【ネトフリ】可愛いあの子に生まれたかった。
ネトフリのドラマ、「宇宙を駆けるよだか」見ました。
見た目のせいで周りに馬鹿にされて孤独な人生を送っている海根さん。
と、容姿と環境に恵まれ愛された人生を送ってきた小日向さんが入れ替わっちゃうお話。
このドラマを見て、辛かったし、苦しくなったし、でも前向きにもなれた。そんな心に残るドラマでした。
何が辛かったかって、海根さんに共感できすぎたから。
「見た目が全て」「可愛い子は得」「中身が大事なんて綺麗事」
そんなネガティブワードを発する海根さんは、まるで学生時代の私そのもの。
可愛い顔に生まれてたらなとか、可愛いアイドルみたいになりたかったなとか。それだけならまだしも、「可愛い子ばかり得してずるい」「私と同じ苦しみを味わえばいいのに」とか思っちゃうとこれがやっかいなんだよねえ。
海根さんは後者パターン。そして私自身も、そういうことを思ったことがある。
可愛い顔だったらやりたいことたくさんあった。顔のせいで差別されたこともあるし、ブスって言われたこともある。そんな人生を送ってきた人が、性格良く育つわけがないんだよね。
人間の悪い部分ばかり見てきたから、人は悪いもの、そういう風に思っちゃって、誰にも心開けないし不幸なのを全部顔のせいにしちゃう。性格がひん曲がって、余計に自己嫌悪に陥る負の連鎖。
一方で、美人の子はそんな苦しみちっとも味わったことなんてない。
友達もいて、家族にも愛されて、彼氏彼女もいて。可愛い可愛いって言われてきた子は素直に優しく育つし、その違いを目の当たりにしてやっぱり顔が全てって思ってしまう。
大学に行ってから余計にそう思うことが増えたな。
周りは可愛くて美人ばっかりだったし、やっぱりそういう子って自分に自信があるし輝いて見える。だから友達もたくさん集まってたし、毎日楽しそうだった。
男友達からも私が彼氏ができない理由を、「自分に自信がないからじゃない?」と言われたことがある。顔を否定されてきた私からすると、どうやって自信なんかつくの?と思ったり。
そういう風に思うのってやっぱり顔が全てと思ってるからで、人の内面を見ようとしてないからだってことはわかってるんだけど、それがどうしてもできないんだよねえ。
だから海根さんも死ぬほど苦しくて、死ぬ覚悟で小日向さんと入れ替わった。その気持ちは痛いほどわかる。
でも、見た目は変わっても中身が変わらなければ意味ないんだってこのドラマを見て学んだ。
中身が小日向さんになった「海根さん」は、入れ替わる前より友達が増えた。逆に中身が海根さんの「小日向さん」は入れ替わってから友達も減ってしまった。
やっぱりどんなに可愛くても中身がひん曲がっていれば嫌われるし、どんなに容姿が整ってなくても中身が良ければ好かれる。結局は中身が大事で、お互いのありのままを受け入れることが大切だって、このドラマを見てひしひしと感じた。
最終的には海根さんも前向きになれて、めでたくお話は終わる。このドラマのメッセージ性はとても強く、醜形恐怖に陥る子たちの応援ドラマでもあるなと思った。
もちろん中身は大事。でも、自分だけじゃなくて、周囲の人もそういう考えを持つことが何よりも大事なんだよって思う。
私が可愛い友達といると、容姿を褒められるのはいつもその子だった。私には興味すら示さず、その子の周りに人が集まる。
直接ブスって言われたこともあるし、笑われたことだってある。そういう経験を、美人な子はしたことがありますか?
一度言われた言葉は取り消せないし一生心の傷になる。ずっとその傷を抱えて、顔が全てだって思いながらずっと顔面に囚われて生きていく辛さは美人の子にはわからない。
だからこそ、自分の考え方もそうだけど、何より周囲が変わらなきゃいけない。周囲がありのままを受け入れる人になって、傷つける言葉を使わない人にならなきゃいけない。それが一番大切なんじゃないかなと感じました。
私は今でも顔面を気にしちゃうし、可愛くなければ嫌われると思ってしまう。学生時代に植えつけられた「教え」は今も自分の中に残り続けてる。
自分の「ありのまま」を受け入れるにはまだまだ時間がかかりそうだけど、でも、このドラマを見てちょっとはその時間が短くなりそうな気がした。
顔が変わっても中身が変わらなければ意味がない。幸せにもなれないって気づくことができた。
今まで人間関係上手くいかないのは顔のせいって思ってきたけど、それプラス性格もあるんだろうなって。だから内面を磨いて、中身だけでも素敵な人になりたいなって思えた。
私や海根さんのような思いをする人を少しでも減らしたいし、これからルッキズムが消滅するような世の中になればいいなとも思う。何事も言葉選びと、受容の心が大事。
今回ネトフリに入ることを決めて、TikTokの切り抜きでたまたま見たこのドラマに出会えて良かったです。
周囲が変わるのはもちろんだけど、同時に私自身も間違った考え方を変えなきゃいけないなと思いました。
なんだか、第2の人生を歩めそうな気がしました。
見てない方はぜひ。
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