とりとめもないこと

とりとめもないこと

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そういうね、そういうことよ

ここ最近はよく、同居人との幸せだった日々を思い出す。 付き合っていた頃、彼女がネギを一本だけ持ち、それを上に掲げながら夜の街を走って行ったことがある。それを笑いながら追いかけた。走っている時のしんどさと笑っている時の腹筋が痛む感じで、ちょっと死ぬかと思った。 夜中眠れないとなって、3時間もしりとりを続けたこともある。そんな語彙が2人してどこから出てくるのかいまだに謎だ。しりとり辞書を作れたかもしれない。る攻めがキツかった。 ポケモンGOにハマっていた時は、お互いよく歩い

    • この人生は酷だらけ〜♪

      椎名林檎さん、助けてください。あなたみたいに「この人生は、夢だらけ〜!」って声を張り上げて叫びたいです。 今日の17時半に、バイトさせてもらってる事業がコロナ禍以降赤字続きで、これ以上続けていくのが難しいと言われ、4月から職無しになりそうです。 通告されて5時間は経つけど、まだ夢みたいな感覚が続いています。自分の人生で、部署が倒産っていう経験が起こると思わなかった。いや、スゲ〜…。なんか、神様は人生の全部を経験させようとしてくれてる?泥水だけを啜って生きていけってこと?

      • 2023.08.20(日)

        11時半に起きる。お昼ご飯は、分厚い食パンにエシレバターを乗っけたやつ。それと目玉焼き。エシレバターのでかい塊を2等分にして切ってのせたら、同居人にありえないだろ…という顔をされたので、気づいて片割れを冷蔵庫に戻す。寝起きの思考力2で、何かを判断してやってはいけないと自戒した。トーストした食パンはふかふかで美味しかった。布団食べてるみたいだった。 同居人が仕事へ行く準備をしている中、洗濯をしたりお風呂掃除をしたりする。お風呂掃除をガツガツやっている最中に、同居人が黙って家を

        • カメムシのダンス

          最近の天気は不安定で、雨が滝のように降ったかと思えば、目を開けてられないくらいの日差しに差されたりする。毎日在宅勤務で、天気などこちらには関係ないが、同居人が突然の雨に降られてないかと心配になったりする。 今日は同居人がまつ毛をグインと上げて帰ってきた。同居人は、何か変化があるとこちらをジッと見つめてくるのにハマったみたいだ。大体二答目までには当てている。まつ毛がグインと上がった同居人の目力は凄い。ひと目見たらみんな好きになってしまうから、東京に住んでいる方は暫く下を向いて

        そういうね、そういうことよ

          田舎デスマッチ

          田舎に帰ると、目が気になる。他人の目、視線、こちらを見て何を思っているのか。 何者であるかを証明しないといけないような気がする。あるいは、何かを成し得ていないといけないような。気にしすぎかもしれないが、ショッピングモールですれ違うだけで視線がすごい。他人をよく見ているのだ。経験した人なら分かるかもしれないが、女子高生が他校の女子高生を下から上までじっくりと見る感じ。あのぞわっとする感じ。心の中で何かジャッジをしているのだろう、自分が勝てるところはどこか探しているのかもしれな

          田舎デスマッチ

          3:22

          自分の機嫌を自分でとれない事に対して、自分自身が一番イライラしている。腹の底に溜まったモヤモヤを上手く消化することができなくて、ずっと吐く手前のような感覚。 こんな夜中に、シングルベッドの幅よりも狭いスペースで、身体を縮こませて考えたら駄目だと思ってる。ただ、ここに書き殴っておかないと、寝れないと思った。  幼少期は他人と比べられて、他の子よりも成績が悪かったら「なんであの子の方が成績いいの?」「あの子はもっと上手にできてるのにね」と言われてきた。その教育を受けてしまった

          一人一人がまったく造花のようで、手は柔らかくふくらんでゐて、しなやかに夜気が蒸れる 煙草とあついお茶と これは カステーラのように明るい夜だ

          一人一人がまったく造花のようで、手は柔らかくふくらんでゐて、しなやかに夜気が蒸れる 煙草とあついお茶と これは カステーラのように明るい夜だ

          虚しさをついばむ

          寝転がると、お腹がぐるぐると鳴る。そんなに急いで消化しなくてもいいんだよ。そう言い聞かせながらお腹を撫でると、グルっと返事をされた。 襖から月明かりが漏れてこない日は、照明を常夜灯にして、ぼんやりと眺めている。目がチカチカし出したら瞑って、白くなった明かりの残像を追いかける。今日は寝香水をつけすぎて、思わず顰めっ面になる。少し粉っぽくて柔らかい香りが部屋の中を満たしていて、なんだか変な夢を見そう。 母校の卒業展示に行った時、お世話になった先生が作品の案内をしてくれた。生徒

          虚しさをついばむ

          天国は春

          祖母は可憐な花のような人だった。優しくて、笑顔が可愛くて、純粋な人。 そんな祖母は一昨年の冬、年を越すのを待たずに亡くなった。よく晴れた日。晴れているくせに風は冷たくて、祖母は寒い思いをしていないかと思った。私はちょうど入院していて、葬儀にも火葬にも何一つ出席することができなかった。画面越しに見る祖母の安らかな顔。この世のすべての苦悩から解放されたような顔をしていた。 祖母との思い出は、たくさん残っている。私が好きだといったホットサンドもワッフルもバナナジュースもたくさん

          天国は春