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組織を超えた国際女性デーイベントレポート -県内27団体、50名が参加、神奈川発産官学連携でのD&I推進を考える-

3月8日の「国際女性デー」にちなみ、2024年3月25日(月)に株式会社An-Nahal主催で神奈川県や県下の企業のダイバーシティ&インクルージョン推進の取り組みを発信するイベント「Invest in women: Accelerate progress 女性に投資を〜投資=次のStepへ。神奈川・横浜から、変化の”開港”を進展させよう〜」を開催しました。

各テーブルにも国際女性デーのカラー紫とミモザの黄色をコンセプトにした花で装飾され、
華やかな雰囲気でイベントがスタート

今回のイベントは、組織の垣根を超えて女性活躍推進をはじめとしたダイバーシティ経営の取り組み事例を共有し、神奈川県内でのダイバーシティ推進のムーブメント創出を目指し初めての試みとして企画しました。

当日は、企業や行政、大学から27団体、50名の方々にご参加いただきました。また協賛及び会場をご提供いただいた日揮ホールディングス様は社内配信を行い、200名以上の方々に同時視聴いただきました。

会場に設置されたフォトブースの前で。主催An-Nahal代表 品川優と司会の川内美月様

当日の会場は、株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ様に空間装飾をしていただきました。

会場の中心に設置されたミモザツリー

イベントプロデュースの専門性を活用し、「参加者にとって次のステップへ踏み出すきっかけになるような特別な日にしたい」という想いを込め、もったいないフラワー(廃棄予定だったロスフラワー)や倉庫の備品を活用した華やかかつサステナブルな演出で盛り上げていただきました。
参加者が会場に入ると”わぁ”という歓声が上がり、明るい空間にリラックスして参加されてる様子でした。

フォトブースの前で参加者の皆さんによる記念写真

装飾の詳細や、株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ様の取り組みについてはこちらよりご覧ください。

D&I推進をする中で自身が大事にするキーワードの花瓶に花を挿す
フラワーアクションの実施

組織の枠を超えて女性活躍を推進するために学びを深めた2時間

イベントは、日揮ホールディングス株式会社 専務執行役員 CHRO 戦略企画オフィス 人事企画ユニット部長 花田琢也様の開会挨拶からスタート。

ご自身の体験に基づいた多様性の価値と組織の垣根を超えた連携の重要性について
お話しいただきました。

「多様性があると、視野が広くなる」と感じた原体験を共有

D&I推進が組織に必要な理由をデータや事例を元に解説する、ジャーナリストの浜田敬子様

その後の基調講演では、ジャーナリストであり前Business Insider Japan統括編集長、元AERA編集長である浜田敬子様にご登壇いただきました。

現在の日本はジェンダー後進国であるという現状を、データや事例をもとにお話しいただきました。組織内でジェンダー平等を進めていく上で長期的な取り組みや、早期での機会創出の必要性について国内外の事例をもとにお話しいただきました。

組織で女性が活躍できる仕組みやアクションについてディスカッション

What is “Invest in women”と題し、日揮グローバル株式会社 執行役員/エネルギーソリューションズ プレジデント 込山宏様、株式会社大林組 グローバル経営戦略室 ダイバーシティ&インクルージョン推進 部長 中沢英子様、株式会社ピクニックルーム 代表取締役 後藤清子様にご登壇いただきました。

組織を超えた協働・連携の価値についてディスカッション

①女性への投資として現在取り組んでいること
②組織を超えて協働・連携できることの意味
③今後どんなアクションを起こしていくか
という3つのトピックについてディスカッションいただきました。

3つ目の「今後どんなアクションを起こしていくのか」というお題に対するお三方のコメントはこちら。

日揮グローバル株式会社 込山宏様
現場で働いている社員が実際に考えてることの話を聞くことや会話を増やす、聞く用意があるという雰囲気作りやメッセージを出し続けていきたいです。

株式会社大林組 中沢英子様
まだ女性が少ない部署などでも、やりたいという意思がある人に対して私が決定権がある間に積極的に機会を提供していければと思います。

株式会社ピクニックルーム 後藤清子様
小さい企業だからこそ、小回りをきかせて子育て支援を根付かせていきたいです。

最後にはイベントでの学びをアクションカードに宣言

グループディスカッションでは各テーブルで自社の取り組みや抱えている課題を共有しました。

当日のドレスコードは黄色いアイテムを身につけること。
様々な黄色いアイテムをファッションに取り入れていただきました。

その後インプットで終わりではなく明日からの行動につなげられるよう、実践したいアクションをカードに記載しました。

アクションカードをミモザツリーに掲げ、参加者の決意が集まりました

最後に、かなテラス(神奈川県立かながわ男女共同参画センター)所長の福田美子様よりご挨拶をいただき、閉会しました。

神奈川県から産官学連携でムーブメントを起こす必要性についてお話しいただきました

「次のアクションにつなげたい」 「自分自身の課題として捉え直すことができた」

参加いただいたみなさまからの感想を一部ご紹介します。

  • とても有意義な時間でした。学んだことを持ち帰り、次のアクションにつなげていきたいと思います。

  • 日常業務では接点のない他社との交流で得られた学びは、今後の社内施策や発展に貢献できると感じました。

  • これまで自分とは関係ないと思っていた問題意識を、自分自身の課題として捉え直すことができました。

  • 多様性よりも同質性を好む経営陣こそ、こうした機会に参加することが重要だと思いました。

イベント概要 

Invest in women: Accelerate progress 女性に投資を 投資=次のStepへ。神奈川・横浜から、変化の”開港”を進展させよう。

日時:2024年3月25日(月)15:00-17:00(交流会 17:00-18:00  ※任意参加)
場所:日揮ホールディングス株式会社
主催:株式会社An-Nahal

協賛:日揮ホールディングス株式会社、東芝プラントシステム株式会社、株式会社アイネット、ボッシュ株式会社、シミックホールディングス株式会社、株式会社横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)、ヤマハ株式会社、株式会社大林組、株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ

協力:株式会社ピクニックルーム、株式会社kitafuku

後援:かなテラス(神奈川県立かながわ男女共同参画センター)、横浜市、国立大学法人横浜国立大学、学校法人神奈川大学、公立大学法人横浜市立大学

まとめ

2時間という短い時間でしたが、様々な視点から女性活躍を含むダイバーシティ推進に関する知識や事例を共有する場となりました。

An-Nahalとして国際女性デーにちなんだイベントの開催ははじめてでしたが、協賛・後援いただいた方々とそれぞれの強みを生かしながら実現できました。また、今回参加されたダイバーシティ推進に本気で取り組む企業であっても、社内の巻き込みや成果の測定など課題があることもディスカッションの中で見えてきました。

すぐには結果がでないからこそ、長期的かつ包括的に取り組む必要があり、そこにはトップマネジメント・人事・現場それぞれに「多様性の価値を実感し、コミットする」リーダーの存在が不可欠です。

An-Nahalではそのようなリーダーをインクルーシブリーダーと呼んでいますが、本イベントのように組織を超えてインクルーシブリーダーが繋がり、知見を共有し、お互いをエンパワメントし合う機会の重要性を改めて実感しました。

今後も組織を超えて、社会一体となりダイバーシティ&インクルージョンを推進する場作りと、その先にある一つ一つの職場をインクルーシブにしていくための支援に取り組んでいきます。


An-Nahalは、ダイバーシティ&インクルージョン推進に役立つ情報とヒントをさまざまな方法でお届けしています。

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