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楠栞桜の炎上後の対応について

2020年8月にドルアンec騒動と呼ばれた匿名掲示板での悪質な書き込み疑惑、麻雀におけるゴースティング疑惑等で大きく炎上したVtuber 楠栞桜氏。
本note執筆現在、氏は今なお活動休止中である。

ドルアンec騒動の概要については以下のnoteが詳しい。

筆者の個人的見解としては疑惑については限りなく黒に近いと考えているが、一応、氏の声明も考慮して匿名掲示板への書き込みについては真偽不明と置く。
(ゴースティング疑惑については現時点でも氏からは何の声明もなく、本noteでも特に言及しない。)
しかし疑惑の真偽に関わらず、氏の炎上後の一連の対応には不信感を覚える、或いは不誠実だと感じる対応があまりに多いと感じている。

本noteはそうした対応を筆者なりに記載するものである。氏に関する既存のnote記事にて既に述べられている内容との重複もあるやもしれないが、あくまで掲題のまとめとしてご覧頂ければと思う。
基本的には概ね時系列になるように記載している。また、氏の対応そのものに関しては事実に基づいた記載を心掛けたが、上記に述べた通り筆者が不信/不誠実だと感じた対応をまとめたものである以上、筆者の個人的印象や若干の考察を含む点はご留意頂きたい。
もし筆者が汲み取れていない事実やそれによる思い違い等があれば、コメントでご指摘頂けると幸いである。


YouTubeアーカイブコメントの大量削除

2020年8月14日、氏のnoteから流出したIPアドレスとecと呼ばれる匿名掲示板書き込み人物の書き込みに用いられたIPアドレスが一致することが判明し、Twitterをはじめとするネット上では氏に対する批判・非難の声が高まった。これを受けて氏は、以下のツイートにより匿名掲示板への書き込みは否定するも、当日予定されていた配信を急遽中止し、家族と話し合うと発表した。

家族会議の最中であろうその時、Vtuberの炎上時にはよく見られる現象であるが、氏のYouTubeチャンネルにおける最新の動画には批判的コメントが殺到した。同時に、そうしたコメントはどんどん削除されていった。
飛躍なく考えるなら、コメント削除はチャンネル管理者である氏によって行われたものだろう。(氏の活動を裏方で支援する第三者によって行われた可能性もあり得るだろうが、その場合も基本的には氏の代行と見るべきだろう。)
批判的コメントを肯定するものでもないが、ドワンゴ主催の案件も含めた当日予定の配信を急遽中止し、家族会議と称してやることがコメントの大量削除とはいかがなものかと思ってしまった。案の定、コメント削除そのものを批判する新たなコメントも噴出する始末であった。

氏はこの3日後に配信を再開するのだが、やはり配信再開後の動画にも批判的コメントは殺到した。そして同じように、多くのコメントが削除された。
氏の活動休止後もコメントの削除は続いていた。


ecに対する措置ができないことを公表

上述の家族会議が終わった後であろうか、氏は以下のnoteにより改めて匿名掲示板への書き込みを否定し、アンチに対する法的措置を示唆する声明を発表した。

また、以下のツイートによって法的措置の対象者について言及した。

このツイートを見ると、ecに対しては実害が無いために措置は難しいと言っているように読み取れる。少なくとも、騒動の原因であるecに対する措置よりも疑惑の流布拡散を行う第三者への措置を優先しているように見える。

ecの書き込みをここで例示することは控えるが、確かにecは、”楠栞桜に対する” 誹謗中傷等の悪質な書き込みは殆どしていない。この事実を以って本当に氏からecへの開示請求等を行えないのか、筆者には分からない。
(個人的には、ecによる実害は氏に対する書き込み内容がどうこうというレベルに収まるものではないと感じるが。)
しかし、実際に氏からecに対する法的措置を取れないとしても、そのことをわざわざ公表する必要はないと感じる。ecを安心させることになってしまうからだ。
氏の声明からはecという正体不明の存在に対する警戒が明らかに抜け落ちていた。その理由は果たして。


