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下肢静脈瘤ができました。

こんにちは、

自立に向けてとにかく手を動かしたいとっとです。


いきなりですが、

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)

ってご存じですか?


すでにお持ち(?)の方もいらっしゃるかもしれませんが、

今日は、下肢静脈瘤の専門病院にいってきましたので、

そこでどのような診察があったか、また静脈瘤について

わたしが学んだことをシェアさせていただきます。


こんな症状があると静脈瘤かもしれません

わたしの左足のふくらはぎには、数年以上前から、

ポコポコっとした、かわいい感じの豆のような、

しこりのようなやつがいて、気にはなっていた

のですが、特に悪さをするわけでもないので

ずーーっと放置していました。


ところがここ2~3日、以下のような自覚症状が。

・左ふくらはぎのむくみ(明らかに右足と太さが違う)
・ほんの少しですがしびれ
・そして身に覚えのないアザのような変色

※わたしの足とか見たい人いないとおもいますので、

 写真は控えます。(笑)


初めて自覚した症状だったので、

さすがにすこし焦り、まずはカミさんとシェア。


ネットで調べてみてくれた感じでは、

静脈瘤(じょうみゃくりゅう)だろう、

ということで、専門の病院をさがして予約してくれました。


専門医は街にそれほど多くはなく、比較的近場だと

2件くらいがヒットしたようで、一応提携の駐車場が

あるほうにさっそく行ってきました。


その名も

〇〇心臓血管クリニック


なんか、心臓にかかわりそうな病院に行くのは

初めてだったので、少し緊張しました。


病院での診察

今回いった病院はすごくきれいで、

スタッフさんがテキパキと患者さんを誘導していて、

それほど待たされることもなく、案内されました。

いままでかかったことのある病院のなかでも

すごく良い雰囲気でした。


おもには院長先生と副院長先生がいて、

そのほかにエコーやX線の技師、

カウンセラー、事務員の方、といった

体制のようでした。


診察は以下の流れで行われました。

1. 先生の診察
2. エコーによる確認
3. 先生の診察


■1. 先生の診察

わたしの診察は、副院長先生が担当してくれました。

最初に症状を聞かれ、以下をつたえます。

・数年以上前からポコポコしたやつがいること
・ここ2~3日でむくみしびれアザに気付いたこと


さすがに場数を踏んでいるからだとおもいますが、

みるや、いきなり

「ここ最近はレーザーで処置できます」

という、もうすでに手術の紹介から話があり、

静脈瘤初心者のわたしには若干そしゃく

できないながらも、まずは話を聞きました。


そもそも静脈とは、心臓からからだ中に送った血液が

また心臓に戻る帰り道のことですが、その静脈には

逆流を防止するための弁があるそうです。


なんらかの原因でその弁が機能しなくなることで、

静脈のなかの血液が逆流し、本来ないくらい

多くの血流量になるので、血管が耐え切れずに

ふくらんだり、他に道をつくって流そうとして、

ポコポコっとなるようです。


ちなみに、静脈の逆流の向きは、足の場合だと

足の付け根から指先に向かって流れる方向ですね。

(心臓から離れていく方向)


そもそも静脈瘤なのかどうなのかが、

わたしにはこの時点で確信がなかったのですが、

おそらくその前提で話されているようでした。


とはいえ、ひととおり説明してもらったあと、

まずは静脈瘤の状態と血栓の有無について、

足をエコーでみてましょう

ということで、技師の方にバトンタッチされました。


■2. エコーによる確認

別の処置室で、言われたとおりズボンとくつ下を

ぬいで待っていると、技師の方がきました。

エコーのセンサ部分を足の付け根にあてて

いろいろしらべてくれました。


まずは、ポコポコの無い右足の付け根あたりから。

表示されたエコー画面上で、まっ黒い部分が静脈だそうです。

静脈を探しあてて表示したまま、ふくらはぎを揉んでいきました。

エコー1

血流が正常だと、静脈の黒い部分が動き

血流に変化があることが見てとれます。


もし静脈に血栓(血のかたまり)があると、

血流が悪いので、ふくらはぎを揉んだ時の

静脈の変化が鈍いそうです。

このチェックにより、血栓の有無をしらべてくれました。


エコーを当てる部分を、太もも、ふくらはぎ、と徐々に

下げていき、どの部分でもちゃんと血流の変化がありました。


次に、静脈瘤のある左足です。

こちらも同じようにチェックしてもらったところ、

ふくらはぎを揉んだときの静脈の反応は正常で、

血栓は認められませんでした!

