濃厚ミルク共和国

日記と学習帳を兼ねた自由帳。鬱と潰瘍性大腸炎と共にどう生きるかを考えながら暮らしていま…

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日記と学習帳を兼ねた自由帳。鬱と潰瘍性大腸炎と共にどう生きるかを考えながら暮らしています。 https://twitter.com/golimumab315_

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思考のメモ帳 あるいは日記

いちいち記事を作るのが面倒なので、思いついたアイディア、書き残しておきたい情報を一つにまとめておいておく。 2024/06/15 今日は通院の日。 採血するわけではないから…

東浩紀のソルジェニーツィン試論が、わかったような、わかんようなで揺れ動いてるので書く

人は、書くという行為を経過することで、本当の意味での理解へと進んでいくことができると最近実感しだしたので、ふわっとした主体化されていない情報は、次々に書き出して…

資本主義は宗教か? たとえ宗教だとしても強靭な現実として振る舞う資本主義の中で、幸福に生きるにはどうした良いのか?

なんだかいいアイデアの原型になるような、そんな思い付きがあった気がしたのだが、それらをどのように連結すれば論理的に語れるのか、説得力を持たせられるのか悩ましい。…

哲学の2つの意味

コミュニケーションの困難を語る上で、代表的な困難は、言葉の多義性によるものだと言い切ってしまうことは不用意なことだろうか。 不用意なことだとしても、これが極めて…

人身事故

期限には余裕があるが、図書館へ本を返しに行こうと思い立つ。 近くの駅に到着。改札へと向かう。 時間ギリギリ、早歩きで間に合うかどうか頭によぎらせながら、ホームに…

大きな物語って消滅したの?それとも未だに健全なのか?

ふわっとした話である。 よく、ポスト・モダン系の社会認識言説はこんなことを言う。 かつてあった人間を取り巻く大きな物語は消失し、人間はたこつぼ化した、趣味の共同…

私はなぜ、哲学に惹かれるのか?

なぜ自分は哲学にここまで惹かれるのか。哲学に類する本を開いていると、たびたび自意識から問いかけられるこの謎は、私にとって、奇妙奇天烈な謎言語的概念を伴って、難解…

何が嫌いかじゃなくて、何が好きかで語ることが正義なのは、私にとって、とても苦しい

僕は僕にとって好きなことを、相手に理解してもらえる形にして送信することがとても苦手だ。 ただ、それがなぜのか、今まであまり考える機会がずっとなかったから、重要で…

死に至る病 (講談社学術文庫)鈴木祐丞訳の解説が非常によかったので一部大幅抜粋

死に至る病、本文自体は、キリスト教的信仰心を持たない立場の私からしたら、ちょっと何を言ってるのかさっぱりわからない感じだった。だがキルケゴールが著作を作るうえで…

潰瘍性大腸炎の苦しみ 鬱の苦しみ

潰瘍性大腸炎を患って早4年が経過した。人は実際に経験を強制される立場にならなければ知らないことがある、考えられないことがある。この病気にかかったことで、磔にされ…

マイスリー(ゾルピデム)使用体験記

デエビゴの連用による金縛り、それに伴う呼吸困難がたびたび現れるようになってしまったため、今日からマイスリーを使用してみる。 事前にインターネットで見た効能とそれ…

キリスト教入門 矢内原忠雄

自分用に青空文庫から転載 序  徳川時代における切支丹キリシタンの活動は別として、明治維新後キリスト教が日本に伝道されてから八十年であるが、この間キリスト教の伝…

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法哲学者、瀧川裕英先生の自己責任論に対する論考

法哲学者、瀧川裕英先生の自己責任論に対する鋭い論考である。 ただ残念なことに、ホームページのデザイン構成上あまりにも見づらいので勝手ながら自分用にnoteにそっくり…

本気で考えるべきことを見失っている

精神が伸び切っている。あるのは解消されない原始的な欲求だけ。 哲学史の本は読んでいる。ただそれだけ。命を燃やす命題は見つかっていない。 睡眠薬がまだ体に残ってい…

哲学の勉強 霧を掴むがごとく 

相変わらず哲学の輪郭をつかむのに苦戦している。哲学という総体を追い求めているが、この姿勢がよくないのだろうか。哲学という個別の領域に見える思考とは、哲学者個人の…

ステロイドで眠れんのか?

