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「久しぶり」を英語で言ってみると 英語勉強中


前回記事の続きでもあります。


「久しぶり(に)」は、英語でなんと言うか?

調べてみると、

for the first time in a while

であった。

for the first time + in a while
なので、直訳すると「しばらくの間のうちで初めて」ということだが、要するに久しぶりということだ。「for the first time in ages」でもOKなようである。

私が言いたかった、「先月、久しぶりに飛行機に乗りましたよ」を英語にすると、「I took a flight last month for the first time in a while.」となる(あくまで一例)。


以上!

「久しぶり」は、英語で表現すると「for the first time in a while」あるいは「for the first time in ages」!
良かった、新しい表現を覚えられて。


有意義な内容は以上。
ここからは、無意義なイチャモンである。

なんか、もっとピタッとする言い方、あって欲しくない?

日本語では「久しぶりに」とたった5文字で済むのに、英語だと「for the first time in a while」で、なんと29文字(スペースも含め)もある!!
全角換算にしても、英語の方は15文字ではないか。久しぶりという日本語のひとことフレーズを表すのに、7単語も使っている!

I  ×××lly  took a flight last month. みたいに、「×××lly」的な副詞ひとつでなんとかならんものか?
たいていなんとかなるじゃん。「陽気に」は「merrily」で「自発的に」は「voluntarily」、「偶然に」は「accidentally」、みたいに「久しぶりに」もなにかズバッとひと単語あっても良さそうなものを。

でも多分、ない。いくら調べてもなさそうである。

私は全米英単語開発協会(NEWII = National English Words Invention Institution)(そんなものはない) の偉い人に、「『久しぶり』をひと言で表す副詞を作ってください」と心からお願いしたい。

なぜそんな、NEWIIに覚悟の直訴までするほどひと言表現を望むかというと、「for the first time in a while」では、実際に使うと変な感じになるからである。

だって、「for the first time」が、「初めて」という意味なのである。
in a while をつけずに、「I took a flight last month for the first time」までで文を止めると、「私は先月生まれて初めて飛行機に乗りました」になる。
なので、「I took a flight last month for the first time」まで進んだところで、それを聞いている側の人は、「なるほど、あなたは先月初めて飛行機に乗ったのね?」と一瞬理解するのである。
しかしそこに後付けで「in a while(や in ages)」が加わることで、「生まれて初めて」と理解していた内容が、突然「久しぶりに」に変わるのである。
あまりの急な展開に、ズコッ! なんだっ、初めてじゃなくて、久しぶりの方だったのね!! と、なんか聞いてる側がズッコける感じにならないだろうか?
そのまま日本語で表現してみると、「俺、先月生まれて初めて飛行機に乗ったんだよね………。久しぶりにね。」である。聞く側からすれば「おいっ!! おまえ最初に『生まれて初めて』って言ったやないかっ!! 久しぶりにだったら初めてじゃないやんけっ!!! ほんま紛らわしいこと言いよるな自分っ!!!」となるだろう。

英語でもそれと似た感覚になるような気がするのだが。
ならないのだろうか? 英語話者の人なら惑わされないのだろうか? 熟練の英語話者だけが身につけている特別な念力で、相手が話している途中に文末までの流れを予測してズッコケを回避できるのだろうか??
このフェイントを上級者の方たちはどうかわしているのか、テクニックを知りたい……。


なお、その後のDMM英会話のレッスンで、私は再び「先月、久しぶりに飛行機に乗りました」を言うことになった。
私は教材で「旅行と文化」をよく選択するのだ。それに前の授業で完敗したためにその復讐を……いや復習をするという意味合いで、旅の話題になった時に「先月、久しぶりに飛行機に乗りました」を言うことにした。

私が述べたのはまさに学んだ通り、「I took a flight last month for the first time in a while.」である。
それをそのまま述べた。

