傘籤

傘を忘れた狐が雨宿りのために立ち寄った喫茶店で、のんびり映画のことや、本のこと、しょう…

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傘を忘れた狐が雨宿りのために立ち寄った喫茶店で、のんびり映画のことや、本のこと、しょうもないことなんかを暇つぶしに書いている。そんなイメージのnote。そんな熱量のnote。 どこから読んでも構いません。籤でも引くように選んだその記事が、あなたの何かに刺さればさいわいです。

マガジン

  • きつねのゲーム記

    ようこそ!ここは遊んだゲームの記録保管庫です。 ようこそ!ここは遊んだゲームの記録保管庫です。 ようこそ!ここは遊んだゲームの記録保管庫です。

  • きつねの本棚(小説・絵本)

    読んだ小説について書いた記事のまとめ置き場。生きているうちにあとどれくらい本が読めるだろう。とはいえ考えても仕方ない。「始まりはいつも今日」なのだから。

  • きつねの独り言

    きつねが何事かつぶやいています。このへんないきものは、やがて宇宙へ行くのです。たぶん。

  • きつねの本棚(ノンフィクション)

    読んだ本のうち小説以外の本をまとめたマガジン。愛読書は『読んでいない本について堂々と語る方法』です。

  • 虎の威を借る狐

    タイトル通り、もの知らずなきつねが人様の記事を集めて強く見せようという志の低いマガジン。がおー。

記事一覧

固定された記事

「#私の最愛海外文学10選」を生成

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美と醜の狂宴「伊藤潤二展 誘惑」

4月27日から世田谷文学館で「伊藤潤二展 誘惑」が始まったので行ってきました。 今回の展示は、代表作『富江』のほか『死びとの恋わずらい』『うずまき』『双一』シリーズ…

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Sound Horizonの好きなアルバム3選

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地下通路。 日の光はまったく見えず、人工的な蛍光灯の光が通路を覆い、床には視覚障害者用の黄色いタイルが並んでいる。壁には白いタイルが敷き詰められるように等間隔で…

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『中毒性のチュウ』すりぃ

https://youtu.be/sRQ_wa9_MZE?si=-Z6PxBQmmLSAQJIN

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最近「#私の最愛海外文学10選」というタグをよく見かける。X(旧Twitter)で流行っているタグらしく、色んな人の10選を眺めていると読書欲が湧いてきて楽しい。相互さんもこれについての記事を書いていて、読んでいたら自分もやりたくなったので便乗してみることにした(下記リンクが参考にさせていただいた方の記事です)。「文学」の定義は人によってさまざまなので、ここではとりあえず「日本以外の国の言葉で書か

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ゲームブック『死のワナの地下迷宮』で遊ぶ

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ゲームブックとは、通常の小説とは異なり、読者自身が主人公となり、物語を進行させていく本のことをいう。本文には段落ごとに番号が振られており、これを番号順に読み進めていくのではなく、文章に書かれた選択肢、例えば「○○を選ぶなら136へ。△△を選ぶなら57へ進む」といった具合に、指定された番号が書かれたページへと移動しながら読み進めるのがルールとなる。敵と戦うか、逃走するか、宝箱を見つけたら開けようとす

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ふるーつじぇりーぶどう味見つけた。「動物の気遣いや優しさ」をモチーフとしたパッケージが和む。

マシュー・ルベリー『読めない人が「読む」世界 - 読むことの多様性』

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趣味であれ仕事であれ勉強であれ暇つぶしであれ、「文字を読む」ということは多くの人が社会生活を営む上で平然と行っている行為のひとつだ。しかし、果たしてその「読み方」はどれだけ普遍的で、正しいものなのだろうか。いや、そもそも「正しい読み方」なんてものが実際にはありえるのだろうか。
本書では、難読症、過読症、失読症、共感覚、幻覚、認知症といった読字を阻む六種類のリーダーズ・ブロックが扱われている。文字を

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ボールペン握手会(第2期)

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ぱんぱかぱーん。第2回ボールペン握手会を開催致します。
前回の記事を書いたあと、色んな方におすすめのボールペンを教えてもらう機会をたまわり、文具が楽しいということにも気づいたので、あちこちの文房具店に足を運びながら再び握手会を開催しておりました。うーん楽しいねえ。これもひとえにボールペンを愛する皆様のおかげ。前回はお手頃な価格帯のものが多かったですが、今回は少々値が張るものも増えています。ボールペ

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不毛の文具博覧会

不毛の文具博覧会

ここんとこ文房具店をうろつくことが増えた。文房具について調べたり、文具関連の雑誌を買ってみたり、文具を取り扱う催事があったら足を運んでみるなんてこともあった。
なぜか。
文房具が楽しいものだと気づいたから(いまさら)。
精巧な絵がかかれたちっちゃいハンコとか、美麗な絵が描かれたシールとか、なんだかふざけた文字の書かれた便箋とかクリアファイルとか、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさがある。
んで

