田舎デスマッチ

田舎に帰ると、目が気になる。他人の目、視線、こちらを見て何を思っているのか。

何者であるかを証明しないといけないような気がする。あるいは、何かを成し得ていないといけないような。気にしすぎかもしれないが、ショッピングモールですれ違うだけで視線がすごい。他人をよく見ているのだ。経験した人なら分かるかもしれないが、女子高生が他校の女子高生を下から上までじっくりと見る感じ。あのぞわっとする感じ。心の中で何かジャッジをしているのだろう、自分が勝てるところはどこか探しているのかもしれない。どうかあなたの中で勝てるところを勝手に探してください。

その点、東京は本当に他人の目が気にならない。上京してきた時、誰も自分のことを見ていないことにビックリした。逆に自分が他人のことを見ているかもしれない。田舎で毒された目。

表参道の方たち、興味津々に見てしまってすみません。あなた達の肩で風を切って歩くような姿勢に憧れてしまうのです。私も早く何かを成し得て、背筋を伸ばして歩きたい。今はまだ猫背ですが、いつか。