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【手続きDIY】抵当権を抹消してみました。

こんばんは。
自立に向けてとにかく手を動かしたいとっとです。

今回は、抵当権を抹消するための手続きを自分でやってみたので、メモとして記事にまとめます。

そんなにホイホイやることではないですし、ネット上にも丁寧な説明がたくさんありますが、今回実際に法務局に問い合わせて分かったことや、わたしなりに理解した点についてまとめてみます。


わが家の住宅ローン事情

いま住んでいる家は、新築戸建てで購入し、住んでから7年ほどになります。(ちょうど長男と同い年)

全額借入したわけではないので、それほど多額ではなかったこともあり、今月の繰り上げ返済で完済しました。すっきり!


住宅ローン控除が10年あるよ、とか、金利安いから、とか、最悪わたしが死んだらチャラになるよ、とか、いろいろな考え方があり、余裕資金があっても敢えて繰り上げ返済しない方もいるかとおもいます。

そこにきてわたしの場合、あまりその辺の仕組みを利用して金銭的な損得を勘定したり、シミュレーション比較をしたりがめんどくさ・・大変そうというのがあり、ごちゃごちゃ計算せず、基本に立ち返りました。


人に借りたものはさっさと返すという考え方です。


そこで、毎年12月になると、口座残高の状況をみて、無理のない範囲での繰り上げ返済を7年間繰り返してきました。

それが完済したということで、一つ節目になりますし、気分的にもちょっとすがすがしいです。当然ですが、結果として現在まとまった貯金はなく、借金はないけど貯金もない、という状況です。w


返済完了したら送られてきたもの

最後の繰り上げ返済手続きが完了してから、1週間ちょっとした頃でしょうか、お世話になった金融機関から以下の書類が送られてきました。

・不動産抵当権設定契約証書(抵当権解除証書が糊付け)
・登記識別情報通知
・委任状+印鑑証明(金融機関の)


一緒に添えられていた一枚紙には、こうありました。

抵当権抹消の方法。
二通りのやりかたがあります。
①ご自身で行う方法
②司法書士に依頼する方法


・・・ん?

さも当たり前のように、抵当権ていとうけんというものを抹消まっしょうするんでしょ?

っていう雰囲気でご案内されるのですが、抹消なんて穏やかじゃない感じがして、どうしても抹消しなきゃダメ?って気になっちゃうのはわたしだけでしょうか。。

そこで、流石に社会人として10年戦士やってますので、分からないことは調べてみることに。

抵当権とは:
わたしが金融機関に借りたお金の返済ができなくなった時のために、お金を借りる時点で家(や土地)を担保に入れておき、返済できなくなった場合はその家(や土地)を売ってお金に換え、金融機関に返済することができるようにするための、金融機関側にとって保険となる権利。

返済が完了したら:
無事返済が完了したのなら、担保に入れたその家(や土地)を売って返済する可能性はなくなるので、抵当権は不要だよね、だから抹消しましょう。


ふんふん、理解。


そんなことになっていたんだ。w


当然ぼったくる気はないのですが、いわゆる保険というやつですね。借入時にそういう契約を交わしていたようです。

サラリーマンやっているとそんな常識も知らず情けないですが、考えてみたら当然ですね・・・。これは抹消したほうがよさそうです。


ここで疑問です。

なぜわたしが抹消手続きをするのか?

(めんどくさくてすみません)


だって、金融機関が損をしないために設定した権利について、返済という義務を全うしたわたしが何故抹消手続きをするのか。しかも委任状なんて送られてきているということは、やっぱり本来金融機関が実施する手続き、ということになるのでは・・。

有無言わさず委任されるんですね・・。

すこし日本社会の構図を垣間見た瞬間でした。


自分でやるか司法書士に依頼するか

ネットでさらっと調べてみると、司法書士に頼むと10,000円~(事務所によるとは思いますが)とかあり、あり得ないので自分でやることに。

司法書士にやってもらいます!って返信したら、あとは良しなにやってくれるのなら別ですが、結局司法書士に依頼する場合でも、自分で依頼先を探して依頼し、必要な書類に最低限の準備(押印など)という作業は発生するわけです。

だったら、自分で法務局に相談してやっても労力は変わらないですし、そんなことで10,000円浮いたらビールがダンボールで1箱と双子のオムツも1箱は買えるわけで。


で、手続きに必要な書類について調べてみると、金融機関から送られてきたもの以外に新たに自分で準備する書類は、登記申請書の1枚だけ

これはわたしのケースですが、借入した後に住所が変わっていたりとか、事情によって追加資料が必要になったり、ローン返済後かなりの年数が経っていると面倒なことになるとか、いろいろあるようです。


とりあえず法務局に電話

抵当権抹消の手続きを行うための窓口となる法務局は、物件の所在によって担当区分がありますので、わが家の物件地域を担当する法務局〇〇支局に電話して、登記申請書の書き方を教えてもらうことにしました。


いつ電話で相談するかの予約を予め電話で行うと(若干めんどくさい)、予約した日時に法務局から電話がありました。

すごく丁寧なおじさんで、良い感じです。最初に以下を確認されました。

・住んでいる市町村名
・金融機関の名前
・物件の所有権者が一人か複数人か

これらの情報をもとに、どの様式をダウンロードしてください、と指示されたので、すぐにそれを印刷し、その後の会話で言われた注意点などを申請書に殴り書きでメモしていくと楽でした。

教えてもらったことを簡単にまとめます。(わたしのケース)

法務局のサイトから「15)抵当権抹消登記申請書」をダウンロードして手書きで記入せよ。
(今思えば、様式はワードもあるのでPC入力でもよかったのかも・・)