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『SHOGUN 将軍』

『SHOGUN 将軍』

言葉によって、所作によって、表情によって、語り得ぬ思いを語り、なおその真意はひた隠しにされ続ける。そうすることで夢はかたちを成し、やがて花となる。

「関ヶ原の戦い」前夜を舞台に、徳川家康、細川ガラシャ、イギリス人の航海士三浦按針(ウィリアム・アダムス)ら、歴史上の人物からインスパイアされた人々を主役に添え、不可解な人間性と見えない心を描いた、陰謀と策略渦巻く歴史ドラマシリーズ。
えー、集中してみ

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鳥山明の漫画が好きだった

鳥山明の漫画が好きだった

日本には葛飾北斎と並んで世界に影響を与えたイラストレーターがいる。鳥山明である。
彼の描く絵はすごかった。凄すぎた。可愛いキャラクターも描ければかっこいいメカも描け、イキイキとしたデザインのクリーチャーも描ける。アクションシーンには怒涛のスピード感が漲っており、一枚絵の構図やカラー絵の配色も完璧。もはや「知ってしまった」あとでは後戻り出来ないほどの魅力。そのナチュラルな衝撃。あまりに上手すぎてその

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「#私の最愛日本文学10選」を生成

「#私の最愛日本文学10選」を生成

以前「#私の最愛海外文学10選」というタグをもとに自分なりの海外文学10作品を選んでみるという記事を書いた。あれも入れたいこれもいれたいで選ぶのが難しかったけど、それが楽しくもあり、ひとつひとつの作品に対して感想を書くのは「なぜその小説を自分は好きなのか」ということを確認する作業にもなってとてもよかった。なので今回は「#私の最愛日本文学10選」を選んでみる。「海外文学10選」は外国の言葉で書かれた

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『ゴジラ×ウルトラマン 新たなる帝国』

『ゴジラ×ウルトラマン 新たなる帝国』

人類は絶滅の危機に瀕していた。マルチバースの扉が開かれ、各時代の、各時空のゴジラが世界各地に出現したのだ。凄まじい火炎放射によって都市は、文明は焼き尽くされ、全世界が焦土と化す。東京、ニューヨーク、パリ、ロンドン、アムステルダム。ゴジラは場所を選ばない。人間の都合など全く意に介さない。ただひたすら破壊のための破壊を、殲滅のための殲滅を、生物の本能として実行するのみだ。
もはや人類に希望は残されてい

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美と醜の狂宴「伊藤潤二展 誘惑」

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4月27日から世田谷文学館で「伊藤潤二展 誘惑」が始まったので行ってきました。

今回の展示は、代表作『富江』のほか『死びとの恋わずらい』『うずまき』『双一』シリーズなど、世界的漫画家の作品とその原画を、章ごとに見せていくという構成になっています。カラー絵や描き下ろし新作の絵だけでなく、立体化したオブジェも展示されており、ラフ画やデビュー前の習作なんかも見れました。漫画作品の面白さはいまさら説明す

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ドラマ『フォールアウト』

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退廃的かつレトロフューチャーな終末世界。ゴッツゴツの見た目をしたパワーアーマー。グロテスクなデザインのクリーチャー。それぞれの勢力が居住している施設の違いと使用されるテクノロジー。それらを見事に現出させたプロダクションデザインがまず素晴らしい!
それだけで私的にはほくほくなわけですよ。
もうね、こういうガチで作られたポストアポカリプスものならいくらあっても良いですね。ゲームが原作であることなんか抜

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Sound Horizonの好きなアルバム3選

Sound Horizonの好きなアルバム3選

Sound Horizon(サウンドホライズン)とは、主宰Revo(レヴォ)率いる音楽ユニットのことである。通称は「サンホラ」あるいは「SH」。音楽で物語を、いや物語で音楽を表現した「幻想楽団」。曲ごとに、アルバムごとにストーリーがあり、楽曲のジャンルは様々、多くの声優を起用し、歌詞の内容はときに難解。そんな「物語音楽」という独自のジャンルを切り開いたアーティスト。
と、いうのがいま現在のサンホラ

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『8番出口』からの脱出記録

『8番出口』からの脱出記録

地下通路。
日の光はまったく見えず、人工的な蛍光灯の光が通路を覆い、床には視覚障害者用の黄色いタイルが並んでいる。壁には白いタイルが敷き詰められるように等間隔で配置されており、ひっそりと、無機質に、代わり映え無く、永遠と同じような景色が続いている。

この『8番出口』は、そんなどこか見覚えのある日本の地下通路から脱出するゲームだ。
昨年年末ころにPC向けインディーソフトとして配信され、実況動画など

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