見出し画像

「ライター入門、校正入門、ずっと入門。」vol.1

画像1

「校正・校閲の仕事を専門とするプロフェッショナル集団」聚珍社の中嶋泰と、フリーライターの張江浩司が多種多様なゲストお迎えしつつ、定期的に酒を飲みながらぼんやりと「書くこと、読んでもらうこと」について話していくこのイベント。
大盛り上がりの模様をダイジェストでお届けします。


Web編集者にはどうやってなったの?

張江「こんばんは!『ライター入門、校正入門、ずっと入門。 vol.1』ご覧いただきありがとうございます。司会進行の張江浩司です。よろしくお願いします」

中嶋「校正を専門とする会社、聚珍社の中嶋と申します。この企画の発起人です。よろしくお願いします」

張江「先月が vol.0ということで、今回が正式なスタートですね。今回もゲストの皆さんをお呼びしておりますので早速登場していただきたいと思います。皆さん自己紹介お願いします!」

一色「プログレッシブ・アイドル 『XOXO EXTREME』から参りました、一色萌です。よろしくお願いします!」

古賀「デイリーポータルZ(以下デイリー)編集部からきました、古賀及子です!よろしくお願いします!」

岸野「音楽ナタリー編集部の岸野と申します。よろしくお願いします!」

中嶋「一色さんは前回も出演していただいたんですが、文字起こしもできて、記者ハンドブックを持っているということで、この企画にピッタリだなと再確認しました。今回もめちゃくちゃ頼ろうと思ってます」

一色「私、一回限りだと思ってたんです。そしたらまた声をかけていただいて、ビックリしながらここに今日座っています」

張江「古賀さんと岸野さんはもともと僕の知り合いなんですが、岸野さんはナタリー入って何年になりますか?」

岸野「2010年の2月に入ったんで、ちょうど11年ですね。入社した時はコミックナタリーという漫画の情報を扱う部署に配属になって、去年の夏までいました。なので、音楽ナタリーはまだ半年ぐらいです」

張江「ナタリーに入ろうと思ったきっかけはなんですか?」

岸野「編集やライティングの仕事がしたいなと思って、『ぴあ』に入社して3年ぐらいいたんですけど、配属された部署の業務が営業だったんです。『コミュニケーションが上手いから、あなたは営業向いてると思う』と言われてたんですけど、洗脳されないぞと思いつつ(笑)」

中嶋「だいたいどの仕事でも『君ならできる』って言葉は信用しちゃいけないですよね(笑)」

岸野「早く編集の仕事をしたいなと思って、求人を探して受けたのがナタリーですね。ナタリーって今は100人以上社員がいるんですけど、私が入ったときは20人くらいしかいなくて。音楽とコミックとお笑いの3ジャンルしかなかった時期です」

張江「おやつナタリーもまだない頃ですね」

岸野「3ヶ月で消えた伝説のナタリー(笑)」

張江「一色さんはおやつナタリー知ってます?」

一色「わあ、初めて知りました!」

古賀「業界激震の(笑)。本当に、おやつナタリーが始まった時は『黒船がやってきた……!』という気持ちでした」

張江「ナタリーがついにおもしろの領域にも!」

古賀「シマが荒らされるぞっていう(笑)」

張江「古賀さんはどういうきっかけでデイリーに入ったんですか?」

古賀「私は学校出た後フラフラしてて、フリーターだったんですね。その頃、HTMLでホームページを作る制作会社に入って、割と暇だったんです。『仕事ないときはインターネット見てていいよ』って言われて、そのときにデイリーを見つけて。『これはすごいサイトだ!甘栗の食べ比べやってるぞ』と思って」

張江「おやつナタリーと変わらないじゃないですか(笑)」

古賀「すごい面白いサイトがあるなと。今もデイリーは毎日11時更新なんですけど、その11時を楽しみにしていて。メルマガも購読するぐらいファンになったんです。
そしたらライターの募集があったので、応募してライターになりました。当時のデイリーは編集長の林雄司さんという方が一人で運営してたんです。本当に忙しくて、人を探してるということで採用してもらったんですよ。フリーターで大した学歴もなかったのに、めちゃくちゃラッキーじゃないですか?株式会社に入っちゃったよと(笑)。そこから16年経ちましたね」

