いっき82

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1982年生まれ(♂)エンタメソムリエ。おもに、映画、本、音楽、テレビ番組、ゲームのレビューやコラムを執筆。エッセイ、写真、詩も投稿します。

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「芸術性」「娯楽性」の違いについて

「芸術性」と「娯楽性」について 書きました。 これでもまだ抽象的だと思うので、 さらに具体的に書いていきます。 (ちなみに、こうして  具体化していくことによって、  どんどん芸術性は薄まる(^^;) 記事の中で、 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 (以下『BTF』) 『ラム/Lam』の 二つの作品を挙げました。 二つの作品は なんの関連性もないですが、 「映画」というジャンルの中で、 つながっています。 初心者にお勧めするなら 『BTF』 上級者にお勧めする

    • 映像が好きだからこそ、厳しく見る場合もある

      前回の記事では 「作り手目線に近づく楽しさ」 と題して、 私がさまざまな映像作品を 観てきた結果、 作り手の目線に近づくことが できたという話を書きました。 誤解を与えるかもしれない とも思うので、 引き続き「映像」のことを書きます。 過去に何度も書いていますが、 私は映像にはうるさい方だと思います。 「うるさい」と言っても、 なんでも凝っていればいい というわけでもなく、 割とスタンダードな形で 編集された映像の魅力も わかっているつもりです。 スタンリー・キュ

      • 作り手目線に近づく楽しさ

        ※3000字以上の記事です。  お時間のある時に  お付き合いいただけると嬉しいです。 20代の頃に観た映像の話から 有料記事を書かせてもらいました。 この記事にも書きましたが、 作品の良し悪しを見抜くには、 いいものだけを観ていればいい というものでもないんですよね。 映画は何百人もの スタッフを動員して、 時には何億ものお金をかけ、 じっくり時間をかけて 作られるものなので、 上等なものになるのは、 当然と言えば当然のことなのです。 そっちの世界を いくら知っ

        • 自分が「映像重視」であることを自覚した話

          ※2500字以上の記事です。  お時間のある時に  お付き合いいただけると嬉しいです。 今でこそ、映画やドラマに関して、 自分が「映像重視」であることを 自覚していますが、 昔は、そうでもなかったかもしれないし、 いつの間にかそんな風に なっていました。 この記事では、私がどういう時に 自分が「映像重視」であることを 自覚したのか記事にします。 ちなみに、この話は妻以外の人に したことがありません。 こんなことを話す機会もないですし、 人に引かれたら嫌だなぁと思い、

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          書籍レビュー『犯罪』フェルディナント・フォン・シーラッハ(2009)ドイツの弁護士が書いた実録風味のミステリー

          ※2500字以上の記事です。  お時間のある時に  お付き合いいただけると嬉しいです。 ドイツの弁護士が書いた 実録風味のミステリー本作のことを知ったのは、 以前、レビューで紹介した 海外文学のブックガイドを 読んだ時のことでした。 どんな内容だったかは、 憶えていないのですが、 表紙の抽象画のような図像に とてもインパクトがあり、 このイメージが頭から 離れませんでした。 そういう表紙の本は、 読書好きとしては、 「ぜひとも読んだみたい!」 と思うものです。 本作

          書籍レビュー『犯罪』フェルディナント・フォン・シーラッハ(2009)ドイツの弁護士が書いた実録風味のミステリー

          音楽レビュー『何度でも新しく生まれる』MOND GROSSO(2017)多彩な人選による魅力的なボーカルワーク

          おかえり!モンド・グロッソモンド・グロッソの6作目のアルバムです。 前作『NEXT WAVE』('03)から 14年振りの作品となりました。 その間にも大沢伸一名義の活動はあり、 モンド・グロッソ名義の作品が しばらくなかったのは、 特に理由はないそうです。 このアルバム以降は、 コンスタントに作品を発表しています。 日本語の歌詞で行く きっかけを作った『ラビリンス』本盤の大きな特徴は、 すべての楽曲にゲストボーカルを フィーチャーしていることと、 全編にわたって

          音楽レビュー『何度でも新しく生まれる』MOND GROSSO(2017)多彩な人選による魅力的なボーカルワーク

          好きな邦楽100(60-51)

          好きな邦楽の曲を100曲選びました。 (マイルール:同じアーティストは3曲まで) 昨年、40歳の節目に選んだもので、ランキングはその時の気分でも多少変動します。 ▼前回の記事はこちら 60.SUN/星野源('15)はじめて聴いた歳:33歳('16年) これはドラマの主題歌(『心がポキッとね』)になっていて、私は観ていなかったんですが、妻が観ている時に聴こえてきて、「いい曲だ!」と思いました。 当時は星野源の存在は知っていても、音楽は聴いたことがなく、この曲が収録されてい

          好きな邦楽100(60-51)

          脳と私

          話したいことがたくさんある 話しても話しても まだまだなくならぬ そんな想いを抱えていた だが、届ける場所が どこにもない そんな私の独り語り やっと居場所に辿りつく そこは電子の波の中 見知らぬ人々往来する ただひとつの憩いの場 ここなら自由に話せるのだ 誰も私のことなど 気に留めない だけども私のことを 止めもしない ただただ自由に話せる場 それが私にとっての note です。 *   *   * 今日、5月4日は、 私が note をはじめた日