■申請書に関する記入上の注意点
・”原因”に記載する日付は、金融機関からきた抵当権解除証書の日付と合わせる
・”権利者”にはわたしの住所と名前を書く
・”義務者”には金融機関の住所、会社名、会社法人番号、代表者名を書く
・”申請日”は書類を法務局に持参する日を書くこと。郵送の場合は郵便局で出した日を書く
・”申請人兼義務者代理人”はわたしで、住所と氏名を書くこと。名前の横にハンコを押すこと。シャチハタはダメだが、認印でよい。
・”登録免許税”は、物件一つあたり1,000円として物件数分の金額にすること。(私の場合は3つあったので3,000円でした。)
・この登録免許税分の収入印紙を購入して余白に貼り付ける必要がある。
・収入印紙は法務局でも売ってるし、郵便局でも買える。
・”不動産の表示”は金融機関からきた不動産抵当権設定契約証書(+抵当権解除証書が糊付け)の裏面や、同じく同封されていた登記識別情報通知を見ると記入できる
・”不動産の表示”については、もともと2件分(土地1件、建物1件)の記入項目が用意されているが、3件目以降を記入する場合は余白ではなく、次のページとして真っ白なA4用紙でいいのでそちらに記入する
・申請書が2枚以上になる場合は、左側をホッチキスでとめ、1枚目を折り返して折れ目に契印(割印)をする。(わたしはここがよくわからなかったので、とりあえずホッチキスで留めずに法務局の窓口で聞くことにしました)
・提出方法は、書類一式を直接法務局の窓口に持参するか、郵便局から郵送でもよい。
・郵便局から送る場合は、書留か、簡易書留か、レターパックの高い方(赤)でお願いすること。
・法務局に直接提出する場合は、申請書に押印した認印も持参すること。

■その他の注意点
・金融機関から送られてきた”委任状”の右上に日付が入っていることを確認する。入っていなければ、金融機関に確認して日付を入れる。
(わたしの場合は無記入だったので金融機関に電話で確認し、申請書を提出する日付でよい、といわれました)


ちなみに、法務局のサイトを見てみると、この抵当権抹消手続き(登記申請)はオンラインでもできるようで、電話口のおじさんに聞いてみたのですが、

そんなに何度もやることではないですし、紙で提出される方が何かと楽ですよ

とのこと。


ん?ちょっと理解できなかったのですが、

たしかにオンラインで申請する場合は、事前準備としてマイナンバーカードを読み取るためのリーダ(装置)が必要とはあったりしますが、逆に言うとそれだけですし、動画でいろいろと説明を準備していたり、法務局として力を入れているような印象を受けたのですが、気のせいでしょうか。

だったらWeb申請の手続きは無くしたら?って言いかけましたが、おそらくこのおじさんの見解は本質でないと思ったので、それ以上の言及は止めてお礼を言い、電話を切りました。


ちなみに紙でやるにしても、せっかくなので法務局がどんなところか見てみようと思い、郵送ではなく、窓口で提出することにしました。


法務局にお出かけ

所轄の法務局(支局)は、自宅から車で20分もかからないくらい結構近くにありました。行ってみると、銀行のような、陸運局のような、いわゆる窓口と待合席がある建物があり、特に整理券をとるようなシステムはなく、空いてた窓口のお姉さんに話しかけてみました。

抵当権を抹消したいのですが、こちらで抹消できますか?

内心穏やかではない抹消という言葉を連呼し、聞いてみると、

それなら2Fの窓口になります。

とのことで、2Fに。


と、その前に1Fに収入印紙売り場があったので、これだ、と思い3,000円分の収入印紙を1枚購入しました。

一瞬、物件3つあるので1,000円×3の収入印紙じゃないとなんか言われる?とか思いましたが、結果的に3,000円分一枚でOKでした。


2Fの窓口に行き、別のおねえさんに

抵当権を抹消させてください。

とドキドキしながらも落ち着いた口調で伝えると、

抹消するのですね、わかりました。

といわれ、続いて、

今日、申請書に押された印鑑をお持ちですか?
こちらに3か所ほど押印いただきたいのですが。

とのことで、事前に電話のおじさんに教えてもらっていたとおり、持参していた認印で3か所押印しました。

そこでそのままお待ちください

と言われ待っていると、なにやら簡単に書類確認をしてから、すぐに案内がありました。

お待たせしました、ではこのあと抹消手続きに入っていきますが、本日は提出のみでおわりですので、おつかれさまでした。

なにか書類に不備等ありましたらお電話させていただきますが、特になければ、この日付以降に再度返却書類等の受け取りにいらしてください。


と、「不動産登記を申請されたお客様へ」というタイトルのA4の紙に、登記完了予定日 2月2日午後以降、と書かれた紙を渡され、無事手続き完了となりました。


これで10,000円か~・・と思うと、ビール1箱買って帰ろうかと思いましたが、まだ在庫があるので自粛し、無事帰路についたのでした。


まとめ

今回は手続きDIYということで、抵当権を抹消する手続きしてみたのですが、いかがでしたでしょうか。

これはわたしのケースですので、実際にご自身でやられる方は、所轄の法務局をネット等で調べ、まずは電話して、

住宅ローンの完済に伴い、抵当権を抹消したいので手続きについて教えてほしい、

と問い合わせるのが良いかとおもいます。

電話する際は、以下を準備しておくとスムーズでした。

・金融機関から来た書類一式
・メモ書きできる紙とペン
・法務局のWebサイトをすぐ開けるPC
・できれば、その場で申請様式を印刷できるプリンタ


もし、抵当権を抹消したい方のご参考になれば、幸いです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!






他にも、これまでやってみたDIYをまとめたマガジンです。もしお時間ありましたら、ぜひ覗いてやってください!


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