張江「最初から編集だったんですね」

古賀「デイリーは、伝統的にライターが編集部に入りがちなんですね。今もライターやりながら編集やるっていうスタイルです」

中嶋「僕も、校正経験なかったにもかかわらず、16年前に当時の代表取締役が『暇なら来いよ』って言ってくれたので、今に至ってます」

古賀「ほとんど同じ人生じゃないですか!」

中嶋「前回のイベントで、『ライターも校正者もアイドルも、自称すればなれる』っていう話になって」

古賀「あれは本当にその通りだなと思って。編集者も名刺に書いたら、もうその日から編集者ですよね」

中嶋「問題なのは、なった後に仕事が来るかどうかっていうことなんですけど、そこら辺については次回以降に徐々に話していきたいなと思ってます」

Twitter前夜のバズ

張江「デイリーは基本的に面白記事を毎日載せてますよね」

古賀「ライターが興味を持ったもの、身近でお金をかけないものを取材して、毎日3本更新するっていうのが基本的な姿勢です。『役には立たないけれども愉快な気持ちになる』っていう。でも、意外と役に立っちゃうものもあるんですよ。『こんな調理法があったんだ!』みたいな記事も、まあまああります」

張江「古賀さんが書いた記事で最初にバズったのは、納豆まぜるやつですか」

古賀「そうです!『納豆を一万回まぜる』っていう記事を2005年に書いて。あれは『納豆が一万回まぜたいです』って企画会議で言いまして。林さんも最初は『これはGOが出しづらい』って感じでした(笑)。でも『古賀さんがこんなに情熱を持って納豆をまぜたいって言うなら、信じよう』っていう。それが10万UUいきましたからね。そんなバズってこれまでなかったので、良かったなと。 
あの記事が公開されて何年たっても、テレビや新聞が同じ内容の企画やっていて。納豆一万回まぜるっていうのは誰でも思いつくことなのかもしれないですけど、『最初は私だよ!』っていうのは言いたい(笑)」

中嶋「最初の時点で、『この企画で何文字書ける』っていう見込みはあったんですか」

古賀「そう言われてみたら、納豆一万回まぜて何文字書けるていったら、5字くらいですよね」

張江「『まぜました』っていう(笑)」

古賀「勝ち筋とか、当時は全く考えずに記事作りをしてて、何でもできる環境ではあったんですよね」

岸野「でも、当時Twitterとかなかったじゃないですか。なんでそんなに読まれたんですかね。10万UUって相当すごいですよ」

古賀「なんだろう、狼煙(のろし)かな……?」

一同「(爆笑)」

張江「一方、岸野さんがいらっしゃるナタリーはニュースサイトですよね」

岸野「そうですね。毎日『誰々の CD が出る』とか『コンビニで鬼滅の刃のキャンペーンがやってる』とか、そういうニュースを配信してます。音楽ナタリーは1日に50本以上の記事を出しつつ、インタビュー記事も月に50本ぐらい掲載してます。
ナタリーの記事って、本当に淡々と書くんですよ。メディアのポリシーとして、特にニュース記事には『主観を入れない』というのがあって。音楽にしても、おやつの味にしても、惹句(ジャック)は入れずに客観的に表現するんです」

中嶋「使う言葉が相当制限されますね」

張江「一色さんは普段からナタリーをチェックしてますか?」

一色「見てますね。最新の情報を仕入れるのに、本当に頼りにしてます。すごく早いですよね」

岸野「速報性は大事にしてますね。『誰と誰が結婚した』みたいなニュースが上がった時には『誰か早く書いて!』っていう怒号が編集部に飛び交います」

中嶋「ニュース性が高いとスピード勝負になりますよね。デイリーは、まあ今日じゃなくてもいいかというか(笑)」

古賀「そうですね。怒号が飛び交ったことはないです(笑)」

デイリーにファクトチェックは、ない

中嶋「聚珍社は『東洋経済オンライン』とおつき合いがあるんですけど、ニュース性が高いものから順に校正していってどんどん掲載していくという感じです。ニュース性の高くない、例えば鉄道の記事みたいなものはストックしておいて、記事が少なくなったら出すという。
聚珍社が校正するテキストの中で、Webが占めるのは1割ぐらいです。1割って少ないと思うかもしれないですけど、0だったものが1割になった訳ですから、急激に増えてますね」

