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【北京大学】オンライン期末試験体験談<トラブル・対策>

早稲田大学国際教養学部3年のジンと申します。

先週まで北京大学に留学しておりました。

去年の9月からの留学なので、北京大学の通常の(オフライン)期末試験は一回経験しております。

オンライン授業体験談はこちら:【学生視点】北京大学、オンライン授業10週目に突入!どんな感じなの?

以下、ご参考になりましたら幸いです。

1.テスト形式

1.1 テスト時間

通常の期末試験と同じく、二時間

1.2 どんな資料でも持ち込みOK

電子資料・検索エンジンの使用も自由。

(学生さん、Ctrl+F/Command+Fを使って必要な箇所を効率よく探しましょう。)

最初は「紙の資料だけOK、スマホのカメラで監視する」にしようとしてた先生がいたが、学生が「図書館がまだ開いてないから難しい」や「プリント代が高い」と抗議した結果、数時間後、「どんな資料でもOK・監視なし」に変わった。

1.3 問題形式

調べても出てこない(人に聞いても意味がない)、もしくは問題が多すぎて調べる余裕があまりないように問題を作る先生が多かった気がする。

また、問題用紙のPDFにセキュリティ(保護)を設定し、コピーを禁じた先生もいた。

選択式問題ゼロで、論述問題ばかりだったので、カンニングは不可能に近いと感じた。

(剽窃チェックもされる)

例:
・授業で話した具体的な内容 系(検索しても出てこない)
・自分の言葉で書かないといけない系(「あなたにとって、○○とは何か?」、「あなたの経験を踏まえて~」)
・「未来を予測せよ」系(「来年行われる○○会議では、どんな話題が上がり、どんな結果になると思う?」)
・「以下の文章を分析せよ」系

1.4 手書き?タイピング?:科目による
手書き:学生が解答を紙に書いて、終わったら写真を撮って・スキャンして、解答をアップロードする。

そのままだと写真の順番が分からなくなるので、ページ番号をふるよう、もしくはワードを作成し、撮った写真を順番に挿入をするようにと指示された。

手書きのメリットは公平性である。通常のテストはもちろん手書きなので、タイピング速度が成績に影響するはない。今学期だけタイピング速度が成績に影響することはおかしいという指摘がある。
デメリットは写真を撮るのに(スキャンをするのに)時間がかかるところと、剽窃チェックに手間がかかるところ。

また、画質が悪い場合もあるらしく、「文字が読めなかったら、もう一回写真を撮ることをお願いするかもしれないので、解答はすぐには捨てないで」と指示された。


タイピング:学生がワードに解答を入力して、保存してアップロードする。
タイピングのメリットは、剽窃チェックがしやすいところ。

事前に書いたものをコピペすること(これは許されることです)も簡単にできるので、人によっては解答の長さがかなり異なると思われる。

元々タイピングだったテスト、「留学生はタイピングが遅いので、手書きでもいいですか?」とリクエストする留学生が多かったためか、タイピングではなく全員手書きすることになった。

2.テスト問題の配布方法

LMSがダウンする可能性は高い。外部ツールの使用を(LINE、Slackなど)をおすすめする。

2.1 LMS

先生がテスト直前にテスト問題を載せたワードやPDFをLMSにアップロードする方法。(おそらく先生がテスト問題を事前にアップロードし、時間になったら表示される機能もあると思われるが…)

トラブル:
LMSへの負荷集中問題。直前になって先生や学生がLMSにアクセスできず、テスト開始5分前、LMSではなくWeChatとオンライン授業ソフト(ClassIn)で配布するという連絡があった。
(普段からの主な連絡手段がWeChatグループなので、この連絡もWeChatグループから来た。)

2.2 WeChatグループ

時間になったら、先生が履修学生全員が入っているグループにテスト問題を送る方法。

トラブルなし、デメリットなし。

配布方法と関係ないが、テスト中でも、グループチャットは重要なツールだと感じた。

テスト中の出来事:

先生がすでに全問3問が載っているファイルをグループに送ったのにも関わらず、テスト開始40分後、ある学生が突然「先生、第二問はまだですか?」というメッセージをグループに送った。彼のスマホでは、上半分しか表示されなかったことが判明。

グループチャットに送られた画像:

微信图片_20200624010412

これを見た先生は、すぐに第1~3問のスクリーンショットをグループに送って、解決。

3. 解答用紙の回収方法

3.1 LMS
普段のレポート回収方法と一緒だが、やはりテストの場合、学生は最後の5分間に集中してLMSにアクセスするので色んなトラブルが起こってしまう。

3.1.1 急にLMSにアクセスできない問題
→先生のメールに送るよう、指示された。

3.1.2 アクセスはできたが、アップロードが時間かかって間に合わない問題
→先生のメールに送るよう、指示された。

3.1.3 アップロードをしようとした後、ページを開けなくなり無事提出できたかどうかが分からない問題
この問題が一番多かったかもしれない。当時のグループチャットは、学生の不安の声で溢れていた。

→TAさんがすぐに、無事に提出できた人のリストを作り、エクセルファイルをグループチャットに送った。もし自分の名前が載っていなかったら、メールに送って、とのこと。


3.2 メール
学生が解答用紙や写真を添付し、先生のメールに送る方法。

LMSよりは安定だが、トラブルもあった。

3.2.1 大学メールへの負荷集中問題
メールが開けない、メールが送れない、アップロードが遅いなど。
→学生に、大学メールではなく、GmailやOutlookなど、個人用メールを使うようにと指示したほうが良いかもしれない

3.2.2 メールアドレス間違える問題
TAさんが学生に伝えたメールに誤字があって、その間違ったメールアドレスにメールを送ったらバウンスされ、焦る学生たち…

→確認すること!先生も学生も間違えることがある。

3.2.3 メールボックスがいっぱいで受信できない問題
(また、一定の時間におけるメール受信数の制限を超えてしまう問題)

ある先生が使用したメールは、3.5GBが上限で、200人以上の学生が写真付きのメールを送ったら受信の上限に達してしまった。
→送れなかった人はWeChatで送るようにと指示された。

上限を確認しましょう!

また、他のメールアドレスを持っていたら、
学生番号○○~○○はメールアドレスAに、○○~○○はメールアドレスBに送るようにと指示すればこの問題は回避できるはず。


4. その他の問題(学生側)

4.1 騒音問題
上の階が工事中で集中できないため、テストのある日は違うところで受けた。
朝8時半からのテストにも関わらず、早起きして移動しないといけないのは辛かった…静かな環境が羨ましい。

一回、「今日は工事やってないのか」と思って、家で受けてみたら、途中から工事が始まり…イヤホンをしてどうにか乗り越えた。油断は禁物!
学生さん!家がうるさかったら、耳栓は買っておいたほうが良いかもしれない。

4.2 ネット問題
ネットが不安定で、ぎりぎりまでメールにログインできなかった日があった。「さすがに7分あればメール一本は送れるでしょう」と思った私は、まさかのテスト終了2分前にやっとログインができて、1分前にメールを送ることになった。

学生さん!家のネットが不安定だったらテザリングの準備をあらかじめしておいたほうが安全かもしれない(なんで当時思いつかなかったんだろう…)。

(先生、多少の遅れを許していただけるとありがたいです!)

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以上、ご高覧ありがとうございました。
お役に立てれば幸いです。

私にできることがあれば、ご連絡ください。

cheongzhiyinあっとhotmail.com







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