かいわれのせか

大学院中退。主に、音楽、文學について、書いています。 お仕事の依頼は、bacte21…

かいわれのせか

大学院中退。主に、音楽、文學について、書いています。 お仕事の依頼は、bacte215@gmail.com、まで。 noteで、『黒木渚論』―黒木渚、そのイニシアチブに沿って―、『黒木渚論』―黒木渚、その芸術的可能性―、その他、発売中。

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  • 埴谷雄高論集

    埴谷雄高という作家についての、印象批評の論を集めた、埴谷雄高論集。

  • 評論・小説

    評論・小説、において、販売している作品のリストです。

  • 芥川龍之介論集

    芥川龍之介を、印象批評で書いた、論を集めた論集。

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    黒木渚論を集めた、黒木渚論集

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    詩人についての、印象批評論集。

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固定された記事

『黒木渚論』ー黒木渚、その孤高とユーモアについてー

『黒木渚論』ー黒木渚、その孤高とユーモアについてー かいわれのせか 『はじめに』 今回の本論、ー黒木渚、その孤高とユーモアについてーは、まずこの文章を【序説】と…

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埴谷雄高、無限執筆の【方法論】

埴谷雄高、無限執筆の【方法論】 ㈠ 埴谷雄高の文章は、無限執筆だと言って良いだろう。それは、独房に入った時に、構築されたと自分は思って居る。出口のない場所に居る…

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今後/埴谷雄高

今後、埴谷雄高論を、書いて行く予定です。埴谷雄高は読むのは気楽で面白いですが、論じるとなると、たいそう大変ですが、頑張ります。様々な角度から、論じることで、埴谷雄高論集を書いて行きます。執筆に、時間が掛かるので、少しずつになると思われます。

埴谷雄高の想像としての【思考論】

埴谷雄高の想像としての【思考論】 ㈠ 埴谷雄高が、自身で、難解だと思われることは自覚していたし、その上で、自分について来れる人だけを、読者としていたことも、本で…

今年も半年/過ぎたけれど

今年も半年、過ぎたけれど、後、どれだけ、ライブに行けるかな、と思っています。後、2、3、本は、行きたいが、どうなるかは、分かりません。経済的な問題、時間の問題、様々に有りますが、もう本当に、どうなるかは、分かりません。

6月中旬から/日々

6月中旬から、と言ってももうすぐですが、忙しくなります。時代の様々な変化によって、自分の生活も変わりますが、書くこと、読むこと、これらに掛かる時間の確保は、大切にしようと思っています。

五十嵐隆(syrup16g)の、メロディと歌詞の最高度

五十嵐隆(syrup16g)の、メロディと歌詞の最高度 ㈠ syrup16gの曲は、大学の途中から聴きだして、とてもハマった。そして、現在でもハマっている。沢山の音楽がある中で…

芥川龍之介論ー精神の浄化としての小説ー

芥川龍之介論ー精神の浄化としての小説ー ㈠ 芥川は、人間の良いところも悪いところも、両方書いている。斜めに切り取った小説の視座も見受けられるが、『蜜柑』などでは…

第171回芥川賞/予想

7月に、第171回芥川賞が決定する。予想としては、尾崎世界観の『転の声』が、最有力だと見ている。文体、勢い、共に、一番的確だろうとの、予想である。自分は今迄、こう言う予想を余りしてこなかったので、試しに、今回、予想をしてみる。果たして、どうなるだろう。

安部公房/小説、映画

安部公房の小説が、文庫本で、表紙を新しくして発売された今年。自分も影響を受け、全集などを買ったり、安部公房論を書いたりしたが、8月に、『箱男』がとうとう映画化される。とても楽しみで、また、現代に通用する小説を昔に書いていた安部公房の先見性に、驚かされます。

芥川龍之介論ー芥川という人についてー

芥川龍之介論ー芥川という人についてー ㈠ 芥川龍之介は、その自裁によって、半ば神格化されていると言って良いだろう。芸実至上主義の難しい人、という感じも、現代まで…

