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介護タクシー運行事業だけでは収入に乏しく倒れたら終わりの商売であることをかみしめる令和にて

介護タクシー乗務員・弁護士・とび職・美容師・整体師・電気工事士

一見なんの関連性もない職種にみえますが、その人の身体が動いている時間に対して報酬が支払われる いわゆる労働集約型産業と言われている点においてすべて共通しています。


病気やケガをすれば途端に収入が途絶えます。医療保険や貯蓄があれば数か月の生活も何とかなるやもしれませんが、所詮その場しのぎのものです。この仕事に携わって12年を経過しましたが、「俺、倒れたら収入無くなっちゃうんだなよな」という現実に突きつけられる時があります。


とつぜんですが、私は昭和53年生まれの昭和野郎です。時々、亡き親父の小言を思い出すことがあります。

〝努力に勝る天才なし 誰よりも身体に汗流して働け〟

でした。


昭和の親父の世代は身体させ動かせばガンガン稼げた。言い方悪いですが、言われたことだけやってても生活に苦労することはなかった。いまは違います。言われたことだけをやる・指示を待っている・苦手なことは一切手を出さない←こういう人は自己成長しませんから最低限のご飯は食べれるかもしれないけど精神的にも時間的にも豊かな生活は送れないと思います。


じゃあどうすれば豊かな生活が送れるようになるのか


言われたことの背景にある意図をくみ取って3割増しのリターンを与える
支持が出る前に周りの動きを読み取って自分なりの答えを示して動く
苦手なことにも一定期間は真剣に向き合って習得するまでやり続ける

このような姿勢をもって仕事に取り組まないと、豊かな未来は訪れないのだと思う。〝豊かな未来〟ってすごく抽象的な表現なんだけど、私なりに伝えるなら、

・休みたいと思ったときに休める環境を自分で作れる
・家族とゆったり過ごす時間を意図的に作れる
・月に一度はサッと海外に遊びに行ける

これらを可能にする稼ぎと時間の余裕を、自分のルールで創り出して決めていける未来と定義します。ハードル高いですけど。


そして、この双方の余裕を生み出すには身体に汗して働くことだけに捉われるのではなく、頭脳に汗を流すことに重きをおいて動いていかないと到達は厳しいなと噛み締めている現在です。


介護タクシービジネスは外出先バリアに悩む障がい者高齢者へ移動の快適と外出の喜びをピンポイントで提供できる素晴らしいサービスであり、私はやりがいと感謝に満ち溢れている毎日を送れています。


しかし、タクシーに乗せるまでの介助がともなうことや診察終了時間が正確に読めない事、運賃を頂ける対象者は1人から…という介護タクシーならではの制約を踏まえると、売り上げのアッパーラインが見えてきます。単価の高い貸切観光タクシーを提供しながらストレッチャー搬送も1人で請ける…なんてことはインポッシブルなのであります。

何度もお伝えしていますが、身体とクルマが1つしかない運行体制の介護タクシーですから、予約依頼が殺到しても対応できるお客様は一人/最大2人までですし、運賃を2人分いただく…なんてことは不可能なのですから。


やりがいには溢れているんだけれど、一般タクシーのように酔っ払いに絡まれることはないんだけれども、経費を支払ってローン返済して何とか生活はできるレベルに到達できるんだけれど、心の余裕は正直ない。なぜなら倒れたら終わりの商売だからです。


統計データがないので断言できませんが、私の経験も踏まえてお伝えすると介護タクシーの平均年商はおよそ240万円だと思います。月商20万円前後ということですね。


私の昨年の年商は


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