「カンディード」に見るペシミズムの克服
いやいや、それ以上の不幸がバシバシ出てくるのがヴォルテールの「カンディード」という本である。
この本を読もうと思ったきっかけは、ペシミストの哲人・マルチンが登場すること。
また、有名なラストのセリフ「けれども、わたしたちの畑を耕さなければなりません」の意味を探るためだった。
ペシミスト、マルチン
「カンディード」の原題は『カンディード、あるいは楽天主義説』であるから、楽天主義(オプティミズム)がメインテーマである。
オプティミズムは「きっといいことがあるさ」という楽天