芥川龍之介論/進行状況

現在、芥川龍之介論の執筆を、進めている。印象批評としての観が強いが、何とか、有る知識と、芥川の人生を照らし合わす形で、執筆している。芥川は、非常に高度だが、それを読者に分かり易く伝えてもいるし、少しずつ、執筆を進めて行くことにする。

芥川龍之介論ー賭博という事についてー

芥川龍之介論ー賭博という事についてー ㈠ 芥川龍之介は、『侏儒の言葉』の中で、こう言って居る。 芥川らしい分析だと思う、その反面、芥川の小説とは、一種の賭博に似…

とても良い季節/散歩

夕方、暗くなって夜になるまでの間に、毎日散歩をしている。健康維持が最大の目的であるが、とにかく、この散歩を始めてから、体調が頗る調子が良いのである。パソコンに向き合って居る時間が多いためか、とにかく、調子が良いので、今後も続ける予定である。

文學界と自分/歴史

今月号の文学界が届き、読んでいる。もう随分と長い間、文學界を、購入している。新潮や群像を買う時も、文學界は、必ず買って居る。何故かと問われれば、小林秀雄が、編集責任者だった時期があるからである。それ以外にも複合的に理由はあるが、一番の理由は小林秀雄だと思う。

全体ビュー、18000越え/更に地道に、感謝

全体ビュー、18000越え/更に地道に、感謝 ㈠ 全体ビューが、18000を越えました。本当に、いつも読んで頂いている皆様、ありがとうございます。執筆衝動のエネルギーにな…

『黒木渚論』ー黒木渚、その孤高とユーモアについてー

『黒木渚論』ー黒木渚、その孤高とユーモアについてー

『黒木渚論』ー黒木渚、その孤高とユーモアについてー

かいわれのせか

『はじめに』

今回の本論、ー黒木渚、その孤高とユーモアについてーは、まずこの文章を【序説】とする。【第一章】は、様々な角度から、黒木渚について述べてみた。どこにも発表していないものばかりである。また、【第二章】は、やはり、今迄通り、エッセイ調である。『黒木渚、MVに見る動き』、『黒木渚論・・・その位置』、『黒木渚さんの、グッ

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埴谷雄高、無限執筆の【方法論】

埴谷雄高、無限執筆の【方法論】



埴谷雄高の文章は、無限執筆だと言って良いだろう。それは、独房に入った時に、構築されたと自分は思って居る。出口のない場所に居る場合、そこに溢れた言葉たちが充満して、脳内で言葉の反芻が止まらないと思われる。そこで、言葉の、それも大量の言葉が、執筆へと向かった時に、無限執筆へと方法論として現象するのである。確かにそれは、安部公房に似ている。埴谷雄高ー安部公房、の系

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今後/埴谷雄高

今後、埴谷雄高論を、書いて行く予定です。埴谷雄高は読むのは気楽で面白いですが、論じるとなると、たいそう大変ですが、頑張ります。様々な角度から、論じることで、埴谷雄高論集を書いて行きます。執筆に、時間が掛かるので、少しずつになると思われます。

埴谷雄高の想像としての【思考論】

埴谷雄高の想像としての【思考論】



埴谷雄高が、自身で、難解だと思われることは自覚していたし、その上で、自分について来れる人だけを、読者としていたことも、本で独白している。そういった埴谷雄高を、分かって貰いたい、とは思わない。ただ、自分は、埴谷雄高に興味を持つし、惹かれる文章を書いているから、良く読んでいるということなのだ。埴谷雄高は、あの少し意味が分からない様な内容を、意図的に想像し、思考

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今年も半年/過ぎたけれど

今年も半年、過ぎたけれど、後、どれだけ、ライブに行けるかな、と思っています。後、2、3、本は、行きたいが、どうなるかは、分かりません。経済的な問題、時間の問題、様々に有りますが、もう本当に、どうなるかは、分かりません。

6月中旬から/日々

6月中旬から、と言ってももうすぐですが、忙しくなります。時代の様々な変化によって、自分の生活も変わりますが、書くこと、読むこと、これらに掛かる時間の確保は、大切にしようと思っています。

