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週刊金融日記 第490号 親ガチャなんか嘘!成功するかどうかはマインドセットが9割、中国で仮想通貨取引がすべて違法へ、予約がぜんぜん取れないステーキハウスに行ってきた、大学では学問をすることそれ自体が報酬、他

// 週刊金融日記
// 2021年9月27日 第490号
// 親ガチャなんか嘘!成功するかどうかはマインドセットが9割
// 中国で仮想通貨取引がすべて違法へ
// 予約がぜんぜん取れないステーキハウスに行ってきた
// 大学では学問をすることそれ自体が報酬
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 日本は新規感染者数が急減しており、いよいよ緊急事態宣言解除になりそうです。ハンマー&ダンス戦略のダンスタイムですね。しかし、これだけ急激に減らせるなら、あと1、2ヶ月ほどがんばればほぼゼロになるので、そこで空港検疫を厳しくすれば、台湾や香港やニュージーランドのようなゼロコロナが実現するのですが、ゼロコロナ政策はなかなか理解が難しいので、日本での政策実現性は低いでしょう。どこかのタイミングで、また、ハンマーの時間がやって来ると思われます。それまでは楽しみましょう、ということですね。
 僕は冬には日本に帰省する予定ですので、そのときがハンマータイムになっていないことを祈っております。

●緊急提言「日本グリーンゾーン化戦略」
https://greenzoneproject2021.wordpress.com

★感染者数が急減した理由については諸説ありますが、感染爆発と医療崩壊のニュースが毎日にように流され、ワクチン未接種者が感染リスクの高い場所を避けていたことが示されています。

週刊金融日記 第429号 日本のコロナ対策迷走でわかったWhy(=信念)のとてつもない重要さ
週刊金融日記 第488号 ワクチン接種が進むとコロナ禍は収まるのか

★ワクチン接種率8割を達成したシンガポールで感染爆発が起きており、市民への行動制限が大幅に強化されました。

 あの男が帰ってくる! 貧しい母子家庭に生まれながらも勉学に励み、持ち前の積極性でアメリカの名門大学に奨学金で留学し、我が国のプリンセスこと秋篠宮家の長女の眞子内親王のハートを射止めた小室圭さんが、とうとう結婚の手続きのために帰国するそうです。日本社会が、コロナ対策を巡って分断し、対策緩和派と強化派にわかれて紛糾している間も、小室さんはアメリカの名門ロースクールで着々と学んでいました。そして、無事に卒業し、米国の司法試験を受けていたのです。ついには、企業法務を専門に扱う、マンハッタンの法律事務所からオファーを獲得! マンハッタンの街をさっそうと歩くいまの彼の姿を見ると、日本で大学生だった頃から比べると、ずいぶんと大人になったな、という感じがします。眞子さまと、これからニューヨークで子作りに励むと思いますが、どこに出しても恥ずかしくない、日本のロイヤルファミリー誕生ですね。
 おめでとうございます!

週刊金融日記 第335号 小室圭さんは生まれながらに恋愛工学がプレインストールされている

★とうとうあの男が帰ってきます!

 フォーダム大学で開催されたカンファレンスで、小室圭さんがベンチャーキャピタルのパートナーに仕事内容をインタビューしている音声が大学のWebサイトに掲載されています。流暢な英語で的確にインタビューしております。小室さんぐらい英語ができる日本人エリートはほとんどいないのではないでしょうか。

●Episode 10: The Funding Spectrum - From Seed Financing to Private Equity
https://news.law.fordham.edu/startuplawnchpad/2020/04/21/s2-episode-10-the-funding-spectrum-from-seed-financing-to-private-equity/

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 転勤先でできた彼女と同棲することになったのですが出張でよく行く地域にも彼女がおりゴムの隠し場所で困っています
- 同棲中の彼女に監視されている中で浮気する方法はありますか
- 海外駐在となるこのタイミングでプロポーズをしようと思います
- 兵庫県在住ですが千葉の企業からオファーをもらい首都圏に進出するか迷っています
- 所長のように平易な表現で知的な文章を書くためのトレーニング法を教えてください
- 国立理系ですが私大文系が威張っている日本の企業文化に憤りを感じます

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.親ガチャなんか嘘!成功するかどうかはマインドセットが9割

 いちいち記事を紹介したりしないが、最近、日本社会で「親ガチャ」という言葉がバズっている。曰く、人生は、生まれた環境(とおそらく遺伝で)すべて決まってしまう、という意味合いである。よって、無駄な努力などやめよう、という含意がある。このような人生論は、親ガチャという言葉が流行る以前から、普遍的に人気のものである。
 また、東大生の親の年収は日本の平均よりはるかに高い、などと言った、社会学などの学問の体を装った記事もたくさんあるし、一卵性双生児などの研究で、遺伝的な資質の大きさを示すもっと学問風のものまで、一見、説得力のあるデータなどが示される。なお、前者の東大生の親の話は、全世帯で比べたインチキで、大学生がいる世帯同士で比べれば、大した差ではないことがすでに暴かれている。
 なぜ、このような運命論がとても人気なのかと言うと、人間というのは、とにかく怠けたいからである。そして、自分を肯定していたい。こうした自分ではどうしようもないものに運命が決められているとしたら、努力することは無意味であるし、自分の人生がぱっとしないのも、これまた自分のせいではない、ということになり、心の安らぎを得ることができる。たまに、社会人で、自分が出世しない理由を学歴に求める人がいるのも同根であろう。
 言うまでもなく、人生は自ら切り開くものであり、歴史を見れば、いや、歴史など見なくても、逆境を跳ね返し成功している人など、身近なところにもいくらでもいる。また、学問的にも、我々はグッピーなどの生物のメスがどのようなオスを交尾の相手として選好するのかという実験を通して、いかに遺伝的資質なんて言うものが当てにならないものかを知っている。ましてや複雑な社会的動物である人間の男性は、金やルックスでモテるかどうかが決まるわけではない。このようなことは、僕たちは嫌というほど見てきた。

週刊金融日記 第82号 モテスパイラル現象の生物学的な根拠 グッピーによる実験

 そして、このような親ガチャ的な考えは、間違っているだけでなく、極めて有害であることは自覚したほうがいい。教育心理学において、もっとも重要な研究結果のひとつを紹介しよう。親や教師が、子供に適切なマインドセットを持たせることができるかどうかで、子供の成績の伸びが大きく違ってくるのだ。

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