従者旅日記 時が止まる昭和古都「中野」
新宿駅からおよそ8分、かの地は「サブカルの聖地」と呼ばれる場所、中野である。線路には陽炎がたゆたう午前11:30。日差しは暑く人々を照りつけ時折吹く風が清涼感を誘う。中野駅を降りて改札を抜けると、目の前には商店街の入り口がある。まるで獲物を誘い込む大きな口の如くそこにある入り口を入れば、どこか懐かしい雰囲気のアーケード街がある。最近のお店から老舗の面持ちで佇む寿司屋まで、今昔入り交じる空間が広がっていた。アーケードを進んでいくと繋がるように入り口がある大きな商業施設、そう、「