すると、私が「I took a flight last month for the first time」まで言ったところで、フィリピン人の先生は明らかに「へー、先月初めて飛行機に乗ったんだね!」という感情が含まれた表情を見せて、それから私が最後に「in a while」をつけ加えると、明らかに「ガクッ! なんだ初めてじゃなくて、久しぶりの方ね!」という感情が含まれ表情に変わった。
わかるんだ、表情と相づちだけで。明らかに表情でそういうリアクションをしていたんだ。
しかも先生は、私が言い終わると同時に「なんだ、そっちか」という感じで、「あー、in a while!」と私の言葉を復唱したのだ。

やっぱりズッコけてるっ!!!
「ズコッ、なんだっ初めてじゃなくて『久しぶり』の方かよ!」と先生がズッコける感じになっている! 「おい! 最初に『生まれて初めて』って言ったやないかっ!! 久しぶりにだったら初めてじゃないやんけっ!! ほんま紛らわしいこと言いよるな自分!!」という感じのリアクションに実際になっている!! 英語の先生が!!!

やっぱり、英語話者の人でも普通に惑わされていますよね……。
やっぱりおかしいよね単語を並べる順番が。それまで順当に理解していた文章が、いきなり最後のフレーズで意味が変わっちゃうんだもん。どんでん返しを食らっちゃうんだもん。

私がゆっくり話したのがいけなかったというのはある。
覚えた表現を初めて使うのだから、随分たどたどしくなってしまったのだ。それで必要以上に惑わせてしまったというのはある。
じゃあ、「for the first time in a while」を全部まとめて1秒以内に電光石火の早業で言い切れば、惑わされない仕組みになっているのだろうか? 

でも相手の言葉なんて、ネイティブの言語なら時差無く理解するからなあ。日本語で「昨日僕は飛行機に乗りました」と言われたら、各文字が発声された瞬間に意味を把握するじゃないか。数秒遅れたりはしない。雷で言えば、ピカッ!と光るスピードで理解する。
外国語になると、数秒遅れて雷鳴がゴロゴロ……と来るように、ワンテンポ遅れて頭に入って来るけど。
それならばむしろネイティブの人の方が、理解が早い分「for the first time in a while」でズッコける頻度が高いのでは。

私はその後、会話の中で「for the first time in a while」を使おうとするたびに、「今から僕『for the first time』って言いますけど、そこだけ聞いて『初めてだ』って解釈しないでくださいね。その後に『in a while』を続けますから! 早とちりしないでくださいね!! 先生をズコッとさせたくないんです!!」と、祈りながら for the first time in a while を言っている。


この for the first time in a while には親戚の表現があって、in a while を例えば in 5 years に変えると、「5年ぶり」ということになる。
つまり、「私は先月、5年ぶりに飛行機に乗りました」は、

I took a flight last month for the first time in 5 years.

と表せるのだ。
もちろん「20年ぶり」なら「in 20 years」、10ヶ月ぶりなら「in 10 months」になる。
とても便利だ。

が、結局どれを取ってもまず最初に「for the first time」を言わなきゃいけないので、「おいっ!! おまえ最初に『生まれて初めて』って言ったやないかっ!! 5年ぶりだったら初めてじゃないやんけっ!!! ほんま紛らわしいこと言いよるな自分!!!」のズッコケが免れないのである。
英会話では、「久しぶり」や「○年ぶり」「○ヶ月ぶり」「○週間ぶり」を表現するたびに大なり小なりズッコケが生じることになるのだ。
I ate a cheese cake for the first time in 3 hours. とか期間が短くなればなるほどズッコケは激しくなるだろう。

……というふうに、私はモヤモヤしているのだが。
フィリピンの先生もズッコけていたけど、これがネイティブのアメリカやイギリスの人になれば、そんなズッコケはあっさり回避できるようになるのだろうか? ネイティブ同士の阿吽の呼吸でそんなくだらないことに惑わされず陽気に快活に=merrily, cheerfully 会話ができるのだろうか?

私自身もこんなくだらないことを考える時間を単語を覚える時間にでも回せば、もっと効率よく学習ができるはずである。
しかしくだらないことを1日の大半の時間考えているのが私という人間なのであった……。

That's it.


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