一色「校正する時に紙面とWebで違いはあるんですか?」

中嶋「紙と違って、Webはいつでも修正できるっていうところですかね。公開した後でも、間違いに気づいたらすぐ修正できるので、当初Web媒体は外部校正を入れてなかったんだと思います。でも、あまりにもWeb 媒体が増えてきた手前、誤字が多いと格好付かないじゃないですか。
あと決定的だったのが、3,4年前にWebライターさんの原稿料の単価が下がっちゃって、書く本数を増やさないとやっていけなくなっちゃったんですよね。そうなると、やたら引用を使う人とか、裏取れてない情報を書いちゃう人が増えて、『それをチェックしないとまずいよね』っていう話になって。そこから外部の校正を入れるWeb媒体が増えました」

古賀「WELQの記事が問題になった時期ですね」

張江「ナタリーのようなニュースサイトだと、ファクトチェックが重要になりますよね」

岸野「そこはしっかりやってますね。新人の時はめちゃくちゃ怒られましたもん。ちょっとでも事実誤認を出したら『お前死ね!』くらいの(笑)。今でもどんなに小さい記事だって公開ボタンを押すときは『何か間違いがあったら私は辞めねばならぬ……』くらいの気持ちでやってます」

中嶋「何人くらいでチェックするんですか?」

岸野「ニュース記事は記者が書いたものを、デスクがチェックして世に出す感じですね。インタビュー記事だと長いものは1万字以上あったりもしますが、動作チェックも含めると少なくとも10人以上が目を通します」

張江「そこがナタリーのブランドを担保してますよね。最近できたようなショボいサイトの誤字はエグいですもんね。アルバムの値段が380,000円になってたりとか(笑)

一色「他のサイトで値段が380,000円になってたらミスだって気づきますけど、ナタリーさんだったら380,000円なんだなって信じてしまうかもしれない(笑)」

張江「デイリーはこういったチェック機能はあるんですか?」

古賀「デイリーは、ない(笑)」

一同「(爆笑)」

古賀「ナタリーは主観を書いてはいけないっておっしゃってましたけど、デイリーは逆に主観しか書いちゃいけないんですよ。自分が思ったことしか書いちゃいけない。だから記事の書き出しは『肉まんが好きである』みたいな感じで、自分の気持ちから入るんですよね。
ニュースとは全然違いって、正確性には興味がないメディアなんです。自分がそう思えばそうだっていう。ライターに社会性のある人を選んでいるで倫理観は信頼できます。
積極的に表記も揺らしていくし、『わたし』と『私』は違う気持ちを表しているので」

中嶋「これは外部校正入ったらデイリーの色を壊しちゃうと思います。立場上、表記揺れも全部指摘しないといけないですし。これやらないとお金をもらえないので(笑)」

古賀「そもそも正確さが問われる記事がそんなにないからとれる態度です(笑)。わざと表記を揺らしている時と、間違いに気づいてないときの割合は3:7ですね」

一色「その間違いすらも愛嬌に思えてきますね(笑)」

古賀「うちのサイトを好きな読者ほど許してくれるので、甘やかされてますね(笑)。ライターさんが50人くらいいるんですけど、絶対に間違えず綺麗に仕上げてくれる人もいるし、ゆるくてそこがキャラクターになっている人もいるし、それぞれですね」

