グッズ厨を辞める。

タイトル通り、私はグッズ厨を辞める。

私(女、25歳、大卒会社員&派遣ダブルワーク(派遣は辞めた理由は下記)、地方在住、彼氏無し、貯金無し)

グッズ厨とは色々各自の定義はあるが、私自身約4年間推してきて持っているグッズを全て数えてみた。

・缶バッジ(等身・SD合わせて)2585個

・ラバーストラップ365個

・アクリルスタンド(等身・SD合わせて)286個

・コースター、ブロマイド等紙類3451枚。

・CD・DVD総枚数(イベント・ライブ抽選があるため積んでいる)250枚(※布教のため無銭で配ったりや友人の推しジャンルと交換しているためもっとあったが今手元にあるのが)

他にもアプリ課金やカフェやコラボドリンク、コラボ遊園、ゲームセンターで取ったぬいぐるみなどに使ったお金もある。また自力では手に入れられず転売やお店で定価以上で買ったのもある。交通費や梱包費を考えると総額300〜400万くらいという所だろうか。大学生の時に推しに出会い、社会人になってバイトの時の何倍ものお金が入ってくるのでグッズに注ぎ込むようになってしまった。

辞める理由は以下に書いてみた。もしオタクでどうしていいか分からない人が居たら読んでみてほしい。

1.トレーディンググッズへの疲弊

私のようにたくさん集める人は分かるだろうけど、大量に買う。しかしバラで買うと物欲センサーと言うのか開けど開けど推しが出ない。言い方が悪いが推しが高レートだと交換が決まらない。枠を決めないで買った場合1つも交換が決まらない事もあったし集まった推しより迷子が多い時もある。

交換をするし約束もするが約束をしていたとしても発売日にアカウントごと消えたり、理不尽な理由で交換ができなくなったと言われる事もある。地方在住だと発売日に届かず交換のスタートに遅れる。よくTwitterに張り付いていて「○○ 交換」で自分しか検索ワードに引っかかってない時もあった。

またフォロワー達も買うタイプに囲まれているので、自分が好みの柄でなくても周りが好みの絵柄の場合ある程度買わないと、もう次はお取引してくれないかもしれないという焦りを感じる。また「○○○○くん(推しの名前)の安定さんは限界オタクちゃんって決めてるから〜」と言われると最初は嬉しかったのだがだんだん重荷になっていったのも事実である。

周りと合わせる必要はないのに合わせてしまっていた。自分のペースで買うことが出来なくなってしまった。

2.交換・お取引疲弊・お取引トラブル

1と似たような内容になってしまうが交換もお取引も別でお金がかかる。梱包費や、手渡しの場合交通費もかかる。また1と少し被るのだが、最近よくTwitterでお取引の不満や注意喚起をよく見る。中にはそんな事で？とか注意喚起している方の方がおかしくないか？とか思うし顔、住所、電話番号まで晒されているのもみた事ある。梱包や発送方法にも色々個人の希望・主張はあるのは分かる。しかしそれにそぐわない、また言わなくてもしてくれると思っていた等で晒されると言うのはリスク・ストレスが大きすぎる。

また私自身も経験したのだが、偽物・偽造物だ。2次元オタクなら分かってくれると思うが、特典という物がある2000円ごとだったり5000円ごとだったり。特典の方が欲しくて欲しくもないグッズを買ったりする事もある。最悪の場合グッズラインナップに推しが居ないのに特典には推しが居る。ふざけるなと思いながら買う。(買うんかいって思うかもしれないが買うのがオタクだ)

そういう時に特典のみでメル○リやオタ○ートなどで出品されると買う人もいると思う。私がそうだった。そして高額購入したものが偽物だったのだ。問い詰めてもフリマアプリ性質上届いたらもう取引完了するしかない。問い詰めても運営は対応をしない。お客様同士で折り合いをつけろという。本当に転売ヤーに有利なフリマアプリだと思う。この問い詰めている時に自分は何をやっているのだろうと心が折れた。

こんな事が重なりお取引・グッズ購入をしたくなくなってしまった。

3．私が私が精神で推していると気付く

私は夢女子ではないが私が1番応援しないと、私が1番のファンになりたい。私以外のオタクに推しの特に好きなビジュのグッズを取られたくない。直筆サインやレアグッズはメルカリオタマTwitterラクマ…などなどひたすら張り込み転売価格で購入した。転売してくれてありがとう手に入って嬉しいという境地まだ来ていた。ずっと頭の中では2次元本人が書いている訳ない誰かアルバイトだったり社員さんが書いてるんだっていうのは分かっているが自分以外のオタクには多少無理しても、また来月派遣を増やせば良い。死んでもとられたくない気持ちが強かった。

