ほんまシュンジ

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マガジン

  • 微睡みの中で恋をして

    日記のような創作のような。創作のような日記。

  • 小説「ライフタイム」

    マガジン「微睡みの中で恋をして」に連載している小説「ライフタイム」のみを抜き出しています。

最近の記事

241 相性はどこまで気になるか?

離婚可能性を抱えながらの結婚生活 離婚。せっかく結婚したけど、事情があってお別れする。この選択は辛いことだろうし、いまの時代は親権を含めてさらに面倒の多い事態になっている。厚労省の統計は最新で令和2年度(2020年)までだが、件数は19万3000組。このグラフでは、平成14年(2002年)の約29万組をピークに減少傾向が続いている。もっとも、結婚件数が減っているわけだから、離婚件数も減るよね、と言えてしまう。  統計がどうであれ、結婚を前提にお付き合いをしたあと、離婚可能性を

    • 240 闘争より逃走

      逃げ方にもいろいろある やっぱり、逃げる必要を感じたときは、逃げる。とりあえず逃げてみた方がいい、というのが私のポリシーだ。いや、ホント。ヒーローにはなれないキャラで生きてきたから、逃げてもぜんぜんいいわけで。  とはいえ、いろいろなことから逃げて昭和、平成、令和と生きてきたんだけども、多少、反省することもある。それは、「逃げ方」だ。逃げるにしても、その時々の状況に応じた逃げ方がある。いや、実際、いまだからそう思うわけで、当時はそんな余裕はあるわけがなく、とりあえず逃げること

      • 239 生き方は生きて学ぶしかない。

        どう生きるか? その問いズルくない? まあ、見ていない映画のことを言うのもなんだけど。映画『 君たちはどう生きるか 』のタイトルを見たとき、もちろんその前に吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』があって、そこからの漫画『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著、羽賀翔一著)が話題になっていたことを思い出した。  いまのところ、書籍も漫画も読んでないし、映画も見ていない。  ただ、「どう生きるか」は、生きている間にずっと、ただしふわっと浮かんでいるテーマだろうから、きっと誰もが一度は

        • 238 非日常を好む

          愛犬は祭りが嫌い 私の住まいは、東京のいわゆる下町で、といっても東京の下町は東西南北いろいろあるけれど、その中のひとつ。そしてこの時期、祭りの季節である。今日も朝からいい天気に恵まれて、町の空気はいつもと違う。午後になると子どもたちの神輿が出て、大きな「ワッショイ!」が響き渡る。  この町に住むようになって早くも20年を過ぎている。実は引っ越してきた当初は周辺で小中学校の統廃合が進み、子どもの神輿や山車が人数不足で厳しくなり、見ればほぼ大人がサポートして少数の子どもたちにやら

        241 相性はどこまで気になるか?

        マガジン

        • 微睡みの中で恋をして
          241本
        • 小説「ライフタイム」
          12本

        記事

          237 政治のことは、話しにくい

          社会には問題が多すぎる 政治ってなにか。それは「変えたい」人たちと、「変えたくない」人たちの戦いだ。もし私がなにか世の中を変えたいと思ったとき、自分や仲間たちだけでやれることもあるけれど、いずれ法律の壁にぶつかる。「それは許可できません」「そういうことはしてはいけません」といった社会の反応を乗り越えるために政治をしなければならない。  そして私がなにかを変えたいと思ったとたん、「私は変えたくありません」が登場する。私はてっきり、変えればみんなが喜ぶと思ったのに、その人は「これ

          237 政治のことは、話しにくい

          236 スイカの季節

          愛犬がスイカ中毒となるまで うちの子、つまり愛犬はスイカが大好きだ。「スイカ」の三文字を発するだけで、寝ていてもパッと起き上がる。  どうしてそうなったのかと言えば、そもそも水を飲まないのだ。生まれたときに先天性の巨大食道症で、口に入れたものが飲み下せず、胃に届かないうちに食道付近に溜まってしまい、それを盛大に吐き出してしまう。  このため、小さい頃はシリンジで強制的に飲ませる。抱き抱えて(といってもその頃はわずか900グラム)、水を飲ませる。しばらくそのまま抱っこして立たせ

          236 スイカの季節

          235 タイトル未定(仮)

          最初からタイトルが決まっているのが一番 書籍では編集と営業によるタイトルについての会議を開くことがあるらしい。らしい、というのは私は一度もそういう場に出席したことがなく、営業の強い某出版社の編集者によれば、そこで決まると動かせないらしい。筆者が考えたタイトル、それを企画書に反映させるときには、編集者の気持ちが入ってくる。もっとも簡単なのは、筆者からのタイトルに(仮)とつけておくことだろう。なぜ(仮)かといえば、「まだちゃんと揉んでないタイトル案なんですよー」ということなのだろ

          235 タイトル未定(仮)

          234 説教ですか? 意味あります?

          説教の分析 人は立場によるけれど、ある日突然、説教をしたくなるものだ。  ここで言う説教は、宗教の教義を伝えるものではなく、なにかをやらかした、あるいはなにもやらかさない相手に対して、先輩、上司、教師、親、兄、姉、コーチなど社会的に指導しなければならないとされる立場にある者が、「どうすればやらかさないですむか」あるいは「どうすればやらかすようになれるか」を伝えようとするときに発生する。  通常、この手の説教は長い。言う方は「この時」とばかりに最大限盛り込みたい。聞く側は言葉の

          234 説教ですか? 意味あります?

