見出し画像

ネコにお刺身!

意外と知られていないのですが「ネコにお刺身」はあまり良いくない食べ物なんです!

今回は食べない方が良い食材をお伝えします。

もともと、ネコは食べ物を良く吟味するので、食べてはいけない食材を食べてしまう事故は、イヌよりも少ないと思います。
ただ、それが手作り食を作るのに、とても難しいところでもあります。

「毒キノコ」や「ジャガイモの芽」のような、一発アウトなものは、まず口にしないはずでが・・・
人間にはヘルシーで体に良いものが、意外とネコには良くないものもあって・・・
それは、体が小さい分、少しあげたつもりでもネコには食べすぎとか、体の機能が違うので、病気を引き起こしてしまったりするのです。

私も手作り食を始めるのに、まず食べさせてはいけない食材を調べて、ちょっとびっくり!なものもありました。

ではご参照ください。

たまねぎ
有害物質:アリルプロピルジスルファイド
(絶対覚えられない名称だけど、覚えなくてよい)
症状:血尿、貧血、下痢、嘔吐等
危険な量:体重1kgあたり5~10g以上と報告もあるが、個体差がある。
加熱でも毒性は無くならない。
ハンバーグや玉ねぎ入りのさつま揚げ等、注意。

チョコレート
有害物質:テオブロミン
症状:興奮状態 尿失禁 呼吸が早くなる 震える等
危険な量:大人のネコでミルクチョコレートで4~5かけら、高カカオではもっと少量になる。
人間より体内に残る時間が長いので、すぐに症状が出なくても、翌日また食べた時に症状が出る可能性がある。

キシリトール
有害物質:キシリトール(人間は食べても問題ない)
症状:低血糖 痙攣 意識障害
危険な量:グミ、キャンディー等1個~
インスリン分泌促進で低血糖になる。
人間ではエネルギー源にならない低カロリー甘味料として多くの食品に使われている。

ぶどう・干しぶどう
原因物質はまだ分かっていない。
症状:嘔吐 下痢 急性腎障害
危険な量:体重1kgあたり生ぶどう20~30g、干しブドウでは水分が少なくなるので10g~危険との見解あり。
レーズンパンやレーズンバター等、注意。

アボカド
有害物質:ペルシン(殺菌作用がある物質)
症状:嘔吐 下痢 呼吸困難 全身浮腫
危険な量:現在はまだ不明
ネコの場合、アボカドそのものを食べるよりも、種をころがして遊んでいて誤食する可能性があるのかな・・・と思います。
観葉植物として部屋にある場合は、葉っぱでも毒性があるので注意。

生の卵白
有害物質:アビジン
症状:ビオチン欠乏症(脱毛 フケ 成長低下 無気力)
危険な量:毎日食べ続ける
アビジンがビオチンとくっついて、吸収を阻害する。
加熱すれば大丈夫。

アワビ・サザエの肝
有害物質:ピオフェオホルバイド
(またまた舌を噛みそうな名称)
症状:光線過敏症
危険な量:調べたけど分かりませんでした。
加熱でも毒性は無くならない。
光に当たることで炎症を起こす。
ネコでは毛の薄い耳で症状が出やすい。

マグロ・ホタテ・イカ・タコ・エビのお刺身
有害物質:チアミナーゼ
症状:チアミン(ビタミンB1)欠乏症
   =脚気
   筋肉衰弱 歩行障害 心臓の異常
危険な量:お刺身1切れ程度を毎日食べる
チアミナーゼがチアミン(ビタミンB1)を壊していしまう。
加熱すれば大丈夫。

レバー
有害物質:無し
症状:骨の奇形 肝臓・腎臓の機能低下
危険な量:5g程度でも毎日は危険
レバーはビタミンAが豊富に含まれているので、通常のキャットフードを食べる以外にレバーを与えると、ビタミンA過剰症になる心配がある。

牛乳・チーズ
有害物質:無し
症状:
牛乳…乳糖を消化できない為、お腹をこわす。
チーズ…塩分が多い事と、カルシウムやリンが多いので、おやつ等で頻繁に食べると、尿路結石、腎結石の心配がある。
あげるのはペット用のミルク、チーズにしましょう。



いつも食べる総合栄養食のキャットフードには、必要な栄養が計算されてバランスよく入っています。
ですから、おやつであげるものが毎日同じ食材なると、必然的に特定の栄養素が過剰摂取になる可能性があります。
人間に比べ体が小さなネコは、思った以上に食べすぎに注意が必要です。

ネコの食性として、空腹時間が長くなるのは良くないことなので、おやつを食べさせるのは体にも良いことです。
食材や量に気を付けながら、ネコちゃんも飼い主さんも、おやつを楽しんでくださいね。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?