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33冊の積読たち

本が好き。
小さい頃、それはもうたくさんの本を読んだ。わたしの読む本は決まって物語でした。それがファンタジー、とくに西洋のものだったら尚更。
図書館で借りた本は絶対最後まで読んでから返し、書店で買った本はその日のうちに読み始める。そんな子どもでした。

けれども、いま。
家には33冊の積読が住みつき、中には途中まで読んでそのままのものもあるし、うちに来てから1度も開いたことのないものもある。
内容も、物語じゃない本が増えました。
エッセイや生活に役立つ本、歴史の本から写真集まで。
読むジャンルが増えた理由のひとつは、尊敬するイラストレーターさんが、資料としてたくさんの本を読んでいたから。その姿に憧れ、わたしはなんて世界のことを知らないのだろう、知らないままに、適当に絵を描いている…と焦り、いろんな本を興味のままに手に入れて、33冊…
今回はそんな、ふてねの積読の紹介です。

33冊あるけど、作者さんが同じ小説はまとめて紹介したりしてるので、通し番号は26までです。まとめて買いすぎだ。

生活の本たち

生活というものが、わたしは好きなので。

1.『これから詩を読み 書く人のための 詩の教室』松下育男

「これから詩を読み、書きたい」と思ったから購入。わたしは基本的に絵や漫画を描く創作者だけど、「言葉」に特化した詩というものに憧れがあった。
タイトルには「教室」と書いてあるけれど、詩の書き方というよりは、詩に向き合うエッセイ集って感じです。最初の4章くらいを読んで、詩だけじゃなく、創作してる人を優しく照らしてくれる本だ、と思った。働きながら詩も書いていて…という著者さんなので、社会人絵描きのわたしは読んでいて元気が出る。
エッセイの本って初めて買ったけれど、寝る前に少しずつ読むのがとてもいいなと思っています。少しずつ読んでいる。

2.『波打ちぎわの物を探しに』三品輝起

誰かのレビューを見て欲しくなった気がするんだけど、誰だったか忘れてしまった。
「私たちはどうして物を買い、所有するのだろうか」というテーマで書かれたエッセイ集。この物が溢れる現代で、物との付き合い方を考えたいなと思っていたから購入しました。
積読がたくさんあるから、通販で買うんじゃなくて、本屋で見つけられたら買おうと思っていた。本屋で見つけた。買っちゃった。最初の章だけ少し読みました。詩の本の次に、寝る前のお供にしようと思ってます。

3.『世界一居心地のいい部屋の作り方』toka

一人暮らしをしてから、生活Vlogを観るようになった。それは、その人が料理をしたり、部屋作りをしたり、趣味をしたり、みたいな日常を写した内容なんだけれど、特にtokaさんのVlogが好き。こんな生活がしたいよ〜と思って、1冊目の本『おうちを楽しむマイルーティン』も持ってる。
絶対好きな内容だから、まだ開かずに、読めるときを待っています。

4.『魔女の12ヶ月』飯島都陽子

前述の、tokaさんが持っていたという理由で欲しくなった本。それに最近、季節を意識しながら生活するのが好きだと気づいて、自然と共に生きる魔女の暮らしが知りたくなり、購入に至りました。
アロマとかハーブとか、そういうのにずっと憧れている。なんでだろう。
ぱらぱらとめくって、そのままになってしまってる。tokaさんの本の次に読もうかな。

5.『空想喫茶トラノコクのおうち喫茶レシピ』

お菓子作りたい!!!!!!!!!!お菓子の本を!!!!!買わなくては!!!! と思い立ったその勢いで、前からTwitterをフォローしていて、前々作『東京を旅する異世界喫茶店めぐり』を持っていた、トラノコクさんのレシピ本を購入。勢いで本買うこと、みんなもあるよね?
トラノコクさんの撮る写真が大好きなので、ぱらぱらページをめくるだけで楽しい。
レアチーズケーキを絶対に作ると心に決めています。

創作の本たち

主に、創作の資料として購入したり借りたりした本。

6.『中世ヨーロッパの商人』

今作っている本に、竜人の商人さんが出てくるのですが、なんとわたし、商人がどんな職業なのかさっぱり知らないのです。わたしの頭の中の、ぼんやりしたアラブの商人のイメージでキャラクター設定を作っていた……
前置きに書いた通り、ちゃんと資料をもとに創作している方々に憧れているので、この本を購入しました。
そして、商人さんより前に、料理人さんのキャラ設定を詰める必要があると気づき、この本は積読へ。1ヶ月後にちゃんと読みます。

7.『フランス美食の世界』(図書館)

