好きを貫く

昨年夏、長年の念願が叶ってイギリスへの短期留学に行くことができた。

滞在していた街からロンドンに向かう特急列車の中、イヤホンを着けて大好きなクイーンの曲を聞いた時、ずっと憧れてきた彼らの国にいるのだと感じて涙が出た。
別の日には、車窓の外に青々と広がる草原と、降っては止みを繰り返す空を見ながらオアシスの"Wonderwall"を聞いた。この国の雰囲気こそがこの曲を、このバンドを生み出したのかもしれないと思わされた。

ということを、フジロックでのノエル・ギャラガーのパフォーマンスを見たときにふと思い出した。私がイギリスにたどり着いてからちょうど1年という日だった。

私はやっぱり、イギリスが好きだ。私の大好きなものをたくさん生み出した国。
イギリスに憧れながらも行く機会を得られず、ガイドブックを読んでは思いを馳せていた過去の私が、今へと確実に繋がっていることを痛感している。
広い世界をまだ知らない田舎の高校生だった私に、胸を張れるような生き方をしたい。就活の大変さになんて絶対負けたくない。私らしさを貫きたい。