配信の再開に関して

上記の氏のnoteでは、ecによる書き込みは氏によるものではなく、また氏の家族によるものでもないと述べられている。
そして、ecとのIP一致が判明した3日後に氏は配信を再開している。以下のツイートによると配信場所を変えていたようだ。

ecは氏本人もしくは氏に相当近しい人物でないと現実的に困難と思われる多数の書き込みを、氏のnoteから流出したIPアドレスと同じIPアドレスで行っていた。
ecが氏でもその家族でもないのなら、現実的かどうかは置いておいて考えられる可能性としては、長期間に渡ってほぼ常時、氏の自宅PCをクラッキングしていた極めて悪質なネットストーカーといったことになるだろう。
氏からすれば怖くて仕方がないはずだ。自宅環境の盗撮や盗聴をされている可能性すら考慮すべきだろう。自宅近郊に潜伏され物理的な監視をされている可能性だってゼロではない。配信どころではないはずなのだ、本来は。
にも関わらず、氏はたったの3日で配信を再開した。僅か3日で配信場所やPC等の配信機材の準備を行えるものなのかも正直疑問だが、そもそもecに対する警戒心があまりにも稀薄ではないだろうか。
まるでecによる被害は発生しないことを確信しているかのような。


活動の休止に関して

配信再開後2回の配信を経て、氏は以下のnoteにより活動休止を発表した。

曰く、不正アクセスや自宅を特定しようとする人物がいることを理由に、身の安全を優先して活動を休止するとのことである。
活動休止理由としては一見妥当なように思われるが、上述のように氏は、極めて悪質なネットストーカ―ecによる被害には構わずに配信を再開しているのである。その点も踏まえるとやはりそもそもの危機感の無さ、そして講じる対策への一貫性の無さを感じざるを得ない。

不正アクセスについては下記でも言及するが、本note執筆時点で氏の住所や個人情報の流出は確認されていない。本当に不正アクセス犯や自宅特定犯は存在していたのだろうか?


不正アクセスに関する情報公開

不正アクセスの証拠として、氏は以下のツイートにてパスワード再設定通知メールのスクリーンショットを公開した。

パスワードの再設定手続きはログイン前に行う操作であり、厳密には不正アクセスではなく不正アクセス未遂であろう。(だからと言って褒められた行為ではないが。)
穿った見方であることは否めないが、公開されたスクリーンショット程度のものはいくらでも自作自演が可能な内容である。そうでなかったとしても、このような情報公開を弁護士や警察といった専門家が許可するとは到底考えられない。長じて、本当に専門家の支援を受けているのか(いたのか)と勘繰ってしまう内容である。


YouTubeチャンネル登録者数の非表示

活動休止から数日後、氏のYouTubeチャンネル登録者数は非表示となった。
炎上したVtuberが一時的にコメント欄を封鎖したり高評価/低評価数を非表示にしたりといったことは度々見受けられるが、チャンネル登録者数の非表示は例を見ないように思う。それ自体一概にいい悪いで片付けられるものではないが、筆者個人としては愚策であったと感じる。
ecとのIP一致判明後、氏のYouTubeチャンネル登録者数は減少傾向にあった。そのことをアンチや野次馬に揶揄されるのを嫌がっての対応だったのだろうとは思うが、無実なら毅然としていればよかったのではと感じる。少なくとも筆者は毅然としていて欲しかった。
綺麗ごとが過ぎる言い方かもしれないが、あの状況下にあってのチャンネル登録者数は、見方を変えるなら氏を信じて応援を続けてくれるファンの総数である。減少傾向にあったからといって非表示にすることは、そうしたファンに対して不誠実ではなかっただろうか。
YouTubeの動画コメント削除等もそうだが、この期に及んでの秘匿行為は悪印象と思わざるを得ない。アンチや野次馬に減少を揶揄されるのがそんなに嫌だったのだろうか。


各種案件の終了/降板に関する声明の放棄

雑誌「近代麻雀」における氏の連載、及び氏を題材として予定されていた新連載、「まいてつ」の楽曲カバー企画、雀魂公式配信「てん×くす」といった氏に関する各種案件は、軒並み終了/氏の降板となった。

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これらに対して氏本人からの明示的な声明は無かった。前世では所属企業における運営の報連相不足を涙ながらに告発したにも関わらず、である。