はい、こちらが美食家の料理人さんのために、図書館で借りた本です。図書館にふらっと行ったんだけど、あそこは楽しすぎる……みんな既に知ってると思うけれど、最高の場所です。
まだ前書きしか読めてないけれど、面白そうだと思う。自分の創作を通して世界が広がっていくのはとてもいいことだなあと、我ながら思います。ちゃんと読みます。

8.『美食の歴史2000年』(図書館)

同じく料理人さんのために借りた本。
こちらは読み進めてるけれど、「食」の歴史というか、「食」にまつわる国の話というか…貿易や政治の話も絡んできて、読むのが大変です。世界史の勉強ちゃんとしとけばよかった。(いつも赤点ぎりぎりだった)
絵の締めきり的に、ちゃんと全部は読めないかも……食文化の話をかいつまんで読んでいます。こういう本は読むのに頭と覚悟がいることがわかった。でも大人になってからの、自分から興味を持って勉強しにいくのはとてつもなく楽しいんだということを知れました。

9.『日本でもできる!英国の間取り』

英国、大好き!
「英国」という文字がついてたら何でも一度は欲しくなる、わたしはそういう病にかかっている。そして何年も前に買ったはずなのに、全然読めていない。なぜ。
全然読んでないのに、いま開いたらポストカードを入れる透明の袋がたくさん挟んであった。こわすぎる! なに? わかったよ、すぐ読むから。 

10.『英国建築の解剖図鑑』

これも同じ。英国とついている本、それすなわち、ふてね買う。
買うといつでも読めるからと安心してしまう。その安心のために買っているところがある。特に創作の参考にしようと思う本は、「いつか使えるから」の一言で買ってしまう。でもさすがに読みます。ほんとに読むって。

11.『建築知識』×2冊

2021年12月号『洋風住宅・洋館の用語図鑑』と、最近出た2024年4月号『中世ヨーロッパの建築と街並み諸説絵巻』。
こんなん買うやろが〜い!! ね。でも読んでないの。なんで…?
わたしへ。ちゃんと読んで、絵に活かしてください。

12.『イギリスの生活誌』

古本屋さんで見つけた。「イギリス」と「生活」。わたしの好きなものの2大巨塔? 即買いです。こうして本が増えていくの…
前書きだけちゃんと読んだ気がする。1950年くらいの、便利な道具が増えていく世界で、「生活」というものがおろそかになっている、みたいな感じだったと思う。主に、古き良き主婦の仕事を称賛した本です。家事がそこそこ好きなわたしが好きそうな本。魔女の本と合わせて読んだらいいかも。

13.『十三世紀のハローワーク』

中世実在職業解説本!? 
ドラクエとかファイナルファンタジーとかの、ファンタジーRPGが好きな人で、その中の「ジョブ」という概念が好きな人、絶対気にいると思う。わたしのことです。
内容は、かわいいイラストと共に、ほんとに実在した職業を細かく丁寧に解説してるもの。歴史の資料を自分なりの解釈で本にしてる人、かっこいい……
ほんとに内容盛りだくさんなので、それに圧倒されて読めてない。情報がたくさんあるのは、情報中毒のわたしにとって嬉しいことなのに。矛盾した自分がいやになっちゃいますね。でもきっと読むでしょう。1年後くらいに。

趣味の本たち

全部一度は目を通してるけど、全部しっかりは読めてないよって本たち。
別にそれでもいいとは思うけれど、読んだの3割くらいだから、積読カウントで。

14.『カクテルを楽しむ教科書』

お酒、特にカクテルが好き。それでカクテルに詳しくなったらかっこよくない?と思って購入。未だ詳しくなってないです。
この前初めて1人でバーに行って、アイリッシュウイスキーを飲んだ! 帰ってからこの本開いたら、その項目があったから嬉しかった。
ひとつずつ飲んで攻略していきたい。5年くらいかけてゆっくり読む本ということにしました。

15.『ソール・ライターのすべて』『永遠のソール・ライター』

去年かな、おととしかな、「ソール・ライター ニューヨークの色」っていう写真の展示会に行ってきて、彼の撮る写真のファンになりました。彼は人間が好きなんだろうな、と思う。わたしと同じで。
残念なことにその展示会の図録はなかったんだけど、その前の展示会の図録2つを買うのをとても迷って、当時は買わなかった。そして時が経ち、もっと彼のことを知らねば…と思いが込み上げてきて、購入にいたる。
たまに思い出したときにぱらぱらめくってじんわりしている。

16.『香水の歴史』

もう古本しかない。どうやって手に入れたんだっけ。メルカリかな…
去年香水にめちゃくちゃハマってたときに購入した。今は興味が他のものに移っているから、途中まで読んでそのままになっています。わたしは1ヶ月、早ければ2週間単位で興味が移り変わるから、積読が増えていくんだよな。助けて!