ひとまずよかった。


ちなみにふくらはぎを揉んだ瞬間の血流の

時間変化を、エコー画面上でグラフの

ようなもので表示して説明してくれましたので、

おもいだしながら絵にしてみます。

エコー2

くわしくは聞けなかったのですが、

横軸は時間で、縦軸がおそらく血流の変化具合です。


技師さんがふくらはぎを揉んだ瞬間、

プラス側に波ができて、

その直後に反動(?)でマイナス側に波ができ、

これが正常なうごきだそうです。


異常だと、マイナス側の波がすぐに出ない、

と言っていました。


もう一点、ふくらはぎを揉んでから、

反動でできるマイナス側の波がおきるまでの時間が

0.5秒以内目安が正常、

と言っていたような気がします。

こちらも問題ありませんでした。


気づきとしては、静脈瘤のある左足のほうは

マイナス側の波が少しゆるやかにおさまっていきました。


静脈瘤の影響かもしれませんが、異常とは言われず、

結論として

「血栓は無く、命に別条あるものではないですね!」

と技師さんからは締めくくられました。


エコーでわかったことをまとめます。

・左ふくらはぎの静脈瘤のある箇所では、逆流分の流量を確保しようと、静脈が枝分かれしていた。
血栓は無く、命に別条はなかった。


■3. 先生の診察

エコーの結果をふまえ、再度先生の診察を受けましたので、

わたしが理解したことをまとめておきます。

静脈の構成

・足の静脈はおおきく本流支流1支流2がある。
・わたしの場合は支流1のふくらはぎ部分に静脈瘤があった。

エコー3


静脈瘤によるリスク

・血液の循環が悪くなるので、皮膚が壊死していく可能性など。

ここ、もう少し勉強が必要です。

次に示す手術のリスクとトレードオフする必要があるからです。

(先生にもっときけばよかった・・)


静脈瘤に対する処置

・静脈瘤は治らないので、静脈瘤のある血管ごととりのぞくらしい。
・血流は、本流が9割担っているので、支流はとりのぞいても問題ない。
・除去の仕方は、ここ10年、レーザで焼却除去するのが主流。
・手術は局部麻酔で、30分程度で終わる。
・手術しない場合は、足を圧迫するストッキングのようなものを履き、逆流を抑えるとよい。
・ただ、圧迫して逆流を抑えても、できた静脈瘤はなくならない。


今回わたしの場合だと、静脈瘤のある支流1を、

レーザでぜんぶ除去する、というのが処置となるようです。

うけた説明はこのようなものでした。↓

レーザー治療


ただしこの手術により、ごく稀にですが

本流と支流の合流地点付近に血栓ができてしまい、

それが静脈の本流をとおって心臓

さらにはまで到達してしまい、

最悪の場合は死に至ることもある、

というリスクがあるそうです。


過去の実例からみる割合的には、手術をうけたなかの

0.05%の人が血栓ができ、0.02%の人が死亡した

とのことです。


これを防ぐため、手術後は血栓防止のための

歩行や、圧迫ストッキングの着用などを

指導しているそうです。


ちなみに今回、わたしがみてもらった病院では

年間で約200人の手術頻度だそうで、

実績は十分のようですが、一旦もちかえって

検討することとしました。


まとめ

今回、長年放置してきた左ふくらはぎの

ポコポコを診てもらったのですが、

その正体は静脈瘤であることがはっきりしました。


また、わたしは静脈瘤=血栓のようなものだと

おもっていたのですが、そうではないことが分かりました。

いろいろと勉強になりました。


わたしが実際に病院で診察を受けて、

質問したりして聞いた話をまとめたもの

ですので、詳細などで誤りがあるかもしれません。


先生からは、なにがなんでも手術したほうがいい、

ということではありませんでした。


正直、手術を受けるかどうかは決めかねており、

もうすこし、手術しない場合のリスクも調べてみて、

トレードオフしてみたいとおもいます。


長くなりましたが、最後までみていただき

ありがとうございました!


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