張江「図らずも、Web媒体の両極をお呼びしてしまいましたね」

古賀「ナタリーには『美味しい』って書けないなんてびっくりですよ!他に何を書けば……。1日に5回くらい『美味しい』って書いてる気がする」

張江「一度デイリーとナタリーの文体を交換して記事書いてほしいですね。『私はBTSが好きだ』から始まるナタリーのニュース(笑)」

岸野「『BTSのライブ、早く観たい。ジミンちゃんかっこいい』で〆る(笑)」

エモーションのバランス

中嶋「そういえば僕、ナタリーの記事で泣いたことありますよ」

岸野「えっ!なんの記事ですか?めちゃくちゃ知りたいです」

中嶋「ライブレポですね。解散ライブだったんですけど、極めて淡々と書いてあるんですが、熱量が伝わってきて」

岸野「あー、嬉しいです」

古賀「事実だけが書いてあるって、確かにエモーショナルですよね」

張江「エモーショナルな出来事に対して、エモーショナルな主観が入った文章だとくどいんでしょうね。淡々としてる方がグッとくるというか。デイリーの記事は全然エモーショナルなことが起こらないから、主観が入りまくっている文章とのバランスがいいんでしょうね」

古賀「誰でもできるようなことなんですよね。だから、熱量高く書いて面白くなるんでしょうね。デイリーはライターに『面白がり力』を求めてるんですよ。いかに何でもないことに興奮するかっていうことが重要なんですよね。元々インターネットってそういうカルチャーで、例えばダムとか工場とかガスタンクとか、そういうものを見に行って面白がる個人サイトがたくさんあって。今はそれがメジャーな趣味になりましたよね。写真集も出てますし」

張江「最近ナタリーもコラムページが充実してますよね。あそこは熱量がわかりやすく伝わってくる記事も多くて」

岸野「あそこはやりたいことを試せる場所なので、編集部員も気合いを入れて企画してます。渋谷系に関するコラムをまとめた本(「渋谷系狂騒曲 街角から生まれたオルタナティヴ・カルチャー」)も出ました。ナタリーに載った記事がまとまって一冊になるのは初めてですね」

古賀「ナタリーが感情を持ってしまった……。うちにとっては脅威ですよ」

一色「ナタリーさんに感情が芽生えても、納豆を一万回まぜるようになるまでにはだいぶ時間がかかると思うんで、大丈夫じゃないですか?(笑)」

【小見出し】なんでこの企画通っちゃったんだろう……

張江「デイリーの企画会議はどういった感じで進めていくんですか?」

古賀「ライターさんからやりたいことを10個くらい出してもらって、それを編集者と詰めていく感じですね。何人かでディスカッションする時もあるし、マンツーマンで進めるときもあります。やっぱり、ライターさんの興味というか、『好きだ』『知りたい』っていう気持ちが大事ですね」

張江「ナタリーだと、コラムページができるまではこういった気持ち優先の企画はなかなかやりづらかったですよね」

岸野「そうですね。アーティストにインタビューするにしても、リリースのタイミングなどに左右されるので、デイリーさんほど自由には企画できないことが多いですね。でも、好きなアーティストがアルバムを出したときに『絶対特集を展開したい!』ってなったら企画書をしたためて、先方にお送りするっていうことはあります。
先日SPEEDの25周年ボックスが発売されて、もう大好きだったんで企画書書いたら通ったんですよ。島袋寛子さんと伊秩プロデューサーの対談を記事にすることになって。いざ当日になったら緊張しすぎて『マジかよ……』って(笑)」

張江「『なんでこの企画通ったんだよ』みたいな(笑)」

岸野「対談が始まったら、貴重なお話ばっかりで、『私は歴史を記録している……!』っていう感動がありましたね。あの企画書書かなかったらこの話は世に出なかったんだなっていう。当然のことなんですけどね。編集部みんなにも『みんな、こういう仕事をするんだぞ!』って偉そうに言いました」

古賀「でもすごいですよ!記者冥利につきますね」

張江「好きな人と仕事をできるっていうのが、ライター・編集業の醍醐味ですよね」

岸野「そうですよね。だから、この仕事をやりたくない人って少ないんじゃないですかね」

古賀「でも、やっぱり大変な仕事ではありますよね。企画を通した後のめんどくささ(笑)。ライターとカメラマン用意して、スケジュール調整して、場所押さえて、小道具買って……。『なんでこんな企画通っちゃったんだ』って毎回思いますよ」