17.『あたらしいアロマテラピー辞典』

アロマテラピーに興味を持ったのは、何年か前に母がカルチャースクールに通っていて、アロマオイルが家にあったから。風邪のときはいつも、母がティートリーの精油をティッシュに垂らしてくれていた。
アロマじゃなくても、辞典とか図鑑とか、そういうのにわたしは弱い。

18.『The art and making of HANNIBAL 』

ドラマ『HANNIBAL』のアートブック。
内容が英語なので、頑張って読むしかないのですが、頑張れてない。
血だらけの写真を眺めて満足している。

19.『ロンドンパブスタイル』

これも写真集だ。詳しい説明付きの。それにイギリスだし…
イギリスもお酒も好きなので、蔦屋書店を歩いてて目に入った瞬間に買ってました。一緒にいた友達は笑ってた。笑うな。
写真集ってたまにぱらぱら見るのでいいんじゃないかなあと思い始めた。でも文章をちゃんと読みたい気もする。

小説たち

どっさりだねえ。この記事長くなってきたから、早回しで駆け抜けるよ。
amazonリンク貼るのもやめるよ。シャーリージャクスンだけ、貼ってるけど。表紙見てほしかったから。

20.シャーリー・ジャクスン 2冊

『ずっとお城で暮らしてる』と、『なんでもない1日』。
怖い本だと聞いて、購入。ゴシック系(って言うのかな)の小説が読みたかった。なんでもないほう、表紙がこわくて夜に見れない。
お城のほうは、3分の1くらい読んで、まだそんなに怖くないけど気分は少し悪くなっている。最後まで読む勇気が欲しい。

21.原田マハ 4冊

『ジヴェルニーの食卓』と『楽園のキャンバス』と『生きるぼくら』と『風のマジム』。
好きなイラストレーターさんが好きだと言っていたから、購入。
1冊もまだ開いてないです。正直に言えてえらい。

22.梨木香歩 3冊

『春になったら苺を摘みに』と『家守奇譚』と『裏庭』。
同じ作者さんの『西の魔女が死んだ』を読み返したくて、メルカリで4冊セットで購入。さっきのシャーリー・ジャクスンも原田マハも、メルカリでまとめて手に入れている。これが積読を大量に生んでいる仕組みというわけ。
梨木さんの本は春に読みたいから、また来年に読みます。

23.『日の名残り』カズオ・イシグロ

本と、その本に合う香水が届くっていう企画で届いた本。
香水はもう試していて、秋が似合う香りだったから、秋に読もうと思っていたら秋が2回も過ぎた。次の秋こそ読みたいね。
自分は読んでないのに、この前友達に貸して、友達が先に読んでしまっている。おかしいな。

24.『ゲーテ詩集』ゲーテ

これから詩を読み、詩を書きたいって言ったでしょ?
だから詩を読もうとして、ゲーテがなんとなく気になったから購入。
最初の4編くらいを読み、好きだと思った。それから読んでない。気になったときに手に取って、少しずつ読んでたらいつのまにか全部読んでいた、というのを目指します。

25.『ダイナー』

蜷川実花監督の映画を観て、原作がどうなってるのか気になったから、購入。
少しぱらぱらしたところ、映画とは全然雰囲気が違そうだった。
それでも、えぐいらしい描写を摂取したいので、読みます。そのうち。

26.『香水』

香りという、”鼻”で感じるものが、小説という、言葉で表現するものになったらどうなるんだろうと気になって買った本。映画化されてると聞いて、こんなやばい話を…映画で…?と思った。まだ半分くらいまでしか読めてないけれど。

***

以上、積読紹介でした!
この記事書いてる間に、また2冊くらい増えちゃった。しょうがないわね。
気になった本は買っておかないとなくなってしまうと思っているから、勢いで買ってしまう。同人誌を買うときの極意です。いつまでもあると思うな、親と気になる本。
あと今気づいたけど、カウントしてない積読まだあった。洋書のハリーポッターとか、分厚い児童書ドラゴンライダーの最終巻とか、かはくのクラファン返礼物の図鑑とか…おーい。
まだ読んでない本が家にたくさんある、それだけでわくわくして幸せなのだから、積読はわるいものじゃない。少しづつ消化するのを楽しみに生きます。
みんなも気になる本は、財布が許す限りじゃんじゃん買おうね。そして積読を紹介してね。わたしは人の本棚を見るの、大好きだから。

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