スキャンダルを扱った記事への問い合わせ

かと思えば、自身のスキャンダル記事を扱った雑誌「月刊麻雀界」に対しては画像著作権について氏本人から問い合わせを行っていたことが判明した。

上述の案件終了/降板に関する声明のような本来果たすべき説明責任を放棄し、裏では自身の不名誉に関わる記事に対してコソコソと問い合わせを行っていたのだ。これには姑息な印象を抱かざるを得ない。


Cottageとの関係性

Cottageとは、楠栞桜氏が運営に関与しているのではないかと疑惑されている2019年後半に設立されたVtuberグループである。

氏が関与していると思われる根拠としては、

・Cottage運営がCottage所属メンバーの配信中にコメントをした際に誤って個人アカウントでコメントをしてしまい、そのアカウント名から、楠栞桜氏がVtuber活動開始以前から親交のある人物と思わしきことが判明している。

・氏がとあるCottage所属メンバーのYouTubeチャンネルに何故かログイン可能である。

・とあるCottage所属メンバーのnoteから流出したIPアドレスが、何故か氏のnoteから流出したIPアドレス(=ecのIPアドレス)と一致している。

等がある。

氏の炎上が収まらない中、Cottage運営は突然以下の声明を発表した。

(画質が悪いため画像も添付)

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知人とは一体誰なのか?
資金援助を受けていたにも関わらず報酬を支払わないとは?
何故所属メンバーのnoteのIPが氏のそれと一致していたのか?


ニコニコチャンネル「しおるーむ」に関して

「しおるーむ」とは氏が開設していたニコニコチャンネル(niconicoが提供する動画・生放送・ブログ等を配信できるコンテンツプラットフォームサービス)である。しおるーむは有料会員制で、開設後は月1回は配信を行うことを公約として運営されていた。

そんなしおるーむだが、炎上後の9月には配信が無く、またそのことについて氏からは何の声明も無かった。あの状態で配信を行えたとは流石に思わないが、できないならできないで何らかの声明を出すことがサービス提供者としての責任であったのではないか。

また、上記配信が無かったことを受けて会員費の返金を要求したユーザの公開情報によると、ドワンゴからも連絡が付かない状態が続いていた模様である。

(上記note記事からの引用抜粋)
担当さん「チャンネル運営元のオーナーに連絡取れないの……無断で教えられないし……だから連絡取れるまでもうちょっと待って?おねがい!」

取引先企業からの連絡を放置していたと考えると、基本的には好印象を抱くことはできない。もっとも、後述するその後公開されたしおるーむブロマガによると詳細な時系列は不明だが氏は入院をしていたらしく、それ故のことであったのかもしれないが。(しかし最終的には連絡は付いたようである。)

その後11月よりしおるーむブロマガが数度アップされ、クリスマスには配信も行われたが、いずれに対してもツイッター等での告知は一切無かった。

そして最終的に、2021年2月末にしおるーむは閉鎖することとなった。しおるーむブロマガで日程の告知はされていたとはいえ、当日告知等は一切無かった。閉鎖当日は閉鎖を悲しむファンのツイートも散見された。


さて、上述の案件終了/降板に関する氏本人からの声明が無かったこともそうだが、何故氏は頑なに諸々の連絡をしなかったのだろうか。
これについては、しおるーむでのクリスマス配信によって氏が述べた以下の一言が思い浮かぶ。

(上記note記事からの引用抜粋)
正直別に、twitterもtweet出来るんだけど……あの~……学校と一緒、三日休んだら四日目から何tweetしていいか分かんなくなっちゃって

気持ちは分からないでもないが、4日目も休めば5日目も休みたくなってしまうだろう。どこかで重い腰を上げるしかないのだ。責任を持つならば。

人任せではなく氏自身がやるしかない。そのことを個人勢である氏は誰よりもよく分かっていると思っていたが。


私書箱の閉鎖に関して

氏はファンレターやプレゼントの受け取りのため、私書箱を開設していた。
私書箱とは郵送物の代理受け取りをしてくれるサービスで、利用することで個人の自宅や事務所の住所を直接公開することなく郵送物の受け取りが可能となる。

ファンレターを送り続けていたファンのツイートによると、2021年6月中旬頃に私書箱宛の郵送物が返送されるようになったことから私書箱の解約がされていた模様である。

私書箱の解約(閉鎖)については、前年のクリスマスに行われたしおるーむでの配信内で閉鎖する方向とすることが語られていたようだが、改めての正式な告知等は一切無かった。