「今回の撮り下ろし描き下ろしかっこいい(；ω；)可愛い(；ω；)好き(；ω；)」とTwitterで騒ぐが、

頭の中では「このビジュなら結構積まないと手に入りにくいだろうな、このビジュならまぁ10箱くらいすればいいか。あの低レートと一緒の箱かよ最悪。仲良しさんと箱分かれた枠探すのめんどくさ」

と推しのため推しが好きではなく自分の使命感自分の満足感の為にグッズを集めてしまったり、推しやキャラクターを金額換算してしまうようになり純粋にコンテンツを楽しめなくなった。のめり込み方を間違えた。

4．友人達と差の実感

結婚式に呼ばれると約3万円は飛ぶ。グッズ厨だとアルミやチェキブロマが何個買えるか計算するだろう。

結婚式のお色直しや二次会の移動時間等の空いた時間になると彼氏は？いつまでに結婚するか決めないと！○○ちゃんはもうすぐ結婚らしいよ！子供産まれた、GUC○I・サン○ーランのバッグ(20万越え)買っちゃった！など普段オタクの友達としか話さない私にとって現実を見る1日になるのだ。私が必死に働きグッズをかき集めている間に周りは人生を進めている。集めた外で持てないようなアルミの痛バを作り出している時に可愛いブランドバッグを買っている。(金額は私の痛バの方が高い)どう考えても持って外を歩けないようなバッグを作るより可愛いブランドバッグの方がいいなと思った。

5．体調を崩す

2月ごろに推しイベがあり絶対何がなんでも1位になると決めていたので貯めていた有給をぶっ込み

毎日2時間睡眠(0時〜2時)、昼寝1時間(13時)の3時間しか寝ない。普通の生活をしている人と差を付けられる2時から6時、9時から11時、14時から0時はぶっ続けてやっていた。

またそのイベが始まる前にスマホを1台増やし、誰からも通知が来ないような(音ゲーなので通知で止まってしまうため)そのアプリのためのスマホを作り元々使っていたスマホはTwitter以外は電源を切り誰とも話さない、食べ物も片手で食べれる物主にパン、お風呂も浸かるとロスなのでシャワー。トイレ以外立たない座りっぱなしの生活を約10日間した。念願の1位になれたがもちろん体調を崩した。元々仕事＋ダブルワークをしていたので多少体調が悪くても病院に行けていなかった。自律神経失調症、過敏性腸症候群だ。どちらも不眠やストレスからくる症状らしい。今10月だがまだ治っていないしこれから一生付き合っていく可能性もある。医療費もかかるし、こんなに自分をすり減らしてまでやるべき事だったのかと本当に後悔している。

6.こんな風な私を推しが見たらどう思う？

これが1番かもしれない。友人に、すごいね！そこまで頑張るって事は推しさんはそういう事されて喜ぶタイプの子なんだ？といわれた。

この言葉が引っかかって家に帰って、まてよ…私の推しは完璧主義の極め体質だけど、自分のためになる事、成長に繋がる事だけ極め体質だな、仲間の事気遣ったりトレーニングもしてプロ意識も高くて、、、、毎日残業してそこからダブルワークして体もボロボロになりながらお金稼いで無我夢中に本質(好きという感情)を忘れて集めている私の事どう思うんだろう。気持ち悪い人間として無理だって思われるんじゃないか。と本人に聞け無いけど嫌われる、嫌いなタイプであろうという確信があった。

つらつらと書いてきたがこれが私が降りようと思った理由だ。これからは今まで大事にできていなかった自分の体、自分が直感でやってみたい事を、2次元以外の趣味を見つける事を優先しようと思う。他にも転職だったり、デパコスに挑戦したり、ダイエットだったり、引っ越しもいいかもしれない。

手元にあるグッズは1つずつ袋に入れてスケルトンボックスに閉まった。捨てるのか手放して他の方にお譲りするかはまだ決めていないというか頑張って集めた物なので愛着がすごい。まだどうしていいか分からない。必死に集めた自分も自分だから否定はしたくない。こういう時もあったな〜って笑えるようになりたい。その時にどうするか決めよう。

アニメや乙女コンテンツ自体は自分の人生の中で必要な物と言い切れるくらい大切なものだから完全にキッパリさよならする事は出来ない。けどこの4年間から学んで変なのめり込み方をせずに一視聴者として、今後グッズを買うとしても自分を見失わない程度の量で大切にしたいと思う。純粋にコンテンツ自体を楽しめるようになりたい。