          平和扇動者・チャップリンが放ったファシズムへの一撃

          先日読んだ 『ディズニーとチャップリン』から チャップリンの話を書いてきました。 私が過去に挙げた 「芸術の三要素」に 照らし合わせ、 チャップリンの「普遍性」 「言葉で表現できない部分」に ついて書いてきました。 最後にチャップリンが取り上げた 「哲学的な題材」について ご紹介します。 ここで取り上げたいのは、 1940年に公開された 『独裁者』です。 本作では当時ドイツで台頭した ヒトラーによるファシズム政権を 取り上げており、 チャップリンには、 この作品を

          平和扇動者・チャップリンが放ったファシズムへの一撃

          チャップリンはなぜ言葉を使わなかったか

          チャップリンについて 書いています。 前回の記事では、 チャップリンの普遍性について 書いてみました。 またしても、 過去の私の記事から 「芸術の三要素」を 引用します。 この三要素に照らし合わせて、 今回の記事では、 チャップリンが言葉を使わずに 表現したものについて 考察します。 なお、私自身は、 チャップリンについて それほど詳しくないので、 『ディズニーとチャップリン』に 書かれていたことをもとに 話を進めていきましょう。 この本の中で、 なぜチャップリ

          チャップリンはなぜ言葉を使わなかったか

          チャップリンの普遍性はいかにして生まれたか

          『ディズニーとチャップリン』 という本を紹介しました。 とても一つの記事では、 その魅力を語りつくせないので、 この本に書かれていた話を いくつかにわけて紹介します。 この本は日本チャップリン協会の 会長である著者が書いた本なので、 当然のことながら、 チャップリンについて、 特に詳しい解説がされています。 印象的に残ったエピソードが 多過ぎるので、 どれから紹介するか 迷ってしまうのですが、 まずはチャップリンの作品の すごさですね。 私自身は子どもの頃に ちょ

          チャップリンの普遍性はいかにして生まれたか

          書籍レビュー『ディズニーとチャップリン』大野裕之(2021)ハリウッドが生んだ二人の天才の生い立ち

          ミッキーマウスに花束を「ウォルト・ディズニーは  チャップリンの影響を受けていた」 こんな内容と、 表紙にあるチャップリンが ミッキーに花を渡すイラスト、 もうこれだけで「読もう!」 と思いました。 チャップリン、ミッキーマウス いずれも子どもの時に 作品の中で観たことのある キャラクターではありますが、 この二人に共通点があったとは、 まったく気がつきませんでした。 時代的に重なる部分があり、 映画界において影響力の大きい チャップリンが ディズニーに影響を

          書籍レビュー『ディズニーとチャップリン』大野裕之(2021)ハリウッドが生んだ二人の天才の生い立ち

          好きな邦楽100(70-61)

          好きな邦楽の曲を100曲選びました。 (マイルール:同じアーティストは3曲まで) 昨年、40歳の節目に選んだもので、ランキングはその時の気分でも多少変動します。 ▼前回の記事はこちら 70.Sonic Boom/渡辺香津美('79)はじめて聴いた歳:36歳('19年) 渡辺香津美は、'70年代から活動するジャズギタリストです。 初期 YMO のライブのサポートメンバーだったんですよね。 私は高校生の頃から YMO のライブビデオを観ていたので、存在は知っていましたが、ソ

          好きな邦楽100(70-61)

          GWに聴きたいプレイリスト2024

          ゴールデンウィークに おうちでまったり、 ドライブのおともに ピッタリなプレイリストを 選曲してみました。 ①LADY/シンリズム('22)アルバム『Musica Popular Japonesa』より。 キリンジのサポートメンバーでもあるシンリズム、 明るく爽やかな曲調が楽しい GW のはじまりにピッタリです。 ②北へ向かう/寺尾紗穂('20)アルバム『北へ向かう』より。 透明感のある凛とした歌声、 しっとりとしたアコースティックサウンドは、 まったりさせてくれるでしょ

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          761日間 撮ってみた

          毎日写真を撮っています。 ▼前回の記事はこちら この数週間で撮った写真から いくつかピックアップして 紹介していきます。 ▼今回はこの曲を聴きながら編集しました。  (曲を流しながら見てみてください) ♪ Simple Song/Josh Johnson(2020)

          761日間 撮ってみた

          本当に音楽が好きになると、いつでもどこでも音楽が気になる

          「好きな邦楽100」 という記事を公開中です。 この記事の中で、 いつもこの note で 仲良くしてくださっている 栗英田テツヲさんから こんなコメントを いただきました。 無意識な部分も多いんですが、 たしかに言われてみると、 思い入れのある曲のことを 書こうと思うと、 自分で言うのもなんですが、 いろんなところで 自分の好きな音を 発見しているんだなぁ と思いました。 自分が「いい音楽」と感じるのは、 音源としてリリースされている ものに限らないんですよね。

          本当に音楽が好きになると、いつでもどこでも音楽が気になる