また、これは知る人は少ないのではと思うが、私書箱での郵送物受け取りに関する詳細等が記載された氏本人投稿のnote記事が同時期に人知れず削除されていたことが確認されている。
氏による以下のツイートに引用されているnoteがそれであるが、URLを踏んでも現在は記事が削除済であることが分かる。

以下の画像はwebキャッシュのスクリーンショットだが、これを見ると6/22時点ではまだ残っていたことが分かる。

画像2

以下は7/3時点で取得されたWeb魚拓であり、こちらでは既に削除されていることが分かる。
https://archive.ph/bs6z2
このことから、6/22から7/3までの間に削除がされたものと思われる。私書箱の閉鎖がされた時期と概ね一致する。

活動休止に伴い私書箱を閉鎖することも、それに伴い意味を成さなくなった関連note記事を削除することも、それ自体は悪いことだとは思わない。しかし、コッソリとnote記事の削除をするくらいなら、やはりファンに対してそれなりにきちんとした告知のひとつがあってもよかったのではないかと思う。健気にもファンレター等を送り続けていたファンは知らされぬ閉鎖に果たして何を思ったか。


YouTube SuperThanks機能の有効化

2021年7月にYouTubeで追加されたSuperThanks機能が氏のYouTubeチャンネルにおいて有効化されていたことが、奇しくもecとのIP一致判明から1年後の2021年8月14日に発覚した。SuperThanks機能とは、動画に対する投げ銭を受け付けられるようになる機能である。

SuperThanks機能は基本的にチャンネル管理者が手動でONにしないと有効化しない機能なことから、氏本人による干渉は確定的と考えられるが、活動をしないのにお金を貰うのは嫌だからという理由でしおるーむを閉鎖したことと大きく矛盾する印象である。

さらに、チャンネル下のパワプロ配信動画がFallGuys配信動画等の他の動画と異なりコメント承認制になっていることが判明している。
コメント承認制とは、投稿したコメントに対してチャンネル管理者からの承認を受けないとコメントが表示されない(他ユーザから確認できない)状態設定のことである。
これにより、通常はSuperThanks機能により投げ銭をするとコメント欄に投げられた金額と共に表示される専用コメントが、他ユーザからは確認できない状態となっている。
パワプロはコナミ社の配信規約上は個人の収益化はNGとされていることから、SuperThanks機能による収益授受を秘匿しているかのような印象を禁じ得ない。

これらの事柄は当時、いくつかの大手まとめサイトにも即日取り上げられるなど、それなりに話題となっていた。
正直言って筆者には理解不能な行動であるが、何故このような行動を起こしたのかを何とか思案すると、以下のようなところだろうか。


単純に収入を得るため
収入に関わる機能のONである以上、短絡的ながら妥当性はあるだろうか。しかし、この期に及んで果たしてどの程度の収入になるのかという点で手段の有効性には疑問が残る。批判やイメージダウンを覚悟の上で集金するのならば、メンバーシップでも始めたほうがよかったのではと考える。

現状況下で投げ銭をしてくれるほどのファンがどれだけいるのかの確認
些か深読みが過ぎる気がしないでもないが、いわば一種の観測気球だったのではないかという推測である。その多寡によって今後の行動方針を見定めるつもりであったのだろうか。

深い理由はない
通知が来たからONにした。使えるようになった機能だからONにした。ただそれだけの理由ではないかという推測である。正直身も蓋もないが、ここまでで述べてきた氏の対応におけるある種の投げやりさを鑑みると、このような可能性も考えられるか。


仮に上記のようなところだとするならばいずれにしても酷い話ではあるが、その動機・目的の真相はいかに。


おわりに

以上が、疑惑の真偽に関わらず不信/不誠実だと筆者が感じる楠栞桜氏の対応である。総じて潔白なイメージとは程遠い印象であり、ある意味では一貫性を覚える程である。

氏が今後どのような行動を起こすのか、もとより行動を起こすつもりがあるのかも定かではないが、疑惑の真偽はさておくとしても、これ以上ファンを失望させて欲しくないものである。

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