見出し画像

習慣が変われば性格、運命が変わる。魔法の習慣⑫ ~ 寄付をすることで、人生が開ける。

マザー・テレサの言葉です。
   言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
 行動に行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。 
 習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
 性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。

また、ナイチンゲールも同じようなことを言っています。
 習慣が変われば、人格が変わる。
 人格が変われば、運命が変わる。

 
 自分の人生をすぐに、急に変えよう、良くしようと思っても、なかなかできません。
 着実に一つ一つ良い習慣を身につけるほうが、遠回りのようでいて、近道です。
 特に「よい」習慣は身につくと、それに裏打ちされた行動が、「全人格」として表れてきます。
 習慣自体が、「その人、そのもの」と言えるかもしれません。
 
 私自身はまだまだ、ごつごつといろんなトラブルにぶつかりながら、凹みながら暮らしています。でも、いろんな先人の言葉、行動から学び、少しは身についた習慣、あるいは、効果があった(良い人生につながった)と思える習慣も増えてきました。
 そのおかげで、トラブルを小さくしたり、立ち直りが早くなったり、そして、ネガティブな思いを引きずらずに、前を向けるようになりました。
 そんな「人生を変える魔法の習慣」を、これから、いくつか紹介していきたいと思います。
 よかったら、お付き合いください。

「寄付する」と、人生が開けてくる。


1 お釈迦様の考え方

 お釈迦様のエピソードに次のような話があります。
 
ある日、お釈迦様が弟子たちと托鉢(僧たちが、家の前に立ち、経文唱えて、米や金銭の施しを受けて回ること)に行くことにしました。
お釈迦様は、誰の所に行くか…と言う話の流れで、
「貧乏な人の家に行こう。」
と言ったそうです。弟子たちは、
「言い間違いですよね。お金持ちなら出してくれますよ。」
と問い返しましたが、お釈迦様は「貧乏な人の家で合っている」と言いました。そして、托鉢をしたそうです。

 
 このエピソードを聞いて、私は???でした。
 なぜ、貧しさに苦しんでいる人から、もらおうとするのか?弟子の皆さんが言っていたように、お金持ちの所へ行けば、たくさん払ってくれるだろうし、また、払う時も、そんなに抵抗を見せないだろうと思います。
 では、真意は何か?どうして、貧乏な人の所へこそ行くのか?
 もう少し、お釈迦様の言葉を見てみましょう。
 
 お金持ちは、どうしてたくさん払ってくれるのか?
 それは、お金にゆとりがあるから。多くの豊かさを手にしているから。
 だから、金品を差し出すときに抵抗なく渡せる。
 なくなったら困る…それほどの貧乏なんだと思っていないから。
 でも、貧乏人は、どうか?
 「自分は貧乏だ」と思い込んでいるから、差し出すゆとりをなくしている。あるいは、「足りない」「足りない」「私は貧しい」という思いに縛られているから、抵抗するのだし、その思いに苦しんでもいる。
 その苦しみから解放するために、貧乏人の所に托鉢に行くんだ・・・。

 なぜ寄付をするのか?
 もちろん、寄付する相手のため、という思いはありますが、実は「お金をもっている(自分の豊かさ)に気付くために寄付する」のだそうです。

 貧乏な人は、寄付しないことで、

「自分は貧しい、不幸せだ」

と自分で自分に言い聞かせている、そういう思いを強めています。

  
 なので、寄付することで、その思い込みを変えることにつながります。
 
 実際、托鉢している僧侶の人は、布施をもらっても「ありがとう」を言いません。逆に、布施する人が「ありがとうございます」と言っていることが多いそうです(笑)。
 
 「引き寄せの法則」で考えてみても、「内面が先。外の世界が後」になります。

 自分の心の状態と同じ、似た状態がやってくる、経験することになるという考えに立てば、まず、寄付することで、自分の内面が「豊かさ」「ゆとり」「人に役立てる」と言う気持ちを経験することが重要になります。

