アンゼルム・フォイエルバッハ(近代刑法の父)
今回は近代刑法の父と言われているアンゼルム・フォイエルバッハについて少し勉強したので皆さんにも紹介させていただきます。
罪刑法定主義とは
最初にフォイエルバッハの一番の功績といえば罪刑法定主義を提唱したということです。
罪刑法定主義とは、簡単に言うと、罪とその刑罰を法律によってあらかじめ定めて成文法とするということです。
罪刑法定主義の由来
フォイエルバッハの唱えた罪刑法定主義の根幹となった考え方とは、刑法とは人権保護のためにあるのであって、道徳保護のためにあるのではないという考え方です。
人権と道徳の違い
道徳は文化的依存性があり、個人の価値観によって異なる場合がある相対的なものであるのに対し、人権は文化・性別・国籍などに関係のない絶対的な価値です。
つまり道徳的に悪い行いを罰するというのでは、個人個人の道徳の違いによって罪や刑罰が変わってしまうことがある。だから、絶対的な価値を持つ人権を犯した人を罰するとすればわかりやすいし、明確で、透明性があるということになるのです。
罪刑法定主義の効果
罪刑法定主義の効果は主に2つあります。
一つ目は裁判官を成文法に拘束させる裁判規範としての効果。裁判官による量刑裁量を制限し、罪刑均衡をはかる。類推解釈を禁止する。
二つ目は国民に知らせて犯罪の禁止を求める行動規範としての効果。
心理強制説
こちらもフォイエルバッハの唱えた理論で簡単に言うと、法律に罪刑を規定することで、国民は何が罪になるのか、そしてどんな刑罰を受けることになるのかを事前に理解することができるようになります。そうすると人々は罪を行わないことにより起こる苦痛よりも、罪を行ったときの刑罰による苦痛の方が大きいと考えて、犯罪をしなくなるという考えです。
拙い文章ですが、読んでくださりありがとうございました。少しでも役に立てれば幸いです。これからも色々な役立つ記事を上げていくのでフォローといいねをよろしくお願いいたします。
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