ステロイドの影響でうまく眠れない。しんどい。 いや正確に言うと眠れる時と眠れない時の差が著しく激しい。 もし今日12時間睡眠がとれたとすると、翌日とそのさらに翌々…

思考のメモ帳 あるいは日記

思考のメモ帳 あるいは日記

いちいち記事を作るのが面倒なので、思いついたアイディア、書き残しておきたい情報を一つにまとめておいておく。

2024/06/15
今日は通院の日。
採血するわけではないから気が楽だ。
最近昼夜逆転を克服したことも相乗効果となり、非常にいい睡眠がとれて気持ちのいい一日の始まり。
ステロイド離脱から2週間。きわめて気分、体調良し。
ジセレカの在庫を薬局が切らしているらしく、のちに郵送されてくるらしい

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東浩紀のソルジェニーツィン試論が、わかったような、わかんようなで揺れ動いてるので書く

東浩紀のソルジェニーツィン試論が、わかったような、わかんようなで揺れ動いてるので書く

人は、書くという行為を経過することで、本当の意味での理解へと進んでいくことができると最近実感しだしたので、ふわっとした主体化されていない情報は、次々に書き出してみようと思う。

ソルジェニーツィンの文学作品は、卓越しているわけではない。小説というジャンルの持つ限界に対して、彼はそこまで自覚的でない。また、書くこと、話すことの不可避的政治性についても鈍感だった。彼は自分の発言が誤解される可能性に対し

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資本主義は宗教か? たとえ宗教だとしても強靭な現実として振る舞う資本主義の中で、幸福に生きるにはどうした良いのか?

資本主義は宗教か? たとえ宗教だとしても強靭な現実として振る舞う資本主義の中で、幸福に生きるにはどうした良いのか?

なんだかいいアイデアの原型になるような、そんな思い付きがあった気がしたのだが、それらをどのように連結すれば論理的に語れるのか、説得力を持たせられるのか悩ましい。もう途方に暮れてしまってしょうがないので、とりあえず断片的なメモのような形式で、考えながら書きなぐってみる。書きなぐっていたら、最初に思いついたはずのアイデア忘れた。

柄谷行人はトランスクリティークの冒頭で、マルクスが宗教を対象として、や

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哲学の2つの意味

哲学の2つの意味

コミュニケーションの困難を語る上で、代表的な困難は、言葉の多義性によるものだと言い切ってしまうことは不用意なことだろうか。

不用意なことだとしても、これが極めて重要な論点であることは、同意してもらえると思う。

すでに私がコミュニケーションという単語で形容、想像している情景と、読者が想像するコミュニケーションでは齟齬があるように、「哲学」を語るときにも同じように、齟齬が発生するのである。

それ

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人身事故

人身事故

期限には余裕があるが、図書館へ本を返しに行こうと思い立つ。

近くの駅に到着。改札へと向かう。

時間ギリギリ、早歩きで間に合うかどうか頭によぎらせながら、ホームに続く階段を下っていく。

ラッキーだ。間に合った。電車が止まっている。

でもなんだか様子が変だ。何だろう。

「~線、~駅での人身事故のため運転を見合わせております。今しばらくお待ちください。」

けたたましいアナウンス。

なるほど

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大きな物語って消滅したの?それとも未だに健全なのか?

大きな物語って消滅したの?それとも未だに健全なのか?

ふわっとした話である。

よく、ポスト・モダン系の社会認識言説はこんなことを言う。

かつてあった人間を取り巻く大きな物語は消失し、人間はたこつぼ化した、趣味の共同体へと閉じていくようになった。並列に駆動する小さい物語の中で、人は隣にいる誰かが何をやっているのか、何を言っているのか全く分からないまま生きている。

その身に宿して語れていないので、全然要点を得てないし、そもそも間違った認識かもしれな

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私はなぜ、哲学に惹かれるのか?

私はなぜ、哲学に惹かれるのか?

なぜ自分は哲学にここまで惹かれるのか。哲学に類する本を開いていると、たびたび自意識から問いかけられるこの謎は、私にとって、奇妙奇天烈な謎言語的概念を伴って、難解な論理をこれでもかと展開する哲学書と、同じかそれ以上に私の心をとらえて離さない、何とも奇妙な命題だ。

哲学書がそうさせるのか。自意識の声を聴くのはまさしくこの種類の本を開いている時で、これがまあ、何とも単純そうに見えるが、やたらとつかみど

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何が嫌いかじゃなくて、何が好きかで語ることが正義なのは、私にとって、とても苦しい

何が嫌いかじゃなくて、何が好きかで語ることが正義なのは、私にとって、とても苦しい

僕は僕にとって好きなことを、相手に理解してもらえる形にして送信することがとても苦手だ。

ただ、それがなぜのか、今まであまり考える機会がずっとなかったから、重要ではないこととして、わきに置いておいた。

まあ、そういうもんだから。そういうもんだろうと。決まっていることは、決まっているものだからと。

ところが近頃急速に言われだした、あるネット言説によって、僕は、僕を点検して、吟味して、考えざるを得

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死に至る病 (講談社学術文庫)鈴木祐丞訳の解説が非常によかったので一部大幅抜粋