張江「風呂に入る前はめちゃくちゃめんどくさいけど、入ったら気持ちいいみたいなもんですね(笑)」

古賀「そう、それ!ライター業は風呂!(笑)」

張江「しかし、こうやって伺うと、一口に『ライター』って言ってもデイリーとナタリーでは必要な能力が全く違いますね」

古賀「全然違う!デイリーで書いたことによって得られる経験値は、デイリーでしか役に立ちません(笑)」

中嶋「ライターになりたいっていう人も、どういうものを書きたいのか、デイリー寄りなのかナタリー寄りなのか、自分で見極めることができれば近道かもしれないですね」

仕事とは真逆がやりたくなっちゃう

張江「古賀さんはデイリーの他に子育ての日常を日記に書いていて、それをまとめた本も出されてますよね。岸野さんも子育てに関するZINEを発行されています。仕事で毎日書くことに触れながら、仕事の外でも書くっていう、そのモチベーションはどこから来るんでしょうか?」

岸野「やっぱり自分の文章大好きなんですよね(笑)」

古賀「わかる、わかるよー!」

岸野「文章のリズムとか、表現とか、自分で酔ってるんですけど(笑)。仕事だとそれを100%出すことはどうしてもできないので。やりたい放題できる場所が欲しかったんでしょうね」

古賀「私はデイリーでもやりたい放題やってるんですけど(笑)。さっきも言ったように、記事を書くのって大変じゃないですか。日記は全然大変じゃないですから。準備も何もいらないので」

中嶋「人に読まれる前提ではあるんですよね?」

古賀「そうですね。はてなブログとnoteに同じ日記載せてますから。どんだけ読ませる気なんだっていう(笑)。それ以外は何も考えずにかけることが楽でいいんですよ」

中嶋「普段は『これ書いちゃいけない』っていう自己規制が染み付いてるのかもしれませんね」

古賀「それはあるかもしれないです。10年前くらいの自分の文章読むと、クソリプいっぱい来そうですもん。燃えちゃう!っていう(笑)。日記っていうのは他人の日常なので、文句のつけようがないんですよね。それが楽なのかも」

岸野「とは言え、毎日書くっていうのがやっぱりすごいですよ。さっき古賀さんに聞いたら朝書いてるっておっしゃってたんで。私は1秒でも長く寝たい(笑)」

中嶋「パソコンで書いてます?」

古賀「スマホのフリック入力は苦手なんで、パソコンですね。というか、パソコンで入力するのが好きなのかもしれない」

張江「タイピング練習ソフトみたいなことですか?」

古賀「そうかも(笑)。練習ソフトは画面を見ながら打つから時間かかりますけど、日記は自分の中にある文章を打つから早いんですよね。それが気持ちいい(笑)。みんなやってみて欲しい」

岸野「脳味噌から直で書く快感はありますよね」

張江「岸野さんのZINEはどれくらいの頻度で出してるんですか?」

岸野「これまで3冊出したんですけど、最近は忙しくて全然手をつけられてなくて。紙媒体を作りたいっていう気持ちがあって、やっぱり仕事とは真逆のことがやりたくなるんでしょうね。
育児でたくさん悩んだ時期があったんですけど、世の中にはキラキラしたママ芸能人のインタビューか、『子育ては地獄だ』って印象を植え付けるような悲観的な記事か、両極端しかなくて。
でも身近にいるママさんたちの、これまでの人生を聞いたらめちゃくちゃ面白いんですよね。同世代の子どもがいるっていう共通点がなければ知り合わなかった人たちだけど、みんないろんなことをしているんです。同じように『子育てがつらい』と思っている人に向けて、いろんな人の話を届けたいなと思ってやってます。自分へのセラピーになっている部分もありますね」

中嶋「仕事は真逆と言いつつ、インタビューは入っているんですね」

岸野「そうですね、そこは共通してやりたいことなんだと思います」

古賀「PCのキーを打ちたいっていう欲望と一緒だ!(笑)」

次回は3月25日!

画像2

もはやレギュラーの一色さん、そして吉川さん、向山さんをお迎えして「どうやったらライター/校正者になれるのか?続けていくことができるのか?」という第一歩の疑問を深掘りしていきます。
詳細はこちらをご覧ください。

https://www.loft-prj.co.jp/schedule/heaven/173056

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?