 その後、現実世界でも、自分が経験する内容が「豊かな」ものになっていくと考えられます。

2 私の経験~「寄付する=人に喜んでもらうためにお金を使う」と、さらに増える。

 寄付なんてしたこともなかった、ずいぶん昔の私。
 働いて得た収入を、自分の好きなことにどんどんと使っていました。
 友達とのランチ、服や趣味のものにお金をつぎ込みました。
 自分の気持ちは満たされましたが、お金自体はなかなか増えませんでした。
 すぐに手元からなくなっていく感じがしました。
 
 それは、価値あるものにお金を使っているというのではなく、ただの浪費だったからです。価値あるものに、お金を使うのではなく、「無駄遣い」をしていたからです。
 
 自分の心のむなしさ、さみしさ、罪悪感などを「埋める」ためにお金を使っていたからです。
 なので、自分自身を本当に喜ばすお金の使い方ではありませんでした。
 あるいは、人を喜ばすお金の使い方ではありませんでした。
 そんな時は、なかなか使えるお金は増えませんでした。
 
 

しかし、家族や自分の身近な人のため、あるいは、募金などを含めた寄付にお金を使い始めると、逆に、「使えるお金」が増えました。

 増えるというか、「お金が回る」と言った感じです
 
 誰かのためにとお金を使うと、当然、手元のお金は減りました。
 しかし、

臨時収入があったり、なぜか、出会う人が増えたことで、おごってもらったり、招待券をいただいたりで、また、誰かのために使えるお金がたまったり、増えたりしました。

 でも、ここで、得られたお金をまた、「自分の欲のために」使い始めると、すぐにその「流れ」はとまりました(笑 経験談)。
 やはり、

人に喜ばれるように使うことで、エネルギーとしてのお金も循環するようです。

そして、お釈迦様の話ではありませんが、気持ち的にも、自分の欲のために使うより、人を喜ばせるために使った方が、しあわせな気持ちが膨らみました。自分の喜びの気持ちも大きくなりました。

3 お金の見方アレコレ

 考えてみたら、お金自体はただの紙切れであり、金属の塊です。
 お金自体の信用がなくなったら、ありがたみはなくなります。
 なので、

お金には、「自分の思い」が反映されやすいです。

 逆に言うと、お金を通じて、さまざまな見方、自分の思い込みに気づけることも分かりました。
 例えば、次の通りです。
 

・自分の身の丈に合った収入を得ている。

 得られた収入をちゃんと管理して、自分を幸せにし、人を喜ばせるためのお金を使えるようになると、収入が上がります。ポイントは、お金を価値あるものに使って、うまく循環させられるかどうかです。

・自己肯定感が低いと、お金を受け取れなくなります。

 自分には価値がない、何も役立たない人間だと思っていると、周りの人から、「受け取ってほしい」と差し出された金品を遠慮して受取れなくなりやすいです。それは、受け取るに値しない自分と言う思いが心にあるから。
 本来は、相手の好意(愛)を受け取らないことの方が失礼ともいえます。
 自己肯定感が上がり、自分の価値に自信が出てくると、受け取る金額~収入も上がっていきます。そういう流れになりやすいです。

・豊かさとお金の使い方は比例している。

 自分のことだけにお金を使っていると、エネルギーが循環しないので、なかなか収入は上がりません。
 でも、家族やパートナー、同僚、寄付など周りの人のために使うお金が増えれば増えていくほど、自分が人のために使えるお金も増えていきます。
 

自分が誰に、どんなふうにお金を使おうか、「ビジョン」がしっかりしていると、お金も回りやすくなります。

4 まとめ

 私は、

お金は「汚いもの」というイメージがありましたが、少額であっても寄付する機会が増えることで、「愛そのもの」という考えに変わってきました。

 それは、本質として「自分が心から幸せになりたい」「相手を喜ばせたい」という思いが「かたち」になったものだからです。
 そして、

お金は意志を持たないただのものである分、そのままもろに自分の内面の状態が、反映されていきます。

 まずは、自分の心を満たしつつ、価値あるものにお金を使う段階。
 次に、家族や身近な人に。
 最後に、身の回りの人、社会のためにお金を使う。

 そんな段階を経ていくごとに、豊かさも大きくなっていくようです。
 そして、豊かさと比例にして、「使える(循環させられる)お金」も増えていくようです。
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです
 

この記事が参加している募集

#習慣にしていること

130,445件

#最近の学び

181,262件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?