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晴れの日も雨の日も#269 最近響いた言葉

最近ふと触れた言葉で、ちょっと心に残ったものをご紹介します。

1.感じのいい人

「感じのいい人ですね」。山田洋次監督「東京物語」の中の一セリフ。吉行和子が初めて出会った息子の彼女・蒼井優にかける第一声だ。
読者諸兄諸姉には、私の文才の貧しさゆえ、「なにが響いたん?」という感じでしかないかと思うが😅、吉行和子の演技もあってか、「なんかすごくいいなあ」と思ってしまった。
それはたぶん、自分もそんなふうに言ってもらったらとっても嬉しいだろうなあ、ということなのだろうと思う。

「ステキな方ですね」ではない。「キレイですね」でもない。
見た目とか口にしていることだけではなく、その人全体をこちらの全体で感じ取って、評価もなくそのままを伝えている、と私には見えた。

さらにこだわると、「感じがいい」と「いい感じ」はビミョーにニュアンスが異なるような気もしないでもない。前者のほうが「自分」が受けた感じについて語っている感じで、後者はその主語を薄まる匂いがあるような??

山田洋次監督は、そこまで考えてこのセリフを吉行和子に言わせたのでは、と見るのはちょっと邪推深読みしすぎか?
この映画全体におけるこのセリフは、必ずしもそんな重いものではないし。。


ずいぶん前に、どう言ってもらったら一番嬉しいか?という駄作を書いたことがある(#99)。その時にも、仕事の有能さとか、頭が良いかというようなパーツや機能ではなく、「私の全体」を見てほしいと思ったのだが、「感じがいい」というのは、まさにそれだ。
おまけに、こうしたら感じがよくなる、という特効薬もない。その人の生き様や積み重ねてきたものそのものが相手に伝わるのだと思う。
さて、私の感じはどうかな??(こわくてよう聞かんけど🤣😅)

なおご存知の方多数と思うが、この映画、小津安二郎監督・笠智衆主演の「東京物語」のリメイクである。原作も名作の誉れ高いが、山田洋次マニアのコーちゃんとしては、本作もオススメである。

2.とってつけたような

贔屓にしているポッドキャスト「独立後のリアル」で出た言葉で、これも上記同様、全体のストーリーの中では、あってもなくてもいい一セリフ。

特にサラリーマン時代は、この「とってつけたような」ことを言うヤツが少なからずいた。
「なんで進まないんだ」と言われると、言い訳ばっかりしてるヤツ。
「どうなってるんだ」と聞かれると、実はよくわかっていないのに、テキトーに聞きかじりのことを答えるヤツ。
要するにその場しのぎでしかない。

で、わざとらしかったり不自然な様子がミエミエで、とてもそんな言葉を受け取る気にならない。本人は相手の受け止めなんかどうでも良く、とりあえずその場をやり過ごせればそれでいい。

コーチングセッションでも、同様に本質から外れた話を聞くことがある。それをベリベリと引き剥がすことが今のオレの仕事なんだよなあ、という思いから、なんでもないこの言葉が胸に残ってしまった。

3.入るタイミングと大縄跳び

会話に入るタイミングが難しい、ってあるよねえ、という記事をネットで読んだ。無理に入ろうとしなくっても、横でうんうんとうなずいているだけでもいいんじゃない?とか、どうしても入らないといけないなんて思わなくてもいいんじゃない?というような趣旨だった。
で、入るとすれば、ということで紹介されていたのが大縄跳びの入る呼吸。なるほどねえ。オモロイこと言うなあ、と思ったのだが、大縄跳びって実は縄を回す人の役割もめっちゃ重要。おまけに全員が呼吸をあわせる必要があり、そのために大きな声をそろえて数を数えることもコツのひとつ。
うーん、職場がバラバラだと悩む管理職は少なくないが、「大縄跳びでもやってみたら」とススメてみよかな?あるいは99人100脚とか?
言うても誰もやらんやろけど🤣😅

ご近所の藤の花。おみごと。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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(続く)

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