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影響力、音楽の。

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音楽が好きなのは幼い頃からだった。


家には当時でいうビデオテープが
たくさんあって、ジブリ、ディズニーから
内容理解にままならない洋画が
ずらりと並んでいたのを覚えている。


擦り切れるんじゃないかってくらい
何回も観てて、新しいのを買い足して
あげたんだよ と母は言う。


そんな母のおかげなのか、
今でもミュージカルや映画やもちろん
ピアノを習ったりみたりと、
音楽がだいすきなのだ。


夢をいっぱい見せてくれた
幼い頃の音楽。


大人になって変わったところといえば、
より人の心情のディープなところを
突っ込む音楽がすきなんだと
気付けたところ。


高校に入学したすぐの春に
まあまあ長く一緒にいた彼氏と別れてから
わたしの世界は変わっていった。


切り出したのはわたしだし
結局その後もなんやかんやすきで
少々苦しむことにはなるのだけど、


ヤケになれた というか
若い勢いで 経験できたことが
たくさんたくさんあった。


学校に内緒でバイトを始めてみたり
趣味を通して他校や他都府県に友達ができたり
お金を貯めて一人旅をしてみたり、と。


高校生ではあったけど、
学校の外にわたしの楽しみは溢れていた。
(おかげで高校の友達が極端に少ない)


もちろん、全てが綺麗な思い出な訳はない。


人を簡単に信用してはいけないということを
嫌と言うほど学んでしまった。


きっと経験しなくていいような事も
その中にはあった。


今となってはいい思い出、
とは今になっても言えないけど
この経験が若いうちでよかったな
とはつくづく感じる。


そんな時だって音楽がいつもあったから
思い出の引き出しのように
この曲にはあんな思い出、と
リンクするようにもなってしまった。


気質のせいなのか、
大体の覚えている事は嫌だった思い出。


楽しい思い出ももちろんあったけど、
わたしの嫌な思い出は対人があって
感情がぐちゃぐちゃになったり(されたり)
ひん曲がったり(曲げられたり)で


今日の 必要以上に考えてしまう 
という短所を形成してしまった要因が多い。


そんな中でも行動力や傾聴力、
フレンドリーさはこの期間で培われた
大きな力になったので助かった。


そんな高校3年間はあっという間に過ぎ、
県外の大学へ進学させてもらう。


幸運にも気の合う友達に恵まれたし、
部活を通して楽しい先輩後輩にも恵まれた。


そこでまた会ったのが音楽。


今度はもっと濃く深く、
自分の世界を広げることができた。


すきではあったものの、
すきなものしか聴かなかったわたしは
範囲が狭かった。


部活の先輩たちは、
ジャンル年代問わずにかっこいいものや
しびれるものをたくさん知っていた。


そこでまた自分のすきなジャンルや傾向に
気づいていくのだが、
その中で仲良しの先輩が面白そうに話す。


この前xxxちゃん(この人も仲良しの先輩)と
カラオケ行ったんだけどさ〜〜、
なんかすごい歌歌ってて、重いやつ。笑


相槌を打って話を聞いてると
これこれ と言ってYouTubeから
音源を見つけ流してくれた。


少し聞いてから やばくない?笑
と切り出す先輩。


確かに、歌詞が、重い。笑


聞き取れた歌詞だけで推測すると
失恋した女の子の歌なのだけど、
歌詞がストレート、という印象。


うわぁ〜と言って笑ってたうちに
話題は飛んで飛んで、この歌からは
遠ざかっていった。


帰宅後。
そういえば、と先程先輩が聴かせてくれた
曲を探してもう一度聴いてみる。


やはり、重い。
重いし、やはりストレート。
こんな曲今まで聴いたことなかった。

でもしかし、そこがツボだったのだ。


わたしの今までの嫌な思い出。


人のせいでもあるけど
自分のせいな部分も大いにある。


なんでこの人は
素直にストレートに歌詞を書いている
だけなのに、こんなにまっすぐ
伝わってくるんだ、というか
なんでわたしの当時の気持ちを
代弁しているんだ、という衝撃。


よく
夢を掴もう、とか
両手を広げて、とか
スケールの大きなことを歌っている曲を聴く。


それもそれでいい曲もあるけど、
わたしに響いたのはそういった
キラキラした大きい言葉がなくて、
わたしが持っている汚い感情を
私たちの目線やありふれた生活のままで
書かれている身近な歌詞の部分。


すきな曲、アーティスト、
という言葉とは少し違くて、
薬にも毒にもなる、というか。


文章にするとどうしても
きれいにきれいにまとめようと
してしまって、


日記のように書いてはいるけど
なんだかなぁ、といつも思う。


そして、この曲を聴いている、と
表出していう事はないのだが、
聴いてほしい人がいる。


ただ、その人は
少々問題があって、。


長くなるから
次回に後半としてまとめよう……
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