死に至る病 (講談社学術文庫)鈴木祐丞訳の解説が非常によかったので一部大幅抜粋

死に至る病、本文自体は、キリスト教的信仰心を持たない立場の私からしたら、ちょっと何を言ってるのかさっぱりわからない感じだった。だがキルケゴールが著作を作るうえで、念頭に置いていたこと、彼自身の思想的な背景に対する解説が、やたらと面白いというのか、これはキルケゴールを読む際に抑えておかないと、誤読の種になるだろうなと感心したので大幅抜粋。

死に至る病本文の解説や信仰者キルケゴールと死に至る病の関係

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潰瘍性大腸炎の苦しみ 鬱の苦しみ

潰瘍性大腸炎の苦しみ 鬱の苦しみ

潰瘍性大腸炎を患って早4年が経過した。人は実際に経験を強制される立場にならなければ知らないことがある、考えられないことがある。この病気にかかったことで、磔にされたように考えてしまうことができた。強い重力圏を放つ苦しみを知った。それについて考えない日はなかったんじゃないかと思う。ひどく個人的なことである。だが個人的なことに本当の意味で近づくと、なぜかそこに普遍が見えることがある。同じ体験や感情を抱い

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マイスリー(ゾルピデム)使用体験記

マイスリー(ゾルピデム)使用体験記

デエビゴの連用による金縛り、それに伴う呼吸困難がたびたび現れるようになってしまったため、今日からマイスリーを使用してみる。

事前にインターネットで見た効能とそれへの評価はたかく、期待が持てる薬。しかしながら非常に作用時間が短く、半減期は2時間半と入眠困難以外の睡眠障害に対しては、これで治療していくには難しく、適していない。

前書きはこの辺にして使用体験記に入る。当初、デエビゴのように意識だけが

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キリスト教入門 矢内原忠雄

キリスト教入門 矢内原忠雄

自分用に青空文庫から転載



 徳川時代における切支丹キリシタンの活動は別として、明治維新後キリスト教が日本に伝道されてから八十年であるが、この間キリスト教の伝道は、見方によっては相当成功したとも言えるし、あまり成功しなかったとも言える。ただ政府も国民も概してキリスト教に対して冷淡であり、はなはだしきはキリスト教は日本の国体にそむくものであるとして、公然これを排斥した有力学者も少なくなかった。

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法哲学者、瀧川裕英先生の自己責任論に対する論考

法哲学者、瀧川裕英先生の自己責任論に対する論考

法哲学者、瀧川裕英先生の自己責任論に対する鋭い論考である。
ただ残念なことに、ホームページのデザイン構成上あまりにも見づらいので勝手ながら自分用にnoteにそっくりそのまま転載した。
自己責任論的言説に対して、思うところがあってもうまい反論が見つからない時、何を表現すればいいかわからなくなったときは、この論考に立ち返ってじっくりと考えることにする。

『法学セミナー』2001年9月号, pp. 3

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本気で考えるべきことを見失っている

本気で考えるべきことを見失っている

精神が伸び切っている。あるのは解消されない原始的な欲求だけ。

哲学史の本は読んでいる。ただそれだけ。命を燃やす命題は見つかっていない。

睡眠薬がまだ体に残っている。ぼんやりとした眠気。憂鬱と退屈、あたたかい感覚。行ったり来たりしているような。

生きるべき原理論がなくたって、生は続く。死の条件がそろうまで。

人格を備えた神様なんて存在するとは思えない。人間には知覚できない次元に神様がいるとも

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哲学の勉強 霧を掴むがごとく 

哲学の勉強 霧を掴むがごとく 

相変わらず哲学の輪郭をつかむのに苦戦している。哲学という総体を追い求めているが、この姿勢がよくないのだろうか。哲学という個別の領域に見える思考とは、哲学者個人の経験や思考、感性に由来するものであって、哲学という大枠など存在しないのだろうか。哲学的思考様式が存在することを過程にして勉強を始めたが、ここにきて方針転換が必要なのだろうか。儒教や仏教の類推で学ぼうとする姿勢がよくないのだろうか。儒教、仏教

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ステロイドで眠れんのか?

ステロイドで眠れんのか?

ステロイドの影響でうまく眠れない。しんどい。

いや正確に言うと眠れる時と眠れない時の差が著しく激しい。

もし今日12時間睡眠がとれたとすると、翌日とそのさらに翌々日は2時間ちょっとの睡眠になってしまうような形だ。

とまあ充実した睡眠がとれないのをステロイドのせいにしているが、生活態度にもその原因の一端があるのを自覚している。

眠るのが朝方の6時になってしまうようでは、充実した睡眠が取れない

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