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お生まれになりました

轢かれたはずの泡沫たちとたのしくしゃべる
明日があると賛美歌を
あたたかく照らされた教会でうたう日です。

蝋燭は人数分だけ照らされています
あなたのために歌います、と
スペクトルで溶かされる気持ちを感じる
蝋燭がひたたる懐古主義なのだ。

あなたはいうのですよ、
100年で彩られる豊かな風景は情報過多である

曖昧な雨の中虹がとおりすぎる
そんな時にさ、沸騰した気持ちはクレヨンで赤く塗られてしまったんだ
いつまでも おままごとたのしかったよ
でもね、でもクリスマス歌う時
そんなの要らないってさ お母さんいつまでも泣いているんだ。
まだ終わってくれやしないその歌のように
美しくあるべきなんだと言っている気がしてるんだ。
こんな日でなんで生きたいなんて聞かなくてもいいじゃないか。どう生まれて何次元でいるのかなんて君は意識して生きているのかい?

クリスマスは特別な日だよ。元々さ。
よく見てみなよ、そのイルミネーションの中に私達はいないから。

そのうち坊やは攫われたよ 海の底まで奥深く
今日はもう泣き止んでおくれ

僕はさ、今でも君から貰ったクレヨンで
また赤く太陽をなぞる
だからさ、いつまでもそのお人形を愛しておくれ


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