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【準備編】レーザーカッターのレビューなど

https://note.com/zuzu_illust/n/n464e29fe8d04

前回の記事の続き。レーザーカッターの使用までの準備のことを。
(ちなみに購入した機種はCO2レーザーカッター「beamo(30W)」です)




開封&セッティング


FLUX様でレーザーカッターの購入手続き後、数値上は確実に乗る机を買ったりしていましたが実際のサイズ感を把握しておらず、到着当日想定外の大きさと重さの箱にドン引くなどしていました…。(配達員さんと一緒に2人で引いていた)

▲レーザーカッターの箱。とても大きい…。

本体重量にして約30kg超あるので運搬する際は2人でやった方が良いかもしれません。
あと箱も「修理の際などはこれに入れて送ってください」とのことで、置いておく必要があるので置き場所確保は必須です。地味に困るかも。(私は実家に送りつけました)

空けるとレーザーカッター本体と説明書が(排気用ホース、調整用・組立用のパーツ等は本体内に)入っていました
背面の様子。USBポート2つとLANポート1つ、そして電源用タップが。

セッティング自体は電源コードを繋いだり排気用ホースを繋いだりで30分程度で済みました、この辺は知識がなくても説明書にきちんと従えば誰でも問題なくできそうです。(ドライバーは買っておかねばならないけれど)

ただ使用電力がAC110V, 2.7A, 300W(FLUX公式サイトより引用)とまあまあ高い上、調整で水も用いるのでしっかりアース接続できるコンセントを設けておきましょう。私は忘れてたのでamazonでアース付き延長コードを調達するハメになりました…。

またPC・スマホとWi-Fiを通じて無線通信できる機器も付属しているのですが、どうやら使用しているWi-Fiによっては無線接続できないようで、私は分配器を使って有線接続するようにしています。(LANケーブルは付属されているのでご安心を)




初回セットアップ

電源を入れるとタッチパネルが起動し、初回セットアップの案内が自動で進みます。

▲タッチパネルがついていて感覚的に作業できます。写ってないけどUIも分かりやすい。

初回セットアップでは言語設定やインターネット設定、動作確認等のスタートアップ・テストが開始されます。
この時点では水の入れ替えをしなくても問題なさそうなのでレーザーヘッドにマスキングテープ(付属)を貼り付けてレーザー位置確認をするなど、一通りセットアップを終わらせてしまいましょう。
(テストの一環でA4サイズの紙を置いてレーザーヘッドの高さを調整し、カットを確認する項目があるのですがはじめて物を切る瞬間に立ち会えて感動したことを覚えています。)

▲はじめての裁断。わが子が初めて立ったかのような感動。(子供いないけれど)




レーザー管・水の入れ替え

最初の難関と思い身構えていた、レーザー管の水の入れ替え作業。

他のレーザーカッターがどうなのかは詳しくないですが、今回購入したレーザーカッターはレーザー光を水の入った管(発熱対策の水冷用)から通して3つの反射鏡を経て、素材に届ける仕組み。すなわちきちんとレーザー光を届けるには管内の水をしっかりメンテナンスしてやる必要があるようです。

▲大体こんな感じの仕組み。

「でも購入してすぐだからメンテナンス要らないんじゃないか」とか思われるかもしれませんが、どうやらレーザー管の水は運搬時に零れるリスクも考えて量を減らした状態になっているのだとか。つまりこちらで説明に従ってレーザー管の水を入れ替えねばならない訳です。

~入れ替え作業に必要なもの~
●精製水(ドラッグストアとかで買える/水道水NG)
●ペーパータオル(布でも可)
●水容器(古い水を排出するのに使う)
●トルクスドライバ(付属品)
●両頭レンチ(付属品(使いにくいのでマイナスドライバでもよいかも?))
●漏斗(付属品)
※ラジオペンチ(説明書には必要とあったが説明書に従っていても使う場面が微塵も出てこなかった…。)

まずはハニカム(レーザー加工の台)をどけて、バックパネルを開けて中身を確認。おおう、キミがレーザー管くんか…。なかなかの存在感です。

▲レーザー管。最初は水色に色付けされた水が入っていました。

そしてなんとレーザーヘッドにはレーザーを打ち出すだけでなく水入れ替え用の空気を送り出す機能があるようで、ホース部を開けてそれを押し当て、空気を送り込み中の水を一通り出し切ります。

この作業がなかなか厄介で、レーザーヘッドとホースを持ちながら排出口のエイムを水容器に向けねばならないので普通に考えて手が足りません。(カイリキーになりたい)
そこで私は排出口をガムテープで無理やり固定し、水を勝手に容器内に入るようにして対処してました。(多分手伝ってくれる人間がいるなら普通に頼った方が良いです)

それが終わればいよいよ最後の作業、レーザー管内に水を入れていきます。
個体差なのかもしれませんが私の場合はホース部が干渉してとても水を入れづらく、指でホースを避けながら(水を零すと感電に繋がりそうだなと思いながら)慎重に水タンク内に水を流していきました。
タンク内の80%程度になるまで水を入れたら一度電源を入れ、水を循環させたのちまた電源を切ってタンクに水を注ぎます。(これを循環時に空気の含有量がおおよそ無くなるまで続けます。)

▲漏斗で精製水を少しずつ流し込みます。ケーブルがむき出しなので感電事故を防ぐ意味も込めてより注意して作業しましょう。

これで水の入れ替えは完了!
終わってみれば、意外とそこまで大変には思いませんでした。(面倒くさいのはそうだけれど!)
なおこの作業は3カ月に一度程度を目安に行うのが推奨されているそうです。スパンが長くて助かった…!




最後に

という感じで準備編でした。次は実際にデータを使っての使用感を見てみたいと思います。


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