あまり気持ちの強い人間ではありません。いわゆるこういった「センシティブ」「傷つきやすい」「感受性が高い」といった性格の人間は、現在の社会では生きにくさを感じることが多いのでは無いかと思います。仕事でも恋愛でもあまり強気になれず、穏やかで、競争を好まない。
 感覚の鈍い人からすると、感受性の高い人間の考えや行動を理解することは難しいと思います。
 全ての

もっとみる
ストレスの節約

ストレスの節約

 おれの住む東京は美しい街なのだろうか。

 大手町、午後6時半。東西線は仕事帰りの社会人で満員となっている。朝の満員電車は殺人的な混み具合で、精神的にも窒息しそうになるが、帰りの満員電車もゾンビのような社会人で溢れかえっており、生命の匂いを感じない。
 彼らの顔に浮かぶは、やっと仕事が終わったという解放感と、帰って寝てまた明日仕事だという虚脱感、そして家に帰るとまた別のストレスが待っているという

もっとみる