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いつかの記憶と現在

なんでもない日々の
なんと楽しくて幸せで健康であることか。
大好きな部屋(賃貸)で「ああ全てがいいなぁ」と満足している。

コロナは収束していないし、
戦争だって起きている。
明日どうなるか分からない、だから本気で楽しもう。
本当に、一瞬で溶けてなくなっているかもしれないという現実がある。
好きなものを食べて、したいことをして、大切な人たちと会話して。
自暴自棄になるのではなく、あったらいい未来の為にこうして生活をしている。

虫喰いの手袋にダーニングを施した。
まだ夏だって来ていないのだけど、寒くなったら使いたい。
少し先の楽しみを作っておくのは、充実した日々への貯金のようなものだ。

昨日摘んだヨモギをどう夕食に活かそうかな。
ヨモギ餅か天ぷらか。
月末で食費は底をつきそうだけど、工夫して乗り切るのもまた楽しい。

一年前、何をしていて、何をやりたいと思っていたんだっけ?
常に意識するのも疲れるけど、ログを取っておいたほうが見返せていい。

                *

八ヶ月前の下書きに入っていた記事。
ずっとnoteを開いていなかった。
トラからウサギに変わっても、わたしはそのまま。
そのままだということを、幸運であるとも思う。

初夢は、今年初めて見た夢のことを言うのか、元旦に見た夢なのか、それとも12月31日から元旦にかけて見た夢なのかは知らないけれど、私は支店の社員と一緒に働いている夢を見た。
本当に一瞬、話しかけていたところと、後ろ姿だけ覚えている。
そんな初夢も忘れかけていたのだけれど。

営業も終わって、トイレ掃除をしにいった時に、先輩が既に掃除を始めていて。
「遅くなりました、私もやります」
『いえいえ一人で大丈夫ですから、お任せあれ』
「…じゃ、これだけ」と私が動こうとした瞬間
『あの、こんな所ですみません』
「どうしました?」
『個人的な話なのですが、来月で辞めることになりまして…』
「嘘でしょー!!!」

あまりのショックにタメ口になってしまった。
現実を見たくない・認めたくない人間は、両目を両手で塞いで現実逃避するって身をもって知った。叫ぶと同時に目を覆った。

先輩が話していたこと、ぼんやり覚えているけれど、悲しくて涙が止まらなくて、現実じゃないみたいで思い出したくない。

ずっと一緒に働いていけると思っていた。
あと何年かしたら、先輩が中心となって業務を進めていくと思っていたし、それを私が一緒にやるんだって思っていた。

永遠なんて無いのは分かっているつもりでいた、本当に私は間抜けだし馬鹿だ。先輩と一緒に組んで仕事をしてみたかった。
私が一番辛いときに、もっと大変な仕事を抱えた先輩が助けに来てくれた。優しさに涙腺と精神が崩壊したことも既に思い出。

最後のお別れの日、泣かないでいられる自信がない。
私はどんな顔をしたら良いのだろう。






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