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普通のレンズでは不可能な被写界深度を操る楽しみ

Nikon Z 6Ⅱの高感度耐性があってこそ楽しめる夜のミニチュア風街角スナップ。35mm単焦点の画角の中で、どう構図を作り、どこにピントを合わせて風景をミニチュア風にするか?。これをブラブラ街を歩きながら突き詰めていると時間があっという間に過ぎる。
 ただ、見栄えに定評があるNikon ZのEVFをもってしてもピント位置を理想の位置に合わせるのは至難の業。もちろん中央のピント位置は把握できますが、このEdgeというレンズの線上にピント位置が来るという特性上、どのラインをはっきり見せ、どこをボカすかのコントロールはEVF上では厳しい。
 メンドクサイ話ではありますが、狙い通りのミニチュア風表現にするには、撮影画像を拡大して理想のラインでピントが来ているか確認しながら撮影することが必要だと感じている。絞りを絞ればピント位置も広がるので、絞りでコントロールしたくなりますが、昼間は通用しても夜の撮影ではシャッタースピードが稼げなくなるので手持ちでは厳しい。
 個人的には街角スナップで三脚を立てるのは邪道。写真を撮ってるのがわからないくらい、さりげなく撮り歩きたい。前に後ろに、右に左に、レンズのチルト量を深くしたり浅くしたりして被写界深度をいじくりまくる。撮ることがこれほど楽しい撮影は、このレンズにしかできない楽しみであります。


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