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「流産は私のせいなの?なぜ起きるのかわからない」妊娠したら一度は悩む 科学流産と切迫流産、稽留流産について


女性は悩みが多いいですよね、その中でも女性の体の変化が多くなるのは妊娠してからだったりすると思います。体の変化について行けずイライラすることも多い中でインターネットで調べていると「流産」というワードが出てきて怖くなってしまったり。。                    そんな方向けに「切迫性流産」「化学流産」「.稽留流産」について書いていきたいと思います。



1.切迫性流産とは

切迫流産とは、妊娠22週未満でそのままでは流産となる可能性がある状態を言います。流産とは違い、切迫流産は流産のリスクはあるものの、妊娠が継続できる可能性があります。

「流産」とついていますが、「切迫流産」は「流産のリスクが通常より高い状態」という意味で、まだ妊娠が継続している状態です。

切迫流産の主な症状は性器出血で、出血量が多く腹痛を伴うほど、流産に進行する可能性が高いと考えられています。一般的に少量の茶色~黒っぽい出血だけで腹痛がなければ、完全に流産となる危険性は低めと考えられますが、赤く、普段の生理の量くらいの出血が継続したり、強い腹痛を伴う場合には、流産となる危険性が高めと考えられます。

ただし、切迫流産全体では、90-95%程度が正常の妊娠に戻ると言われています。

2.なぜ切迫性流産が起きるかのメカニズム

絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)
赤ちゃんがママのお腹(子宮)に着床するときに赤ちゃん側の絨毛膜(じゅうもうまく)という部分とママの子宮側にある脱落膜という部分の間に血液が溜まってしまい、赤ちゃんとママの子宮側が上手く密着できていない状態です。なぜ、ここに血液がたまってしまうのか原因はわかっていません。

3.化学流産とは?

妊娠4週から妊娠6週くらいまでの超初期段階に妊娠検査薬を試したら陽性だったけれど、数日後に生理が始まったというケースや、陽性が出て産婦人科を受診したところ、赤ちゃんを包む「胎嚢」が確認できず、数日後生理が始まることがあります。血液中または尿中のhCGというホルモンが陽性になることによってのみ妊娠と診断され,通常の妊娠に移行しないような場合を化学流産といいます。化学流産は、受精卵が着床したころの早い段階で起こる流産で、生理と区別できないことがほとんどです。

 化学流産はなぜ起こるの?原因は?
化学流産が起こる原因ははっきりとわかっていません。妊娠初期に起こる流産は、多くが受精卵の染色体異常によるものですが、原因が特定できない場合もあります。また、ママが何かをしたから、何かをしなかったから流産になるということはありません。それは、化学流産も同様で、決して自分を責める必要はありません。

5.稽留流産とはなにか?

稽留流産はほぼ無症状で、自覚できる前兆のようなものもほぼありません。基本的に超音波検査で胎児自体やその心拍が確認できない場合や、妊娠週数に対して胎児の成長が遅い場合などに、稽留流産が疑われます。ただし、胎児の成長が遅いのは、排卵の遅れによって、最終月経からの週数よりも実際の妊娠週数が少ないからという可能性も考えられます。

もし、正常に妊娠しているのに稽留流産と診断されて、すぐに子宮内除去手術を行ってしまうと、せっかく育つはずだった命が失われてしまうことになります。ですから、産婦人科では1回の検査で稽留流産と診断することはあまりなく、1~2週間程度の適切な間隔をあけて再度検査をしたうえで、やはり胎児が成長していないようなら稽留流産と診断するようにしています。

近年の稽留流産の診断基準は、
・頭殿長(胎児の頭からお尻までの長さ)が7mm以上あるのに胎児の心拍を確認できない場合
・卵黄嚢を伴わない胎嚢を確認した2週間後以降に、胎児の心拍を確認できない場合
・卵黄嚢を伴う胎嚢を確認した11日後以降に胎児の心拍を確認できない場合
です

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