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若さとか気高さとか、今は何もないけど。

明日それなりに疲れる予定がブチ込まれてるのにもやもや眠れず。最近朝方寒いから起きてしまってあんまり寝られん。その分はやく寝なあかんのになぁ。
少し前に聞いたあるPodcastで「東北は物事の境目が曖昧」という発言があった。曰く生と死、動物(またはもののけ)と人間など。そんなことあるか?と考えてみて思ったのは自我の境目は曖昧なのかもな?ってことくらいか。そこそこドライなのに自分と他人の境目が曖昧な人は多い気がする。俺はこうだからあいつもそうだろ、くらいの話だが。ま、そんなん言ったら日本中どこでもそうか。みんながみんなどこかでそう思ってる気もする。わたしたちはけっこう違う「それぞれ」なんだけど、たまにそれを忘れるような。
子供の頃は人の死についてあまり意識しなかった。自覚的に考えるようになったのはわたしが20代初めの頃友人が亡くなった時と同級生が亡くなった時あたりだと思う。それまでは周りの誰が生きてても死んでてもわたしには影響がなかった。そのくらい死ってのは隔離されててコーティングされててパッケージングされていたと思う。ナマの感覚がなかったんだろうな。周りの人も酷い事故にあっても謎にピンピンしているような人ばっかだったのもあるが。
友人の死とそれにまつわる出来事は、10年以上わたしの人生に影を落とし続けた。そして少し自分の人生を手に入れ始めた時別の友人が亡くなった。昨年のことです。
でもなんか今は、人が死ぬことに関してそこまでいろいろ考えなくなった。受け入れたわけでもないが。ただやはり、自分の意思で死ぬことを選ぶということの重さは、わたしは受け止められずぺちゃんこになってるけど、知らないわけじゃないよ。てかまぁ、人が生きてるってことはそんだけ重いんだなって思う。体重の何倍も重いわな。
そういう重さや質感は知らないわけじゃない、けど、きちんと知ってるわけでもないとは思う。自分の冷たい部分がポッキリ切り離してしまっている部分もある。わたしはあまり共感などが得意ではないから、他人のことなんかわからないし。目の前にいる個人が、すぐそこに触れられる個人が、どんな人かもわからない。ずっとわからないだろう。他人を理解できないことに関して悲しくも思わないし、自分がダメだとも思わない。いや、少しさみしい気もするけど。しかたないと思う。

昔、これも20代の頃だが当時仲の良かった人たちは地元の人ではなかったので盆正月はそれぞれ別の実家に帰っていて退屈だった。なんとなくわたしは誰からも必要とされていないような気がした。今考えるとそりゃー盆正月は実家帰るやろ、普通の人は〜と思うが。ただ、そう感じたのはそれだけが原因ではなかった。いろんな小さなことが積み重なってそう感じたんだと思う。でも、それもしかたないこと。当時の何も成していないザコ(わたし)を優先する人間なんかいるわけねぇw 若いと、視野が狭くてわからないこともある。だから若い時に死んじゃったらこんな世界を知らないんだよな。
この世っていうか社会?って、べつに正解があるわけでもないのにあたかも正解がある風に見せかけて物を買わせたり働かせたり要求に従わせるように出来てるから、不正解だと生きられないような気がするんだよな。全然、全部不正解だけど死んでないから大丈夫だとか、知らんやったな。いや、若い君はそんな惨めなのは厭か。そう思うと若いってのはなんか気高かったんだと思う。

わたしは社会から叩かれるあることに対して「何が悪いのかわからない」と考えている。こういう発言をすると火に油を注いで爆発炎上くらいでは済まないので具体的には何も書かないが。わたしは、目の前のものに真面目に対峙すること、真実に対して誠実であることは何よりも大切だと考えている。正直、個人の真実は社会的なタテマエよりも大切なことだと思う。その人その人が自分の中の誠と向き合えばいいだけの話だと思います。だってわたしと同じものを見てわたしと同じことを考えられる他人なんて存在しないから。わたしもおめえのことなんか何ひとつわからんよ。そんなもんだと思います。

生きてて身の回りの人の妥協とか打算とか、自暴自棄とか自己正当化とか、たくさん見てきたけどほんまダサいと思う。すごく、ダサいと思う。でも人間はそうしないと生きられないんかもな、とも思う。わたしも生活の面でポキポキの挫折を繰り返しててただのダサいやつだと思う。
ネットになんか、仲間とワイワイ楽しそうな写真と、よかったことだけ書けばいいのかもな。家庭環境よくなかった話とか、ムカつくやつの話とか、めちゃくちゃやりがい搾取されてるオレたち自称アーティストの話なんか書かんでええのかもな。
わたしはただのダサいやつで、誇りも何もないんだけど、こないだ35歳になって、まだ生きています。

生きていたいし絵を描きたいし文章書きたいしごはん食べたいと思う。