          233 音と文字

          聞えるときと聞えないとき だいたい耳について、これほどいろいろ考えた日々はかつてなかった。なぜなら、それまで自分は耳がいいと信じていたからだ。子どもの頃から耳コピで曲を覚えることができた。その能力はなんにも生かされないまま、いつしか衰えていったわけだけれど。  それが突発性難聴によって、気づけばかなり能力は低下していることが判明した。そのちょっと前から耳鳴りには気づいていた。最初の異変はかなり前になるが、飛行機に乗ったあと三半規管がおかしくなってしまう。自覚がなくて、道路です

          233 音と文字

          232 昔の人は賢いか

          神野守さんに紹介いただきました 前回の231の記事が神野守さんに紹介いただきました。  神野さんは、小説を主に投稿されています。  どうなるのか、展開が気になりますね。  ちなみにXはこちら。Xをnoteに埋め込むとタイムラインがばーっと出ちゃうので、リンクだけにさせていただきました。  このように、そこはかとない関係がネットでは生まれます。目に見えて、なおかつ指で覚える的な関係がネット社会では日々、生まれては消えていくのですね。とくに、私としては肉体の一部としての指が感

          232 昔の人は賢いか

          231 そんなの本当の○○じゃない

          本物と偽物しかないのか? たとえば、私はXでのみやりとりしている人たちがいる。直接会ったことはない。メッセージもまずやり取りしない。相手がどんな人なのかは、正直わからない。それでもその人のXを見ているので、その人がなにを外に対して打ち出しているのかはだいたい想像がつく。その打ち出された数少ない情報に、こちらは少し反応する。反応するとお返しに反応してくれることがある。それは、たいがいはいわば「義理」である。してくれたら、してあげましょう、と誰かが決めたわけではないのだが、「いい

          231 そんなの本当の○○じゃない

          230 過剰な期待

          なんだ自分が一番年寄りか 少子高齢化社会では、高齢者が多くなる。そのせいか道を歩いているとどこを見ても自分によく似た高齢者と出会う。ファッションが似ているのだ。歩き方も似ている。お互いに嫌な顔をする。自分を見ているようで嫌なのである。とはいえ、高齢者の一群から見れば、私はまだ片足ぐらい高齢者に突っ込んだばかりなので、「はなたれ小僧」と呼ばれてもしょうがない。  そもそも自覚が伴わない。「あー、年を取った」と思うことは正直ある。夜中にふと目が覚めて、スマホで時刻を確認し、何時間

          230 過剰な期待

          229 中年危機一髪 ミッドライフ・クライシス

          誰にでも訪れる危機 朝のワイドショー、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、「ミッドライフ・クライシス」を取り上げていたという。いわゆる「中年の危機」である。40代から50代といえば、女性には更年期障害が起こりやすいが、男性はミッドライフ・クライシスだという。しかし、この時間帯(朝8時から10時)にテレビを見ている対象年齢の人は少ないだろうに。あ、いまはこうやってネットにまとめ記事が出るから話題になれば届くのだろう。  確かに、自分も40代、50代はいろいろあったことを

          229 中年危機一髪 ミッドライフ・クライシス

          228 一貫性はあった方がいいのか?

          人は「変われ」と言い、「変わるな」と言う 私はある人からは「頑固」と言われてしまう。どうも、いつも同じ反応をしてしまうらしい。それは一貫性がある、とも言える。ところが、「変わらなきゃだめ」と言う人もいる。頑固じゃなくなれば、「変わった」と言えるだろうか。するとたぶん「一貫性がない」と言われないだろうか。  20代で出版関係に飛び込んで(最初は業界紙だったが)、40年ぐらいやってきたことは、編集とライターだった。ほかのことも少しやったが、あくまで数パーセントの世界だ。その意味で

          228 一貫性はあった方がいいのか?

          227 ドラマはいま視聴者側で起きている

          過去を描くしかないのか? 見なくなった、あるいは最初から見なかったドラマについては省略。  見終えたドラマ、いまもまだ見ているドラマは次のとおり。  『95』、『天使の耳〜交通警察の夜』、『RoOT/ルート』、『滅相も無い』、『イップス』、『君が獣になる前に』、『季節のない街』、『光る君へ』、『アンチヒーロー』、『藤子・F・不二雄SF短編ドラマ 2』、『虎に翼』。『白暮のクロニクル』。  正直、それほどモチベーションの高まらないドラマもあるのだが、見ていてまだ飽きていないもの

          227 ドラマはいま視聴者側で起きている

          226 なにもしたくないとき、なにをするか?

          コスパもタイパも虚しい理由 前回こういうことを書いた。  ところで白状するのだが、私自身はコスパとかタイパをあまり重視していない。コスパのよさもタイパのよさも、その瞬間だけのことで、少し俯瞰で眺めると、おかしなところにコストをかけていたり、どうでもいいところに時間をかけていたりする自分がいるからだ。  その瞬間だけコスパがよかったとしても、その瞬間だけタイパがよかったとしても、結果、私の財布や時間にとっては、大した影響を及ぼしていないことが多い。あくまで私の経験値だけど。

          226 なにもしたくないとき、なにをするか?