五十嵐隆(syrup16g)の、メロディと歌詞の最高度

五十嵐隆(syrup16g)の、メロディと歌詞の最高度



syrup16gの曲は、大学の途中から聴きだして、とてもハマった。そして、現在でもハマっている。沢山の音楽がある中で、syrup16gのメロディと歌詞は、自身を強く勇気付けてくれた。ベストアルバム、「動脈」と、「静脈」は、何度聴いたか分からないくらい、何度も何度も聴いたのである。しかし、ベストアルバムでは昔の音源で、再音源化された、「

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芥川龍之介論ー精神の浄化としての小説ー

芥川龍之介論ー精神の浄化としての小説ー



芥川は、人間の良いところも悪いところも、両方書いている。斜めに切り取った小説の視座も見受けられるが、『蜜柑』などでは、悪いところも良いところも書いていて、それこそ、読後感の、精神の浄化足るや、半端なものではない。良いところも悪いところも、と書いたが、美しいところも、汚れたところも、と言い直した方が、適切かもしれない。芥川は、自分としては、中流階級だと

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第171回芥川賞/予想

7月に、第171回芥川賞が決定する。予想としては、尾崎世界観の『転の声』が、最有力だと見ている。文体、勢い、共に、一番的確だろうとの、予想である。自分は今迄、こう言う予想を余りしてこなかったので、試しに、今回、予想をしてみる。果たして、どうなるだろう。

安部公房/小説、映画

安部公房の小説が、文庫本で、表紙を新しくして発売された今年。自分も影響を受け、全集などを買ったり、安部公房論を書いたりしたが、8月に、『箱男』がとうとう映画化される。とても楽しみで、また、現代に通用する小説を昔に書いていた安部公房の先見性に、驚かされます。

芥川龍之介論ー芥川という人についてー

芥川龍之介論ー芥川という人についてー



芥川龍之介は、その自裁によって、半ば神格化されていると言って良いだろう。芸実至上主義の難しい人、という感じも、現代まで残存している気がする。しかし、例えば藤澤清造の随筆には、芥川が質屋の門をくぐったことがある、と言う様な事が書かれていて、人間、芥川の見方が少し変わったのを憶えている。また、志賀直哉には弱音を吐いているし、決して大胆に自裁などできる感覚を

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芥川龍之介論/進行状況

現在、芥川龍之介論の執筆を、進めている。印象批評としての観が強いが、何とか、有る知識と、芥川の人生を照らし合わす形で、執筆している。芥川は、非常に高度だが、それを読者に分かり易く伝えてもいるし、少しずつ、執筆を進めて行くことにする。

芥川龍之介論ー賭博という事についてー

芥川龍之介論ー賭博という事についてー



芥川龍之介は、『侏儒の言葉』の中で、こう言って居る。

芥川らしい分析だと思う、その反面、芥川の小説とは、一種の賭博に似ていたと考えられなくもない。



例えば、『玄鶴山房』の構成が、失敗だったかもしれない、と作品成立後に述べたりするのは、小説の執筆に、当たりや外れ、の認識を抱いているからである。普通の小説家は、作品が出来たら、とやかく言わずに、世

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とても良い季節/散歩

夕方、暗くなって夜になるまでの間に、毎日散歩をしている。健康維持が最大の目的であるが、とにかく、この散歩を始めてから、体調が頗る調子が良いのである。パソコンに向き合って居る時間が多いためか、とにかく、調子が良いので、今後も続ける予定である。

文學界と自分/歴史

今月号の文学界が届き、読んでいる。もう随分と長い間、文學界を、購入している。新潮や群像を買う時も、文學界は、必ず買って居る。何故かと問われれば、小林秀雄が、編集責任者だった時期があるからである。それ以外にも複合的に理由はあるが、一番の理由は小林秀雄だと思う。

全体ビュー、18000越え/更に地道に、感謝

全体ビュー、18000越え/更に地道に、感謝



全体ビューが、18000を越えました。本当に、いつも読んで頂いている皆様、ありがとうございます。執筆衝動のエネルギーになりますので、感謝申し上げます。本当に、ありがとうございます。奢ることなく、更に地道に、執筆に励む所存です。読んで頂いているからこそ、書けて居る、ということがあるので、これからも、頑張ります。そして、今迄以上に、頑張ります。