未経験から趣味としてzbrushでフィギュアを作る1
はじめに
最近はZbrushでフィギュアを作り始める人も増えてきました。色々本を読んだり、習いに行ったりとしている人をよく聞きます。僕はZbrushを独学で学んだのですが、他の人と比べてわりと少ない機能だけでフィギュアを作っているような気がしました。僕は面倒くさがり屋で難しいことを勉強するのが嫌いなので、多分かなり簡単な機能しか使っていないと思います。
格好良く機能を使いこなしてすごいものを作るのではなく、簡単な技術だけで多少時間がかかってもなんとか形にする方法、というのは本になりません。割とそういった技術も需要がある気がして、まとめてみようと思いました。というか自分が欲しかった情報を振り返りながら基礎からまとめていきます。
僕のお仕事はネットワークエンジニアで、主に黒い画面を眺めています。3Dともフィギュアとも全く関わりのない人間として、ハマったところ等色々まとめていければと考えています。技術的なことだけではなく、思っていることなんかも雑多に書きたいです。
様子を見て有料記事なんかも作れたらいいなと思っています。
ちなみに、自分が直近で作ったデジタル原型はこんな感じです。参考までに。
いちごちゃん、最終的にこんな感じ。台座は時間があればステージに描かれているハートの形のやつを作りたい。#アイカツ #wf2019s #星宮いちご pic.twitter.com/dJWOxEUHEX
— 椿井 (@zwei_vier) April 22, 2019
"趣味"としてフィギュアを作るということ
世の中の教本はかなり上手なものを作るためのもので、非常に多くの機能を使っています。しかし趣味は気楽にできる方が長く続きます。難しいなと思ったらその方法は間違っていると考え直して、自分のできる簡単なことだけを使っていきましょう。結果的に多少時間はかかるかもしれませんが、変に頭を悩ませて辛くなるより楽しいです。
しかし忘れてはならないのは、楽した分だけクオリティは落ちます。高いクオリティを求めている人は今後僕の書いていこうと思っている情報は役に立たないものが多くなると思います。
僕はクオリティを求めて辛いと思う作業が10分続いたらそのアプローチをやめます。趣味なんだからこのくらいの気持ちで適当に続けるのがこつだと思います。
技術を"習得"するのは難しい
技術の習得にはどうしても反復が必要です。趣味でフィギュアを作っているだけでは圧倒的にZbrushを触る時間が少ないです。例えば僕がひとつの3D原型を作るためにZbrushを触っている時間は、基本的なモデリング:30時間、分割:10時間、合計40時間前後です。(ものによって誤差はあっても、±10時間程度です)
概ね週に4時間程度触って、2ヶ月でひとつの3D原型ができるというペースです。週に4時間程度、これが趣味として楽しく続けられる適当な時間だと思っています。
週に4時間程度といっても、イベント直前は複製や準備を行っています。年間作れる数は多くて4体です。毎週4時間Zbrushを触っているわけではありません。
繰り返しになりますが、こんな少しの時間しかZbrushを触っていないので、反復して習得できる技術の量はたかが知れています。だからこそ、簡単なことだけでZbrushでフィギュアを作れるというのは非常に大事なことだと思います。
プロは別世界の人と考える
Twitterを見るとプロの人達によるTipsをよく見ることがあります。僕自身よくいいねをして、後で見直そうと思うのですがすぐ忘れます。
これらのTipsはたしかに習得できれば便利なものなのですが、前述の通り習得はかなり難易度の高いものです。その場で一瞬で理解出来るものだけ覚えて、それ以外のTipsは忘れましょう。あれは毎日何らかの形でZbrushやフィギュアに関わっているからこそ利用できる違う世界のものなのです。
もちろんあんなに上手に作れたらと考えることはありますが、クオリティを上げるための努力は面倒くさいのでやりたくありません。だったらそんな自分を認めて、プロは別世界と考えてしまったほうが楽です。プロ並みのものが作りたいのであれば相応の努力が必要です。僕はプロになりたいわけではないので、今の自分のやり方や作品に満足しています。
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