輝くものが目につくだけで

焦るという感情は大人になってかなり高まった。いや、ソレを煽るような情報を見てしまうからこそ今の現状から逃げ出したいとか、変わりたいとかの思考が沸々と出ていく。

今の世の中、若い人が活躍している姿よく目にする。YouTuberとかSNSとかで高校生とか20代前半から、インフルエンサーになっている人がいたり超有名人になっている人が何処にも存在する。そしてキャリアを考える自己啓発も多くなった。書店に行けば、新刊として山積みになっていたり、何か動画を見ていれば関連として1つ、２つの動画が出てくる。

好きなことをしろ、自分の人生を無駄にするな、挑戦する……

僕のような人は人生…物事にすぐ不安を感じてしまい、定期的にそう言った動画を見て心を癒す。もう、娯楽で癒すというよりか自己啓発動画…いわゆる真面目系の動画を見ないと心が癒えないようになったのは、ちょっと寂しい。それに行動も特にすることなんて無いのだから、動画を見て癒されるという行為は何処か「痛み止め」を飲んでいるような感じだ。

『好きなことをしろ、自分の人生を無駄にするな、挑戦する……』

こういった話を自分と同い年ぐらいの人、さらには自分より若い人が言っているからこそ焦ってしまう。けれど、そういう人って全体の何%に位置しているのだろう。
目立ちすぎる明るい石だから、目がいってしまうだけで基本的には20代っていうのは、そこらの石ころなんじゃ無いだろうか。まぁ、いわゆる下積み的な感じで「光っていなくて当たり前だよ」っていう話。

すでに光っている人は本当に稀な存在なんだ。基本的には、いなくて当然…心はそれで楽になるかと言ったら自信を持って頷くことはできないのだけど、そこまで焦らなくて良いんだと思う。
20代…それっていうのは、基本的には下積みなんだ。輝いている人は全体の稀な人なだけ。
自分という存在はちゃんと磨かれているはずと思いつつ、僕はやっている創作を続けていこうと思う。