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アイヌ文様の秘密 カムイの里を行く(日曜美術館より)

NHK 日曜美術館

今回は、アイヌ文様がテーマ


過去に博物館で、
アイヌ文様が施された着物を
実際に見たことはあった。

その時の感想は、
「あーアイヌの文様かぁ…ふーん」
以上。


興味をもっていなかったものを
スルーしてしまう傾向にあるのは
我ながらよくないな…(-_-;)
と今回の番組を見て思った。


なぜなら、興味がないのは
見方を知らなかっただけだと
分かったからだ。


要は、アイヌ文様面白い!

ってこと。


模様とか文様って
きれいだな~以外の意味を
求めてなかったので、
アートとして捉えてなかった。


でも、アイヌの文化は
万物にカムイ(神)が宿っていて
それらに感謝する文化。

ありとあらゆるものに、
神秘的な力を感じている。

そんな彼らが作る文様にも、
当然意味や想いが込められている。


それを知ったら、

好奇心がそそられる!!

文様の意味を知りたい!

想いを感じとりたい!

前のめりになって見いってしまった。



●パターンと意味がある


アイヌ文様には
3つのパターンがある。

複雑に見える文様も
この3つの組み合わせなのだそう。


<モレウ>
波のような模様

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意味…ゆっくり。曲がる


<シク>
星のような模様

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意味…目
ふくろうの目だとも言われている


<アイウシ>

尖った模様

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意味…トゲがある


仕事場に来た子供たちに
大人が囲炉裏の灰に描いて
代々伝えていったらしい。


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これは儀式で使う
イクパスイという道具。

鱗のような部分は
サケなのかな


●自然をよく見て作られてる


彫り物をしていた職人さんは、
「川をじっと見ていると模様が現れる」
と言っていた。

自然に感謝し、よく観察している
アイヌの方々だからこそ見える
文様の世界なんだと感じた。

この3つの組み合わせで
時には川だったり、
時には森だったり、
時には動物だったりを
表現している。

正に神秘!!



●無限に広がっていく


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織物をしている女性は、
こう言います。
「アイウシ、シク、モレウの
3つを組み合わせることで、
無限に広げることができる。」


これを聞いた時、
感動してしまった!


人も含めた自然の物同士が
組み合わさって、協力し合って、
ここまで広がってきたこと。

自分が一つのパーツとなり、
次の世代に繋げていくことで
伝統が永遠になっていく。

そんな、アイヌの人々の
時空を越えたメッセージが
聞こえた気がした。



今までアートとして見てなかった
一見意味のない文様や模様にも
作者の想いが隠れてるかも


そんな風に思いながら、
今後は見ていこうと思う。

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