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「精神的なダメージ」を常に減らす方法


「中高年が攻撃的になる理由」

私が好きなYouTuberでもある「rの住人ピエロ」さんが、先日このようなショート動画を投稿されていました。

「中高年が攻撃的になる理由」という思わず目を背けたくなるようなタイトルですが、内容は思考のきっかけとして逸品なので、是非ご覧になってみてください。

彼の動画は賛否が分かれますし、ファンでさえ全く共感できない動画が多々ありますが、そうした場合でも自分の中にある「反対意見」を明確に言語化出来たりと、思考のきっかけとしてとにかく優秀なのでオススメです。

世界の所属数=打たれ強さ

さて、本題に移りますが、先に挙げたショート動画のオチの部分は「仕事=人生の全てになるから余裕がなくなる。仕事の他にも趣味や恋愛などの世界を持ち、仕事の意識比率を70%くらいに抑えれば余裕が出来る」というものです。そして、この内容を掘り下げることで、更に重要な人間の精神の仕組みが見えて参ります。

それは、「人間は所属する世界の数が、そのまま精神的な打たれ強さになる」ということです。

道理で、いかなる社会的な組織、集団にも属していない私のようなひきこもりは比較的に打たれ弱いわけです。

「蜘蛛の巣」による衝撃分散

ちょうど「蜘蛛の巣」のような仕組みを私は想像します。

それが沢山の糸でびっしりと張り巡らされている程、衝撃を加えても力を分散させて無効化してくれる、という具合です。反対に網の目が少なかったり、糸がタッタの一本しか無い場合、すぐに千切れて崩壊してしまいます。これと同じような構造ではないでしょうか。

少し話が脇道に逸れますが、私は日頃から「Discord(ディスコード)」というコミュニケーションアプリを使っています。その世界にはサーバー(所謂グループ)という仕組みがあり、趣味や素性に何らかの共通項のある人たちが集まるものです。そして私は、同じくDiscordを利用されている初期段階のひきこもりの方に、そこでとりあえず形だけで良いので色々なサーバーに入ってみることを勧めています。「所属世界が増える」ことによって強制的に底上げされる充実感と、それによる「衝撃の分散」を味わっていただくことが狙いです。

具体例

例えば私が、無職向けのサーバーと、健康マニア向けのサーバーと、怪談好きのサーバーと、発信者の為のサーバーと、あとは……そうですね。ヒキコイ!(ひきこもりでも恋がしたい!の略)というサーバーにでも所属しているとします。私の精神的な体力の設定はわかりやすく「100」とします。

その内のいずれか一つで、「noteで気持ち悪いアイコンを付けて、意識高い系の発信をしている人は流石にちょっと……」という風に異性からお断りをされた場合でも、5つの所属先があるお陰で、算出される衝撃は5分の1。つまり元の威力の20%にまで軽減されます。素で受ければ300ダメージの致死量だったものが、60ダメージにまで減ってどうにか耐えきれるわけです。

一方で、仮に私の所属先が1つしか無かった場合、300ダメージを直で受ける、所謂「オーバーキル」の状態に。私は遥か銀河系まで吹き飛ばされて、全身の骨が砕け、背景の星の一つに加わっていることでしょう。こうやって考えると、如何に所属する世界の絶対数が重要であるのかを実感していただけると思います。

逆の事例で、もしも私の所属するサーバー数が300個もあった場合、算出されるダメージは300分の1。つまりたったの1ダメージなので、言われている最中こそは落ち込んでいるかも知れませんが、次の瞬間にはもうケロッとして「ひきこもりの同志たちに話せるネタが増えた」くらいに思っていることでしょう。

スキップで駆ける家路で、雨上がりの虹だって見付かるかも知れません。

これこそが、所属先の多い人間が打たれ強い理由だと思います。

まとめ

以上、今回は「精神的なダメージ減らす方法」として、具体例を交えつつご提案させていただきました。

更にもう一つ、「人間は所属する集団の数を増やすと、幸福感・充実感が上がる。これは形だけでも効果を発揮する」という説があります。この記事で取り扱った事例とはまさに反対方向からの表現ですが、ここでも共通して見えてくるのはやはり「所属する世界の数」の重要さです。

時には、ただ単に形だけでも「所属する世界を増やす」ということが、人生の行き詰まりを打開してくれる決定打になるかも知れません。

何かと個人主義が蔓延し、自己完結的であり、家庭に於いても各自がスマホの中に閉じ込められて、あたかも人と人との分断が催促されているようなこの時代。

反対に「他人に関心を持ち、繋がりを増やしてゆく」という逆張りの姿勢で居ることによって、人はようやく丁度よいバランスに落ち着けるのではないだろうか? そんな風にも感じられている次第です。

最後に私が好きな小話を挟んでおくと、我々の脳内の神経細胞のつなぎ目にあたる「シナプス」に関しても、一般にこれの数が多ければ多いほど"頭の働きが良くなる"とされています。つまり、私たちの脳内というミクロの規模でも「繋がりが多いほどに機能が上がる」という構造を有しているのです。

それでは、今回も拙文にお付き合いいただき誠にありがとうございました。
何かしらお楽しみいただけたり、参考になれていましたら幸いです。


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